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富永啓生とは?ネブラスカからレバンガ北海道へ “和製カリー”の軌跡とプレースタイル

富永啓生とはどんなバスケットボール選手か

富永啓生(とみなが・けいせい、2001年2月1日生まれ)は、愛知県名古屋市守山区出身のプロバスケットボール選手である。身長188cm、体重81kgのコンボガードで、利き腕は左。ポジション表記としてはSG(シューティングガード)とPG(ポイントガード)の両方をこなす。父は元バスケットボール選手の富永啓之であり、親子二代でバスケットボールのトップレベルに身を置く。

高校時代の日本国内での爆発的な得点力を起点に、アメリカの短大リーグ(NJCAA)、NCAAディビジョンIのネブラスカ大学、NBAGリーグ(インディアナ・マッドアンツ)を経由し、B.LEAGUEのレバンガ北海道に加入するまで、常に「得点力」と「3ポイントシュート」を武器に階段を上り続けてきた。また5人制日本代表だけでなく3人制バスケットボール・3×3日本代表としても国際大会を経験し、東京オリンピックにも出場している。

圧倒的なシュート力から「和製ステフィン・カリー」と称されることが多く、3ポイントラインから大きく下がった位置、いわゆる「ディープスリー」を連発できる選手として世界レベルの評価を獲得している。2020年代の日本バスケットボールにおいて、もっとも象徴的なシューターの一人といえる存在である。

中学・桜丘高校時代:ウインターカップを席巻したスコアラー

富永は幼少期からバスケットボールに親しみ、春日井市立岩成台中学校で本格的に競技を続けた。その後、愛知県の強豪・桜丘高等学校に進学し、ここで全国区のスコアラーとして一気に名を上げることになる。

高校3年時の2018年、第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)に出場した桜丘高校は、準決勝まで勝ち進む快進撃を見せた。準決勝の福岡第一高校戦では、富永は前半だけで31得点を叩き出し、強豪相手にリードして前半を折り返す。しかし後半は6得点にとどまり、チームも逆転負けを喫して決勝進出はならなかった。

それでも翌日の3位決定戦・帝京長岡高校戦では46得点を記録し、チームを勝利に導いている。大会を通して全6試合でいずれも35得点以上をマークし、平均39.8得点という驚異的な数字で得点王に輝いたうえ、大会ベスト5にも選出された。このときの「どこからでも決める」スタイルは、後年の3ポイントシューターとしてのイメージにつながっていく。

高校卒業後の進路を決める段階で、富永は日本国内の大学だけでなく海外留学も視野に入れていた。2018年夏にU18アジア選手権に出場した経験が、より高いレベルでプレーしたいという思いを強めるきっかけとなり、2019年1月にアメリカ留学の意向を表明する。NCAA所属大学からの勧誘もあったが、学力や環境も含めた総合的な判断の末、2019年6月にNJCAAディビジョンI所属のレンジャー・カレッジへの進学を決断した。

レンジャー・カレッジ:短大リーグで証明されたシュート力

レンジャー・カレッジでの1年目(2019-20シーズン)、富永は31試合に出場し、平均16.8得点、3ポイント成功率47.9%という高い数字を残した。アメリカのフィジカルとスピードに適応する必要のある環境で、いきなり長距離砲を武器に主力として存在感を示した点は、彼の順応力とオフボールの動きの巧みさを物語っている。

2年目の2020-21シーズンには、さらに得点源としての地位を固める。2021年3月3日のグレイソン・カレッジ戦では39得点を叩き出し、チームはNJCAAディビジョンI選手権でファイナル4準決勝まで進出。シーズン通算では27試合出場で平均16.3得点、3ポイント成功率48.7%と、ほぼ50%に迫る水準で長距離シュートを沈め続けた。

個人としても2年連続でオールリージョンVチームとカンファレンスファーストチームに選出されたほか、NJCAAディビジョンIオールトーナメントチーム、チャールズ・セッシャー・スポーツマンシップ賞、NJCAAディビジョンIオールアメリカンセカンドチーム選出など、多くのタイトルを獲得している。短大レベルの頂点の一角を担うシューターとして認められたことが、次のステップであるNCAAディビジョンIへの道を開いた。

