ニュース概要
トヨタ自動車アンテロープスは愛知県名古屋市を本拠地とするWリーグ(プレミア)所属クラブ。母体はトヨタ自動車。創部1963年、リーグ優勝は2020-21・2021-22の2回、皇后杯は2013年に初制覇。チームカラーはブラック/レッド、ヘッドコーチは大神雄子。
背景と歴史
- 1997年:日本リーグ1部昇格。
- 2001年:一度WIリーグ降格も即復帰。
- 2006年:本拠を豊田市から名古屋市へ。
- 2009-10:RS1位→ファイナル準優勝で常勝路線に。
- 2020-22:W優勝連覇で黄金期確立。
ロスターとキープレイヤー(抜粋)
- 山本麻衣(C):PG。ゲームコントロールと終盤の意思決定が武器。
- 安間志織:PG。創造性の高いP&R、テンポアップの推進役。
- 平下愛佳:SF。3&D資質とトランジション対応力。
- パレイルセアネヘイララ紀子:C。スクリーンとフィニッシュの安定感。
- 横山智那美 / 金田愛奈 / 三浦舞華:ウィングの厚みでローテ強化。
近年の成績トピック
- 2020-21:西1位からファイナル2勝0敗で初優勝。
- 2021-22:2季連続優勝。
- 2022-23:RS2位、ファイナル1-2で準優勝。
- 2023-24:RS22勝4敗、QF敗退(5位)。
戦術・スタイル
大神HC体制はハーフコートの精度×トランジションの速さが軸。P&R多型(Angle, Spain, Double Drag)を使い分け、PGのペネトレイト→コーナー/45度のキックアウトを高速に循環。守備は前線プレッシャーと早いヘルプ&ローテで被効率を抑える。OFのKPIはTOV%抑制、eFG%向上、FT Rate確保。
データ・プロフィール
- 創設:1963年/本拠:名古屋市。
- 主要タイトル:W2(20-21, 21-22)、皇后杯1(2013)。国体V8。
- 歴代HC:浅井潔、後藤敏博、ドナルド・ベック、ルーカス・モンデーロ、大神雄子 ほか。
- マスコット:アンテノーワ(「アンテの輪」に由来)。
今季展望
ガード陣の層(山本・安間・横山)を軸に、ウィングの外角安定とビッグのリム脅威を両立できるかが鍵。ポゼッションゲームでの細部(セカンドチャンス抑止、ファール管理、終盤ATOの決定力)を磨けば上位復帰は十分射程。名古屋発の強度と完成度で、ポストシーズンの台風の目へ。