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【NBA/デンバー・ナゲッツ】完全ガイド|歴史・名選手・ ヨキッチ&マレー の時代・記録と最新動向

デンバー・ナゲッツ完全ガイド|歴史・名選手・ ヨキッチ&マレー の時代・記録と最新動向

デンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)は、コロラド州デンバーを本拠にするNBAの強豪。標高約1マイル(約1,609m)の マイルハイ・シティ をホームとし、高地アドバンテージと機動力の高いバスケットで知られます。ABA創設(1967)→NBA合流(1976)を経て、アレックス・イングリッシュの80年代、カーメロ・アンソニーの2000年代、そしてニコラ・ヨキッチ&ジャマール・マレーの黄金期へ。2023年に球団史上初のNBA優勝を達成しました。


クイックプロフィール

  • 所属:NBA ウェスタン/ノースウェスト
  • 創設:1967(ABA)/1976(NBA合流)
  • アリーナ:ボール・アリーナ(収容 19,156/1999年開場)
  • チームカラー:ミッドナイトブルー、サンシャインイエロー、フラティロンズレッド、スカイラインブルー
  • オーナー:スタン・クロエンケ / 社長:ジョシュ・クロエンケ
  • GM:(記載なし) / ヘッドコーチ:デビッド・アデルマン(暫定)
  • 主要タイトル:NBA優勝1(2023)、ディビジョン優勝(ABA3/NBA8)
  • 提携Gリーグ:グランドラピッズ・ゴールド

歴史年表(ダイジェスト)

ABA創設~改称(1967–1976)

前身はデンバー・ロケッツ。NBAのヒューストン・ロケッツと名称重複を避ける観点もあり、1974年にナゲッツへ改称。ラリー・ブラウンHCの下、デビッド・トンプソン/ダン・イッセルらで65勝・60勝と圧巻の強さ。ABA最後の年はファイナル進出。

NBA合流直後の強さ(1976–1980s)

合流後も上位を維持。80年代はアレックス・イングリッシュキキ・ヴァンダウェイ ファット リーバーらの爆発的オフェンスで西を席巻。ダグ・モーHCのラン&ガンで観客を魅了しました。

激動の90年代:番狂わせと低迷

1994年、第8シードが第1シードを撃破する歴史的アップセット(vs. ソニックス)。一方で後半は低迷期も経験し、再建へ。

カーメロの時代(2003–2011)

カーメロ・アンソニー指名で即プレーオフ常連に。ジョージ・カールHC就任後は勝率を大幅改善。2009年ビラップス加入で結束し、カンファレンスファイナル進出

ポスト・メロ~再構築(2011–2016)

メロ放出後もカール体制で57勝(2013)の球団記録。ただPO1回戦敗退で体制転換。以降は怪我や指揮官交代を挟みながら、若手育成路線へ舵を切る。

ヨキッチ&マレーの台頭(2016–2022)

ニコラ・ヨキッチがオールNBA級に成長し、ジャマール・マレーと共に中核へ。2020年バブルでは2シリーズ連続の1-3から逆転という前代未聞の快挙。ヨキッチはMVP連覇(2021/2022)

悲願の初優勝(2022–23)

マレー&MPJが復帰KCPブルース・ブラウンの補強がはまり、西1位からプレーオフを制覇。ファイナルはヒートを4-1で下し、フランチャイズ初のNBAチャンピオンに。FMVPはヨキッチ

その後の展開(2023–25)

2023-24は西2位でPOへ。ヨキッチが3度目のシーズンMVPを獲得。2回戦でティンバーウルブズに第7戦で惜敗。2025-26時点の体制は、デビッド・アデルマン暫定HC


チーム・スタイル(なぜ強い?)

  • ヨキッチを軸にした ハブ型 オフェンス:ハイポストやエルボーからの配球、DHO(ドリブル・ハンドオフ)で全員が動く。パス→カッツ→外角の三層で崩す。
  • 高地アドバンテージ:本拠地の酸素薄・移動負荷が相手の足を削り、中盤以降の走力差を生む。
  • サイズ×機動のウィング群:KCP退団後もクリスチャン・ブラウン、ペイトン・ワトソンらの活動量で穴埋め。切り替えの早さが武器。

文化・トリビア

  • Nuggets の由来:金塊(ゴールドラッシュ)の 塊(nugget) 。鉱山都市デンバーの歴史と結び付く。
  • ボール・アリーナ:視界性と演出に優れ、プレーオフの一体感は屈指。

主な受賞・記録(抜粋)

  • NBA優勝:1回(2023)
  • ディビジョン優勝:ABA 3回/NBA 8回
  • 個人栄誉:ヨキッチ(シーズンMVP×3、FMVP、オールNBA多数)ほか

象徴的プレーヤー(世代別・ごく一部)

  • ABA〜70s:デビッド・トンプソン、ダン・イッセル、ボビー・ジョーンズ
  • 80s:アレックス・イングリッシュ、ラファイエット ファット リーバー、キキ・ヴァンダウェイ
  • 90s:ディケンベ・ムトンボ、マクムード・アブドゥル=ラウーフ
  • 2000s:カーメロ・アンソニー、チャウンシー・ビラップス、マーカス・キャンビー、ネネイ
  • 2010s〜:ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレー、マイケル・ポーターJr.、アーロン・ゴードン

永久欠番

2(イングリッシュ)/12(リーバー)/33(トンプソン)/40(バイロン・ベック)/44(イッセル)/55(ムトンボ)/432(ダグ・モー:HC勝利数)
※リーグ共通でビル・ラッセルの「6」は全NBAで永久欠番。


近年の主要トピック(要点)

  • 2020:プレーオフで2シリーズ連続の1-3→4-3逆転
  • 2021–22:マレー/MPJ不在でもヨキッチがMVP連覇
  • 2023:球団初のNBA優勝(FMVP=ヨキッチ)。
  • 2024:ヨキッチが3度目のMVP、2回戦でMINに第7戦惜敗。
  • 2025–26:アデルマン暫定HC体制で新章へ。

FAQ

Q. ナゲッツの強さの源泉は?

A. ヨキッチのハブ型オフェンス高地ホーム、機動力あるウィングの循環です。パス→カッツ→外角の流れが常時機能します。

Q. 歴代最強期 はいつ?

A. 成績・内容ともに2022–23の初優勝シーズンが頂点候補。80年代イングリッシュ、2009年のCF進出も象徴的です。

Q. これからのキーファクターは?

A. 中核のヨキッチ+マレー+MPJ+ゴードンの健康、ベンチの台頭(ブラウン、ワトソン等)と守備効率の維持が鍵。


まとめ

ナゲッツは、鉱山都市のスピリットを映す粘り強さ創造的オフェンスで頂点にたどり着いたフランチャイズ。ヨキッチ&マレーのコアに、育成と補強が噛み合えば、再び頂点を狙えるポテンシャルは十分です。