この期間中の活躍を受け、2020年11月11日には2021-22シーズンからNCAAディビジョンI・ビッグ10カンファレンス所属のネブラスカ大学への編入が決まる。日本人選手がNCAAディビジョンIでシューティングガードとして主力を目指すケースはまだ少なく、その意味でも富永は新しい道を切り開く存在となった。

ネブラスカ大学での挑戦:ビッグ10を沸かせた3年間

2021-22シーズンからネブラスカ大学に編入した富永は、新型コロナウイルスの影響でNCAA全選手の在学可能な資格が1年延長されたこともあり、最大3年間プレーできる環境を得た。このシーズンは同じポジションのブライス・マクゴーウェンズの控えとしての役割が中心で、主にベンチスタートからの出場となる。

それでも2021年11月27日のサウスダコタ大学戦では5本の3ポイントを決めて23得点を挙げるなど、短時間で流れを変えられるシューターとしてインパクトを残した。シーズン全体では30試合出場・11試合先発、平均16.5分の出場で5.7得点、FG成功率37.3%、3ポイント成功率33.0%、フリースロー成功率84.2%というスタッツを記録している。

2022-23シーズンには役割が一変する。マクゴーウェンズが2022年NBAドラフトで指名されチームを離れたこともあり、出場時間が大幅に増加。2023年2月5日のペンシルベニア州立大学戦でキャリアハイとなる30得点をマークすると、そこから5試合連続で20得点以上を記録する爆発的なスコアリングを見せた。

この活躍により、ビッグ10の公式チャンネルが特集動画を制作したほか、たびたび比較されてきたステフィン・カリー本人がSNS上でコメントを寄せるなど、全米レベルで話題となった。最終的に2022-23シーズンは32試合出場・14試合先発、平均25.1分で13.1得点、FG成功率50.3%、3ポイント成功率40.0%、フリースロー成功率86.8%と、効率と得点量の両面で大きな成長を示している。

2023-24シーズンは、ネブラスカ大学のエースとして完全に中心的な役割を担った。2024年1月9日には当時全米1位のパデュー大学を相手にチーム最多の19得点を挙げ金星獲得に貢献。2月4日のイリノイ大学戦では5本の3ポイントを含むキャリアハイ31得点と爆発したものの、試合は延長の末に敗れている。さらに3月10日のミシガン大学戦では30得点を記録し、勝利でレギュラーシーズンを締めくくった。

チームはカンファレンスレギュラーシーズンを3位で終え、トーナメントでは準決勝まで進出して再びイリノイ大学と対戦。ここでは逆転負けを喫したが、エースとしての責任を背負い続けたシーズンだった。シーズン通算では32試合すべてで先発し、平均26.1分の出場で15.1得点、FG成功率46.6%、3ポイント成功率37.6%、フリースロー成功率87.5%という数字を残している。

NCAA・NBAGリーグのスタッツから見る成長曲線

ネブラスカ大学での3シーズンの通算成績は、94試合出場・57試合先発、平均22.7分で11.4得点、FG成功率46.2%、3ポイント成功率37.4%、フリースロー成功率86.8%、平均リバウンド1.8、アシスト0.9、スティール0.7となっている。特に注目されるのは、シーズンを追うごとに出場時間と得点、そして効率がバランス良く伸びている点である。

・2021-22:5.7得点(16.5分/3P成功率33.0%)
・2022-23:13.1得点(25.1分/3P成功率40.0%)
・2023-24:15.1得点(26.1分/3P成功率37.6%)

2年目に3ポイント成功率40.0%というエリート水準に乗せたことはもちろん、3年目にマークされる立場になりながらも得点を伸ばし続けた点は、エースとしての「難しさ」をクリアしている証といえる。シュートに依存するだけでなく、オフボールでの駆け引き、ミドルレンジ、ドライブからのフィニッシュと、得点の手段を増やしたことがスタッツにも表れている。

