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落合知也が歩んだ唯一無二のキャリア──モデル志望から3×3日本代表、そして球団社長へ

唯一無二のキャリアを歩む男、落合知也


3×3バスケットボール界において、落合知也という名は特別な意味を持つ。東京都出身、身長195cm、体重95kgというフィジカルを持ち、フォワード兼センターとして日本代表のユニフォームに袖を通してきた落合は、プレイヤーとしての実力だけでなく、異色のキャリアでも知られている。

大学卒業後、一度はプロバスケットボールから離れ、モデルを目指すという異例の選択をした落合。しかしストリートバスケ「UNDERDOG」に誘われたことがきっかけで再びコートへ戻り、その後は3×3を主戦場として日本のトップへと駆け上がった。

法政大学で準優勝、しかしプロ入りはせず「モデルの道」へ


高校は全国強豪の土浦日本大学高校に進学。その後、法政大学に進学し、2007年のインカレで準優勝。U-24日本代表候補にも選出される実力を持ちながらも、卒業後はプロではなくモデルを目指して活動。ウェイターや営業職を経験しながらも、夢を追い続けていたという異色の背景がある。

この経験は「唯一無二」という落合の座右の銘にも通じるものがあり、彼のメンタルや価値観に深く影響を与えた。

3×3との出会い、そして世界へ──UNDERDOGから代表へ

3×3との出会いは、ストリートボールチーム「UNDERDOG」への加入から始まる。2010年から2013年にかけては、『ALLDAY』『Somecity』といったストリート大会で数多くの優勝を重ね、QUAI54(パリ)、3×3 Pacific Open(ウラジオストク)、LIGHT CITY LEAGUE(上海)と、国際的な舞台にも参戦。

とりわけ印象的なのは、2013年の「FIBA 3×3ワールドツアーマスターズ東京大会」で2位を獲得し、FIBAオールスターに選出されたことである。ここから、彼の名は国内外の3×3界で知られるようになった。

日本代表として、世界と戦う


2014年には3×3日本代表に初選出。翌年には3×3.EXE PREMIERで優勝&MVPを獲得し、2016年のFIBAワールドカップでは日本代表としてロシア、中国を破り、初の2勝を記録した。

2018年にはFIBAアジア3×3カップで日本男子初となる銅メダルを獲得。東京オリンピックでは日本代表として全試合に出場し、予選リーグ突破から準々決勝進出と、世界の舞台でもインパクトを残した。

5人制復帰と 二刀流 の挑戦

3×3に専念していた落合だが、プロ5人制のキャリアも見逃せない。2013年にNBDL(現B3)・大塚商会アルファーズでプロキャリアをスタート。2015-16シーズンにはリーグベスト5に選出されるなど、結果を残す。

その後、B1のリンク栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)へ移籍し、2016-17シーズンの優勝メンバーにも名を連ねた。越谷アルファーズでも長く在籍し、2023年までプレー。再び3×3専念を表明し、次なるステージへ進む。

しながわシティで新たな挑戦──選手兼球団社長

2024年、しながわシティバスケットボールクラブとSHINAGAWA CITY.EXEの設立に合わせ、落合は選手兼球団社長に就任。この動きは日本バスケットボール界においても非常に珍しく、選手がマネジメントと競技の両方に関わる新時代の象徴と言える。

2025年シーズンには、B3で51試合に出場し平均5.59得点、2.94リバウンド、3P成功率34.9%という安定した数字を記録。B3の日本人選手としてリバウンドランキング3位にも名を連ねている。

プレイスタイルと人間性

落合のプレイスタイルは、ミスマッチを活かすポストアップと、外国籍選手とのフィジカルなマッチアップを得意とする「3ビッグ」システムに適応する点に特徴がある。高身長に加え、フィジカル・判断力・リーダーシップに優れた万能型プレイヤーといえる。

また、目標とする人物にイチローを挙げるなど、独自の信念とストイックさを持ち合わせている。好きな音楽はHIPHOP、人生のモットーは「唯一無二」。彼が多くの若手選手から尊敬を集める理由は、こうした人間性にもある。

未来へ──GL3x3と落合知也の交差点

GL3x3が目指す「エンターテインメント×競技性」というコンセプトにおいて、落合知也はまさに象徴的な存在となり得る。モデル・プロ選手・球団社長と、あらゆる経験を積んだ彼が、GL3x3のような新興リーグにおいて担う役割は計り知れない。

