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🏀 FIBAがイギリスバスケットボール連盟(BBF)を資格停止処分
世界バスケットボール連盟(FIBA)は2025年10月15日、イギリスの統括団体である英国バスケットボール連盟(BBF)を統治上の問題で資格停止処分とし、男子代表チームの国際大会出場を禁止しました。
🔍 背景:リーグ運営権をめぐる対立
FIBAは2025年8月、BBFと「スーパーリーグ・バスケットボール(Super League Basketball)」の間で発生した権限争いと規制違反の疑いを調査する特別チームを設置。
問題の発端は、BBFが2025年4月に新たな男子プロリーグ「グレートブリテン・バスケットボールリーグ(GBBL)」を設立し、アメリカの実業家マーシャル・グリックマン率いるコンソーシアムに15年間の運営ライセンスを付与したことにあります。
しかし、2024年に崩壊した旧ブリティッシュ・バスケットボールリーグ(BBL)の後継として結成された9つのクラブは参加を拒否し、「入札プロセスが不公正で、BBFが支配的地位を乱用した」と主張しました。
💬 BBFの反論とFIBAの判断
BBFは「スーパーリーグ・バスケットボール」には一時的な“暫定ライセンス”しか与えておらず、1年後に終了できる契約だったと反論。
声明では「暫定ライセンスには1年後に終了させる明示的な権利が含まれていた」と説明しています。
FIBAは包括的な調査を経て、「イギリス男子バスケットボールの規制の健全性を回復し、持続可能な統治体制を確立するための措置」として今回の資格停止を決定しました。
🚫 処分の影響と試合中止
- BBFは男子国内リーグの認可・ライセンス発行が禁止。
- 男子代表チームはFIBA主催大会への出場不可。
- 11月27日にロンドンで予定されていた男子代表ホーム戦は中止。
- 女子代表チームおよびその試合日程には影響なし。
🗣 BBF臨時会長のコメント
BBF臨時会長グレース・ジャッカ氏は次のようにコメント。
「選手・スタッフ・ファンの皆さんが失望していることは理解しています。
私たちの最優先事項は、FIBAと建設的に協議を続けながら、国内の主要ステークホルダーと協力して安定を維持することです。」
📅 今後の展開
スーパーリーグ・バスケットボールのシーズンはすでに9月に開幕済み。
FIBAはBBFの統治体制改善を求め、監視を継続する見込みです。