2024年4月にはNCAAの3ポイントコンテストで優勝し、「3ポイントシューター」としての看板をあらためて全米に示した。同月にはネブラスカ州の親善大使に任命されるとともに、州の最高級栄誉称号である「ネブラスカ提督」にも任命されている。大学バスケットボールの枠を超え、地域に愛される象徴的存在になったことを示す出来事だった。

プロキャリアのスタートとなった2024-25シーズンのNBAGリーグ・インディアナ・マッドアンツでは、14試合に出場して平均8.7分の出場時間ながら、FG成功率49.0%、3ポイント成功率46.9%、フリースロー成功率100%、平均5.4得点という効率的なスタッツを記録している。短いプレータイムでも、3ポイントを中心に高効率でスコアできることを改めて証明したシーズンとなった。

NBAへの挑戦とインディアナ・マッドアンツでの経験

富永は2023年シーズン終了後、大学に戻る資格を保持したままNBAドラフトへアーリーエントリーを行った。2023年4月にはアーリーエントリー選手の一人として公式にリストアップされ、2023年5月30日にはインディアナ・ペイサーズのワークアウトにも参加している。最終的には5月31日にアーリーエントリーの撤回を発表し、ネブラスカ大学に残留する選択をした。

2024年NBAドラフト前には、サクラメント・キングスとロサンゼルス・クリッパーズのワークアウトにも参加し、シューターとしてのポテンシャルをアピールした。しかしドラフト本番では指名はなく、9月26日にインディアナ・ペイサーズとエグジビット10契約を締結する形でプロキャリアに踏み出す。契約自体は翌日に解約となるが、10月27日にはNBAGリーグのインディアナ・マッドアンツに加入し、事実上ペイサーズ傘下でのプロデビューとなった。

NBAGリーグはNBA直下の育成兼競争の場であり、シューターにとってもペースの早いゲームの中でいかにスペースを見つけ、限られたチャンスで結果を出せるかが問われるリーグである。富永は14試合・平均8.7分出場というコンパクトな起用ながら、約5点を安定的に積み上げ、3ポイント成功率46.9%という高確率を残した。これは「シチュエーショナルなシューター」として、ベンチから流れを変える役割を担えることを示す数字でもある。

また2025年にはNBAGリーグのアップネクストゲームに選出されており、リーグ内での注目度も高まっている。将来的なNBAロスター入りに向けて、Gリーグでの経験は重要なステップとなった。

レバンガ北海道への移籍とBリーグでの期待

2025年6月3日、B.LEAGUEのレバンガ北海道が富永啓生の新規加入を発表した。インディアナ・マッドアンツを経てのBリーグ参戦は、日本のファンにとって長く待ち望まれていた「国内での富永」を見られる機会となる。

レバンガ北海道はこれまでから3ポイントシュートを重視する傾向が強いクラブであり、富永のスタイルとの相性は非常に良いと考えられる。トランジションの早い展開やピック&ロール、ドライブ&キックからのキャッチ&シュートなど、彼の強みが出やすいシチュエーションをチームとしていかに用意できるかが鍵となる。

BリーグのコートはNBAやFIBAと同じ距離の3ポイントラインが採用されており、ネブラスカ大学やGリーグで培った「深いレンジ」もそのまま活きる。日本国内のリーグで、観客の目の前でディープスリーを連発する姿は、リーグ全体のエンターテインメント性の向上にもつながるだろう。

日本代表での活躍:ワールドカップとパリ五輪への貢献

富永の代表歴は、U16日本代表強化合宿への招集(2017年)から始まる。アンダーカテゴリー日本代表を率いたトーステン・ロイブルヘッドコーチは、彼のプレーを見て「ダイヤモンドを発見した」と評したとされ、早くからそのポテンシャルは高く評価されていた。

高校3年時にはU18アジア選手権の日本代表に選出され、アジアレベルの国際大会を経験。2022年7月にはトム・ホーバスヘッドコーチの下、ついにA代表に招集される。FIBAワールドカップ・アジア予選Window3のオーストラリア戦でA代表デビューを果たすと、いきなりチーム最多の18得点をマークし、国際舞台でも通用するシュート力を証明した。