実際、2025年のGL3x3イベントにおいて、しながわシティからの選手派遣やMC演出の協力など、様々な連携が予定されており、今後の展開が注目される。

まとめ|「唯一無二」の挑戦を続ける理由

落合知也のキャリアは、常識を覆し続けてきた軌跡そのものである。3×3という競技の可能性を切り開いた第一人者であり、今なお進化し続ける存在だ。

若手プレイヤーにとって彼の存在は「道しるべ」であり、GL3x3にとっても、彼の経験と哲学は欠かせない要素だ。バスケとエンタメの融合という新たな地平で、落合知也はこれからも唯一無二の存在として走り続けるだろう。

篠山竜青×辻直人が語る日本代表の推し選手と課題|アジアカップ直前インタビューで見えた未来の鍵

ABEMA解説者・篠山竜青×辻直人が語る「代表の現在地と未来」

2025年8月に開幕を控える「FIBAアジアカップ2025」。日本代表の選考と強化が着実に進む中、新しい視点から注目を集めているのが「元日本代表コンビ」によるABEMA解説だ。

篠山竜青と辻直人。かつての日本代表の司令塔とシューターコンビが、解説席でも抜群のケミストリーを披露しながら、新生日本代表を鋭く、時にユーモラスに語る。このコンビが日本生命カップ2025・日本代表vsオランダ代表の直前に行ったインタビューでは、解説者としての視点から「日本代表の推し選手」「呼んでほしい未招集選手」「今必要な人材」まで、濃密な見解が飛び出した。

不安と期待が交差した初コンビ解説

篠山と辻が揃って解説に挑んだのは今回が初めて。オファー当初の心境について、辻は「大丈夫かな…と不安の方が大きかった」と振り返り、篠山も「自分たちへのハードルが勝手に上がっていた」と苦笑いしたという。

だが、互いの解説スタイルについてはお互いに称賛。辻は篠山について「聞いていて そうそう と納得できる分かりやすさ」、篠山は辻について「IQが高く、ふざけてるように見えて的確」と語り、信頼感がにじみ出る。

両者ともに「選手目線で寄り添う」「現役感覚を伝える」ことを意識しており、彼らならではの立場が、新しい解説スタイルを築いている。

アジアカップ日本代表への期待| 勢い と サイズ が鍵

新生日本代表の選考について、両者は「若返り」「海外組の増加」「勢いのあるBリーガーの抜擢」といったキーワードを挙げる。特に注目されたのは、テーブス海の弟であるテーブス流河や、かつて明成高校で話題を集めた山﨑一渉などの新顔だ。

辻は「 こんな選手いたのか と驚くほどバリエーション豊か」と称賛。篠山も「B2の中村太地選手のように、カテゴリー関係なく 勢い で選ばれているのが面白い」と語った。

また、近年は日本代表の課題とされてきた「サイズ不足」についても改善が見られ、トム・ホーバスHCのバスケットを遂行できるメンバーが揃ってきていると評価する。

未招集の逸材 たち|2人の解説者が本気で推す候補選手とは

──もし、今の代表に 呼んでほしい と思う未招集選手は?
この質問に対し、両者からは以下の名前が挙がった。

  • 米須玲音(川崎)…「パスセンスは抜群。司令塔としての成長が楽しみ」(篠山)
  • 山内ジャヘル琉人(川崎)…「身体能力と1on1のディフェンス力が高く、外国籍選手にも対応できる」(篠山)
  • 脇真大(琉球)…「Bリーグファイナルでの爆発力。外角精度が高まれば代表向き」(辻)
  • 小川敦也(宇都宮)…「ドライブでペイントタッチを作れるクリエイター。国際舞台で見たい逸材」(辻)

なかでも小川は、篠山・辻の両者が「絶対に代表で試してほしい」と意見が一致。高さ、ドライブ力、プレーメイク能力のバランスにおいて、「日本代表に新しい風を吹かせる存在」として高評価を得ている。

今の代表に 必要な人材 とは?ハンドラー&ビッグマンが急務

ポジション的な課題について問われた際、両者の見解は一致した。「必要なのはハンドラーとビッグマン」ときっぱり。

篠山は「河村勇輝がメインハンドラーとして定着しつつあるが、逆サイドにももう1人起点を作れる選手が必要」と説明。また、ジョシュ・ホーキンソンが38分以上出場している現状を危惧し、「日本人ビッグマンの台頭が急務」と語る。

辻も同意しつつ、新たに代表に加わった狩野富成(長崎)のフィジカルに驚きを示す。「金髪にしたら川真田選手と間違えるくらい体格が似てる(笑)。そんな選手がいたことにもびっくり」と語り、今後の台頭に期待を寄せた。