同年のFIBAアジアカップでは、準々決勝のオーストラリア戦で両チーム最多の33得点を記録。ペリメーターからのシュートはもちろん、ドライブやフリースローも含め、得点源として日本代表のオフェンスを支えた。2023年のFIBAバスケットボール・ワールドカップ本戦にも選出され、特にカーボベルデ戦では3ポイント成功率75%という破壊力を発揮し、プレーヤー・オブ・ザ・ゲームにも選ばれている。

この大会で日本代表はパリオリンピック出場権を獲得したが、その過程において富永の3ポイントは、相手ディフェンスを広げ、ドライブやインサイドプレーの余白を生み出す重要な要素となった。単純な得点だけでなく、「スペーシング」という観点からも、日本代表にとって欠かせない存在となっている。

3×3日本代表としての顔:東京オリンピックとU23での経験

富永は5人制だけでなく、3人制バスケットボール・3×3でも日本代表としてプレーしている。2019年にはU23 3×3男子日本代表としてFIBA U23ネーションズリーグに出場し、世界各国の若手選手と対戦した。

2021年には3×3男子日本代表候補に選出され、最終的に東京オリンピックの3×3日本代表にも名を連ねる。3×3は12秒ショットクロックと21点先取というスピーディなルールで進行するため、即座にシュートを打てる選手、ディープレンジからでも決められる選手の価値が高い。富永の3ポイントは、3×3のテンポと相性が良く、ディフェンスのミスマッチや一瞬のスペースを逃さない能力でチームに貢献した。

東京オリンピック本戦では、ベルギーと中国に勝利して準々決勝に進出。結果としてメダルには届かなかったものの、3人制バスケットボールが世界の舞台で注目される中、日本代表の一員として新しいバスケットボールの形を示した。5人制と3人制の両方を経験していることは、スペーシングや判断スピードといった面で、富永のプレー全体に良い影響を与えていると考えられる。

プレースタイル分析:「和製ステフィン・カリー」と呼ばれる理由

富永啓生の最大の特徴は、圧倒的な3ポイントシュート能力である。3ポイントラインより大きく後ろの位置からでも、リズムよくシュートモーションに入ることができ、ディープスリーを高確率で沈める。そのレンジの広さが、ステフィン・カリーとの比較を生み、「和製ステフィン・カリー」という呼称につながっている。

単に距離が長いだけでなく、キャッチ&シュートの速さ、ステップバックやサイドステップからのリリース、スクリーンを使ったオフボールムーブなど、あらゆる状況からシュートを打つことができる点も特徴だ。ディフェンスは常に1〜2歩前に出ざるを得ず、その結果ドライブのレーンが空いたり、味方のカッティングが生きるなど、チーム全体のオフェンスにも好影響を与える。

コンボガードとしての器用さも見逃せない。ポイントガード的にボールを運びながら自らフィニッシュまで持ち込むだけでなく、シンプルなピック&ロールからのキックアウトやショートパスもこなす。純然たる司令塔ではないものの、「シュートを打てるハンドラー」として、現代バスケットボールで価値の高いタイプのガードだといえる。

3×3の経験で培われた「一瞬で打つ」「コンタクトを受けながらもバランスを崩さず打ち切る」感覚は、5人制の国際試合やBリーグでも重要な武器となる。ショットクロックが短い3×3の感覚を持ち込むことで、トランジションやセカンドチャンスでの早打ち3ポイントを躊躇なく選択できる点も、現代的なオフェンスのトレンドと合致している。

人物像とエピソード:ファンに愛される理由

富永啓生は、コート外でもそのキャラクターで注目を集めてきた。FIBAバスケットボール・ワールドカップ2023に出場した際には、お笑いコンビ・かまいたちの山内健司やピン芸人・やす子に似ているとSNS上で話題になり、「見た目とプレーのギャップ」も含めて、多くのファンから親しみを持って受け止められている。