アジアカップを 強化の場 と捉える2人のリアルな視点

アジアカップは、日本代表にとって「結果を求められる大会」であると同時に、「新戦力発掘の場」でもある。この点について、2人はともに「今後に向けた トライアウト 的意味合いが強い」と分析する。

篠山は「代表入りを目指す若手たちが公式戦で経験を積む機会は大きい」とし、結果よりも成長と経験値を重視するスタンスを示した。辻も「新戦力の 試験的起用 の場として非常に貴重」とコメントし、結果と育成のバランスを重要視している。

まとめ|元代表だからこそ語れる、現代表へのリアルな 愛 と 希望

今回のインタビューは、元代表選手という立場から、現日本代表の未来を真剣に見つめる バスケ愛 にあふれた内容となった。篠山竜青と辻直人がABEMA解説者として担う役割は、単なるマイク越しの仕事ではなく、次世代への「継承」とも言えるだろう。

推し選手の紹介だけでなく、「なぜ今このタイプが必要なのか?」「この選手はどこでフィットするのか?」といった視点は、現役プレイヤー/OBだからこそ語れる貴重な知見だ。

アジアカップ2025、そしてその先のFIBAワールドカップやオリンピックに向けて──
「バスケ解説」が バスケ文化 を育てる時代が、いま始まっている。

FIBA女子アジアカップ2025完全ガイド|日程・開催地・放送・組み合わせ・日本代表メンバーまで徹底解説

FIBA女子アジアカップ2025、ついに開幕!

2025年7月13日、中国・深圳を舞台に『FIBA女子アジアカップ2025』が幕を開けた。バスケットボール女子日本代表は、アジアの強豪がひしめく中、再び頂点を狙う戦いへ挑む。
本記事では、大会の全体像から日本代表の試合日程、注目選手、テレビ放送・配信情報、さらには過去の戦績や展望までを網羅。バスケファン必見の決定版ガイドとなっている。

FIBA女子アジアカップとは?

FIBA女子アジアカップは、アジア・オセアニア地域における女子代表チームの最上位国際大会であり、FIBAランキングやオリンピック予選に直結する重要な位置づけを持つ。
2025年大会は「ディビジョンA」に8チームが参加し、グループステージ後にトーナメントが行われる。

大会スケジュールと会場

– 開催期間:2025年7月13日(日)~7月20日(日)
– 開催地:中国・深圳
– 会場:深圳スポーツセンター(Shenzhen Sports Center)

グループステージは13日から15日、決勝トーナメントは18日から20日に行われる。7位~優勝までが明確に決定されるシビアなレギュレーションだ。

出場チームと組み合わせ

【グループA】
– 中国(FIBAランク4位)
– ニュージーランド(26位)
– 韓国(14位)
– インドネシア(52位)

【グループB】
– 日本(9位)
– オーストラリア(2位)
– フィリピン(44位)
– レバノン(54位)

ランキング上位国が集まるグループBは激戦が予想される。特に日本とオーストラリアの直接対決は大会屈指の好カードだ。

日本代表の試合日程

– 7月13日(日)14:30〜 vs レバノン
– 7月14日(月)20:30〜 vs フィリピン
– 7月15日(火)17:30〜 vs オーストラリア
– 7月18日〜:決勝トーナメント(準決勝進出戦など)
– 7月20日(日):決勝/3位決定戦など

※決勝トーナメントの日程・対戦カードはグループ順位により変動

テレビ放送・ネット配信情報

試合は以下のメディアで放送/配信される:

– **DAZN**:全試合ライブ配信(日本語実況あり)
– **BSフジ**/**フジテレビNEXT**:日本代表戦を中心に放送
– **FOD**:地上波未放送分を含めて配信

注目の解説陣には、東京五輪銀メダリストの宮崎早織選手(ENEOS)が登場し、視聴者に戦術的な見どころも提供している。

女子日本代表の登録メンバー

ヘッドコーチ:コーリー・ゲインズ
代表経験豊富な髙田真希や渡嘉敷来夢を中心に、若手とベテランが融合する布陣となった。

– 髙田真希(PF/35歳/デンソー)
– 渡嘉敷来夢(C/34歳/アイシン)
– 宮澤夕貴(PF/32歳/富士通)
– 川井麻衣(PG/29歳/デンソー)
– 栗林未和(C/26歳/東京羽田)
– 馬瓜ステファニー(SF/26歳/サラゴサ)
– オコエ桃仁花(PF/26歳/ENEOS)
– 今野紀花(SG/25歳/デンソー)
– 星杏璃(SG/25歳/ENEOS)
– 東藤なな子(SG/24歳/トヨタ紡織)
– 薮未奈海(SF/20歳/デンソー)
– 田中こころ(PG/19歳/ENEOS)