大学や代表でのインタビューでは、常に謙虚でありながら、自身のシュート力に対する自信を感じさせるコメントが多い。3ポイントでチームを救うことを強く意識しており、ワールドカップでも「チームを3Pで助けると心に決めていた」と語っている。メンタル面での自己理解と役割認識がはっきりしている点は、シューターとして成功するための重要な要素だ。

また、ネブラスカ州から親善大使および「ネブラスカ提督」に任命されたことは、単なるスポーツ選手を超えた地域への貢献と愛され方を示している。地方都市の大学において、留学生である日本人選手がここまで象徴的な存在になるケースは多くはなく、それだけ富永が現地のファンやコミュニティにポジティブなインパクトを与えていたといえる。

富永啓生が日本バスケと3×3にもたらすインパクト

富永啓生の存在は、日本バスケットボールの「外側」のイメージを変える力を持っている。NCAAディビジョンIやNBAGリーグといった世界トップレベルの環境で、3ポイントを武器に結果を出してきたことは、日本人ガードの可能性を拡張する事例だ。また、3×3日本代表として東京オリンピックのコートにも立っており、5人制と3人制の両方で国際舞台を経験している点も極めてユニークである。

Bリーグ・レバンガ北海道でのプレーは、国内ファンがその成長の成果を直接見られる場になるだけでなく、3×3やストリートボール、次世代の3×3リーグに挑戦する若い選手たちに「シュート力で世界に近づける」という具体的なロールモデルを示すことにもつながるだろう。

今後、Bリーグでの活躍とともに、再びNBAGリーグやNBAへの挑戦があるのか、あるいは3×3の国際大会で再び日本代表としてプレーするのか。いずれの選択を取るにしても、「ディープレンジから試合を変えられるシューター」という価値は変わらない。日本バスケの歴史の中で、3ポイントの象徴的な存在として名を刻む可能性を持った選手である。

この記事をきっかけに、富永啓生のプレーやキャリアに興味を持った場合は、ぜひハイライト映像を共有したり、レバンガ北海道や日本代表、3×3日本代表としての彼を応援したり、将来性について周囲と議論してみてほしい。

男子バスケ日本代表がアジアカップ2025直前合宿メンバー発表!富樫・馬場・富永ら精鋭12名が集結

アジアカップ2025直前、日本代表が精鋭12名を招集


2025年7月24日、日本バスケットボール協会(JBA)は、『FIBAアジアカップ2025』に向けた男子日本代表の直前合宿メンバーを発表した。8月5日に開幕する本大会へ向け、戦いの最終段階を見据えた重要なメンバー構成が明らかとなった。

注目は、NBAサマーリーグを終えたばかりの馬場雄大と富永啓生、そして日本代表不動の司令塔・富樫勇樹の復帰だ。3人はいずれも世界での経験を武器に、チームに厚みとスピードをもたらす存在といえる。

エリート揃いの12名:若さと経験の融合

今回発表された直前合宿のメンバーは以下の通り。平均身長193.6cm、平均年齢25.7歳というフレッシュさと安定感が共存する構成になっている。

  • #2 富樫勇樹(PG/167cm/31歳) – 千葉ジェッツ。Bリーグを代表するポイントガード。
  • #4 ジェイコブス晶(SF/203cm/21歳) – フォーダム大学在籍。アメリカ育ちの次世代ウィング。
  • #7 テーブス海(PG/188cm/26歳) – アルバルク東京。視野と展開力が武器。
  • #13 金近廉(SF/196cm/22歳) – 千葉ジェッツ。大学バスケ界から急成長中のシューター。
  • #14 狩野富成(C/206cm/23歳) – サンロッカーズ渋谷。サイズと運動量で注目。
  • #18 馬場雄大(SF/196cm/29歳) – 無所属(NBAサマーリーグ出場)。爆発力あるアスリート。
  • #19 西田優大(SG/190cm/26歳) – シーホース三河。勝負どころで頼りになるクラッチシューター。
  • #23 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/181cm/22歳) – サンロッカーズ渋谷。急成長中のフロアリーダー。
  • #24 ジョシュ・ホーキンソン(C/PF/208cm/30歳) – 帰化選手としてペイントを支配。
  • #30 富永啓生(SG/188cm/24歳) – レバンガ北海道。アウトサイドシュートのスペシャリスト。
  • #91 吉井裕鷹(SF/196cm/27歳) – 三遠ネオフェニックス。泥臭くも着実なディフェンダー。
  • #99 川真田紘也(C/204cm/27歳) – 長崎ヴェルカ。リムプロテクターとして期待。

この顔ぶれを見ると、Bリーグでの実績と大学・海外経験のバランスを取りつつ、現在の戦術にフィットする選手たちが慎重に選ばれている印象だ。

選外メンバーとその理由:河村勇輝の不在


デンマーク戦に出場していた中村太地や川島悠翔、湧川颯斗らは今回は選外。また、NBAのシカゴ・ブルズと2Way契約を結んだ河村勇輝の不在も注目されている。

2Way契約選手の派遣はチーム側の判断も関わるため、本人の希望とは別にクラブ事情が影響した可能性がある。いずれにせよ、パリ五輪予選後に台頭した若手のふるい落としは、代表における「競争の常態化」を示している。

富樫・馬場・富永のインパクトと再招集の意図

富樫勇樹は、アジアカップ2017以降、日本代表の司令塔として不動の地位を築いた。世界的には小柄だが、スピードと判断力はアジア随一。馬場はパリ五輪予選での3P精度改善が話題となり、富永は 和製ステフ・カリー の異名を持つ存在だ。

この3人の復帰は、日本代表が再び 実績 と 経験 に軸足を置いた証でもあり、初戦から確実に勝ちを狙う構えといえる。

ホーバスジャパンの 第2章 へ


トム・ホーバスHCはこれまで 勝てる文化 の定着を掲げてきた。パリ五輪予選での課題――リバウンド、得点効率、インサイドの厚み――を踏まえた今回の選考は、「理想」と「現実」のバランスを模索した結果だろう。

また、アシスタントコーチには川崎の勝久ジェフリー、琉球の佐々宜央らが並び、BリーグトップHCのノウハウを結集している点にも注目だ。

GL3x3との接点:3×3化する日本代表バスケ

近年の日本代表は5on5に加え、3×3への選手転用が現実味を帯びてきている。特に富永のような高精度シューターや、西田のようなフィジカルとクイックネスを兼ね備えた選手は、3×3においても 主役 を張れる。

GL3x3が掲げる スピード・スキル・エンタメ の価値観と、日本代表の近代化は極めて親和性が高い。代表選手の一部がGL3x3イベントに登場する未来も、現実味を帯びてきた。

ファンの反応と報道の評価

X(旧Twitter)では「富永は絶対に必要な存在」「馬場が戻ってくるのは心強い」「河村いないのは残念」など、賛否が交錯している。

一部メディアでは「現時点で最強の布陣」「富樫とテーブスのW司令塔体制が鍵」など、戦術的展望にも言及が始まっている。

まとめ:勝利のための12人、そして未来へ

『FIBAアジアカップ2025』は、日本にとって「再構築」から「定着」へと移行するフェーズを象徴する大会となる。過去の栄光やスタッツに依存せず、今を見据えた選考がされた今回のメンバーは、まさに 勝ちに行く ための構成だ。

GL3x3や3×3国際大会との橋渡し役としても、今回の代表は新時代の日本バスケを象徴する存在となるだろう。次なる飛躍への一歩が、ここから始まる。

【NBA挑戦】富永啓生がペーサーズでサマーリーグ参加へ!B1北海道から夢のステージへ再挑戦

富永啓生がペーサーズのNBAサマーリーグに参戦決定

2025年6月29日、Bリーグ1部(B1)のレバンガ北海道は、今季チームに加わった富永啓生(24歳)が、米ネバダ州ラスベガスで開催されるNBAサマーリーグインディアナ・ペーサーズの一員として出場することを発表した。大会は現地時間7月10日(日本時間11日)に開幕する。

ペーサーズ下部Gリーグ「マッドアンツ」出身の再挑戦

富永は、前シーズンである2024-25年にペーサーズ傘下のGリーグチーム「マッドアンツ」でプレーしていた。プレータイムが限られる中でも、彼は地道な努力を続けていた。そして今回、再びNBA本隊からの招待を受けてのサマーリーグ参戦という吉報が届いた。

富永啓生のコメント|代表優先から再びNBAの舞台へ

富永はクラブを通じ、次のように思いを語っている。

「ネブラスカ大学を卒業し、昨シーズンはいくつかのNBAチームからドラフト前にワークアウトの招待を受けていました。その中でNBAサマーリーグ出場のオファーもありましたが、自分は2023年に沖縄で行われたワールドカップで得た経験から、2024年パリ五輪に出場して日本バスケを代表する使命を最優先したいとエージェントに伝え、話し合いの末、NBAサマーリーグの出場を辞退しました。
Gリーグでは厳しい時間を過ごしましたが、今回再びインディアナ・ペーサーズからオファーをいただけたことを本当にうれしく思っています。」

GM桜井良太もエール|北海道と日本を元気に

レバンガ北海道のGMを務める桜井良太氏も、富永のNBA再挑戦に強い期待を寄せている。

「彼の夢であり、目標でもあるNBAに近づくために、全力でプレーしてきてもらいたいと思っています。富永選手の代名詞である3Pシュートを武器に、北海道、そして日本中を元気づける活躍を期待しています。」

サマーリーグとは|NBAへの登竜門

NBAサマーリーグは、若手選手やGリーグ出身者、ドラフト指名選手らが中心となって競い合う登竜門的な大会。ここでのパフォーマンスが、NBA本契約への足がかりとなるケースも多い。富永にとっては、NBA本契約への大きなアピールチャンスとなる。

富永啓生のプロフィールとこれまでの歩み

  • 年齢:24歳
  • 出身:愛知県
  • 出身校:ネブラスカ大学(アメリカ)
  • 代表歴:2023年FIBAワールドカップ日本代表
  • 2024–25:Gリーグ マッドアンツ(ペーサーズ傘下)
  • 2025年6月:B1 レバンガ北海道に加入

日本代表でもスコアラーとして活躍してきた富永は、正確無比な3ポイントシュートとスピードを武器に、アメリカでも存在感を発揮してきた。

まとめ|夢に向かって再び走り出す富永

Bリーグでの新たなキャリアをスタートさせたばかりの富永啓生が、再びNBAの舞台にチャレンジすることになった。サマーリーグでのプレーは、彼にとって新たな評価と機会を得る絶好のステージとなる。

3ポイントシュートという強みを武器に、世界最高峰の舞台でどこまで爪痕を残せるか。北海道から世界へ、そして夢のNBAへ──富永啓生の挑戦に注目が集まる。

【Bリーグ/レバンガ北海道】北のクラブの歴史・戦力・最新動向まとめ

北の地から日本バスケを支える「レバンガ北海道」とは?

レバンガ北海道は、北海道札幌市を本拠地とするBリーグ所属のプロバスケットボールクラブ。B1東地区に属し、2011年に創設されて以来、北海道唯一のトップリーグチームとして地域に根差した活動を展開してきました。クラブ名「レバンガ」は、「がんばれ」の倒語に由来し、道民の声援に支えられて成長してきた象徴的な存在です。

クラブ創設の原点:レラカムイ北海道からレバンガ誕生へ

2007年にJBL所属の「レラカムイ北海道」として発足したチームは、度重なる経営危機を経て2011年、当時のキャプテン折茂武彦が自ら法人を設立し「レバンガ北海道」として再出発を遂げました。この選手兼代表という異例のスタートは、日本スポーツ史でも珍しい事例として語り継がれています。

本拠地とホームアリーナ:北海きたえーると道内各地への広がり

ホームアリーナは札幌市の「北海きたえーる」(北海道立総合体育センター)で、収容人数は約10,000人。近年は帯広・旭川・函館・釧路など道内各地でも公式戦を実施し、北海道全域でバスケットボール文化の浸透に取り組んでいます。

チームカラー・マスコット・チアの魅力

レバンガ北海道のチームカラーは「グリーン・ラベンダーパープル・ゴールド」。マスコットキャラクター「レバード」はオオワシをモチーフにした人気者で、地域イベントやPR活動でも活躍中です。公式チア「パシスタスピリッツ」もまた、試合の華として観客を盛り上げています。

ファン文化と 全緑 の一体感

レバンガ北海道のホームゲームは、ファンとチームが一体となる 全緑 文化が特徴です。アリーナを彩るグリーンの応援Tシャツやタオル、地元メディアと連携した応援番組などが充実し、地域に根差した熱狂的なファンベースを築いています。特に、地元の学校・企業との連携で来場者数を伸ばす「学生無料招待デー」などの施策も、観客動員増に大きく寄与しています。

2025-26シーズン体制:ロイブル体制再始動、富永啓生が鍵握る

2025-26シーズンは、小野寺龍太郎HCの退任を受け、トーステン・ロイブルが再び指揮を執ることに。過去にもチームを率いた経験を持つ名将の再登板に、ファンの期待も高まっています。新戦力としては、Gリーグ・マッドアンツから富永啓生が加入。さらに、長崎ヴェルカから木林優、新人の市場脩斗などが加わり、若さとスピードを備えた布陣が整いました。

永久欠番と伝説のレジェンドたち

レバンガ北海道には2つの永久欠番が存在します。背番号9の折茂武彦は、創設時からチームを支えた象徴的存在で、2020年に引退とともに永久欠番に。さらに、2023-24シーズンをもって引退した桜井良太の背番号11も2024年に永久欠番として制定されました。

育成強化とU18チームの可能性

2020年代後半からレバンガ北海道は育成型クラブへの転換も進めており、U18チームの本格始動を含めたアカデミー整備に力を入れています。地元の高校や大学との連携、ジュニアユースの強化によって、北海道出身選手のトップ昇格も期待されており、持続可能な戦力供給を狙います。

クラブ経営の変遷:2025年、新オーナー誕生

2025年6月には、株式会社タイミー代表・小川嶺氏がクラブの新オーナーに就任。若き起業家がスポーツ経営に参入したことで、チームはテクノロジーやSNS戦略に強い経営スタイルへと進化。将来的なクラブ価値向上と地域創生への波及効果が期待されています。

Bリーグ記録更新!エスコンフィールドでの歴史的一戦

2024年12月28日、レバンガ北海道は「エスコンフィールドHOKKAIDO」で三河と対戦。観客動員数は1万9762人を記録し、Bリーグ史上最多記録を更新しました。NPBの本拠地球場での開催はリーグ初の試みで、バスケットボールという枠を超えたスポーツエンターテインメントの象徴的な出来事となりました。

将来の展望:Bプレミア参入と国際戦略

Bリーグは2026-27シーズンからBプレミア構想を本格始動予定で、レバンガ北海道もそれを見据えた体制強化を行っています。アジア特別枠選手(ドワイト・ラモス)の積極活用や、NBA Gリーグ経験者の獲得など、国際志向の補強戦略も展開中。観客動員、成績、売上すべてにおいてBプレミア基準クリアが目標とされ、数年以内の上位進出が現実味を帯びています。

地域密着とSDGs:北海道との連携事業

レバンガ北海道は、北海道新聞社や地方自治体と連携し、スポーツを通じた地域活性化や青少年育成にも注力。バスケ教室、環境イベント、食育活動など、SDGsを意識した取り組みも年々増加。プロクラブの社会的意義を示すモデルケースとなっています。

まとめ:北のレバンガが描く「全緑」の未来

創設からの波乱の歴史、地域密着の姿勢、そしてBリーグでの存在感。レバンガ北海道は単なる地方クラブにとどまらず、日本バスケの多様性を体現する重要なチームです。2025-26シーズン、「なまら」をスローガンに掲げ、 ひたむきに、全緑で 戦う彼らの挑戦から目が離せません。

今後は、富永啓生ら若手の台頭に加え、新経営体制による戦略的なマーケティングが注目ポイント。Bリーグを支えるレバンガ北海道の進化を、今こそ全国のバスケファンが応援すべきタイミングです。