注目選手ピックアップ

– **田中こころ(PG)**
19歳にして代表初選出。スピードとゲームメイク力が魅力の司令塔候補。

– **薮未奈海(SF)**
FIBA公式大会初出場ながら初戦で19得点を記録。アウトサイドシュートに注目。

– **馬瓜ステファニー(SF)**
海外リーグでも活躍中。アグレッシブなプレースタイルと得点力で日本をけん引。

過去の実績と今回の目標

日本代表は2015年から2019年まで3連覇を達成したが、2021年大会では中国に決勝で敗れて準優勝。
今回の2025年大会では、2大会ぶりのアジア制覇=「7度目の優勝」を目指している。

これまでの優勝回数:
– 日本:6回(1970、1993、1997、2013、2015、2017、2019)
– 中国:11回
– 韓国:12回

ライバルは依然として中国とオーストラリアだが、今大会はフィリピンや韓国の急成長も注目される。

バスケファン・メディアの期待

SNSでは「#AkatsukiFive」や「#女子日本代表」のハッシュタグで日々話題が更新されており、特に若手の台頭に多くのエールが寄せられている。
Wリーグ関係者やOB・OGの解説も連日発信されており、バスケ熱の高まりを感じさせる。

まとめ|今大会の行方は?

ベテランの経験と若手の勢いが融合する今回の日本代表は、 アジア制覇 のポテンシャルを十分に秘めている。
7月13日から始まった熱戦は、7月20日に王者が決まる。果たして日本は再び頂点に立つことができるのか――。
全試合のチェックはDAZNとフジ系放送で可能だ。
この夏、アカツキファイブ女子の快進撃から目を離すな!

キーファー・ラベナがジョーンズカップ2025フィリピン代表入り!横浜BCの司令塔が日本代表と激突へ

横浜ビー・コルセアーズのキーファー・ラベナ、ジョーンズカップ2025のフィリピン代表に選出


2025年7月13日、B1リーグの横浜ビー・コルセアーズは、所属するキーファー・ラベナが「第44回ウィリアム・ジョーンズカップ」に出場するフィリピン代表メンバーに選出されたことを正式に発表した。この発表は、フィリピンと日本、そしてアジア全体のバスケットボールファンにとって大きな注目を集めている。

キーファー・ラベナは、フィリピン国内では 最も知名度のあるガード の一人として知られ、同国バスケット界の象徴的存在である。現在31歳となったラベナは、183cm・82kgのサイズながら、冷静な判断力と正確なシュート技術、そして試合を読む洞察力で国際舞台でも存在感を放ち続けている。

フィリピン代表の中核としての復帰──ワールドカップ経験者の重み

キーファー・ラベナの代表キャリアは長く、2009年のU16アジア選手権にて初めてフィリピン代表のユニフォームに袖を通した。その後、U18、U23、シニア代表へと順当にステップアップを果たし、近年では2023年に開催されたFIBAバスケットボールワールドカップでも代表メンバーとしてプレー。日本を含む強豪国を相手にタフな戦いを経験してきた。

ラベナのプレースタイルは、決して派手さを前面に出すものではないが、試合を通じて安定感のあるボール運びと高精度なパスを提供する ゲームマネージャー として重宝されている。ジョーンズカップ2025においても、若手主体のロスターを支えるベテランとして、フィリピン代表の屋台骨を支えることになるだろう。

Bリーグでの実績──日本で磨かれたラベナの進化


2021−22シーズンからBリーグに参戦したキーファー・ラベナは、滋賀レイクスターズ(現・滋賀レイクス)でキャリアをスタート。日本独自のスピードと戦術的なバスケットボールに順応し、1年目から平均二桁得点を記録するなど順調なスタートを切った。

2023−24シーズンには横浜ビー・コルセアーズへ移籍し、B1リーグ戦では53試合に出場。平均9.8得点、1.9リバウンド、3.8アシストという数字を記録し、チームのプレーオフ進出争いに貢献。特にクラッチタイムでの冷静な判断やフリースロー成功率の高さなど、チームに安定感をもたらす存在としてファンの信頼を集めた。

Bリーグでの3年間を通じて、ラベナは日本のバスケットボール文化を学び、それを自らの武器として昇華してきた。日本人選手との連携能力や、フィジカルを生かした1on1の強さなど、母国時代には見られなかった 日本仕様のPG としての成長が見て取れる。

ジョーンズカップで日本代表と激突──注目の一戦が間近に

キーファー・ラベナが出場するフィリピン代表は、7月13日にチャイニーズ・タイペイ代表との初戦を戦い、続く14日に日本代表と対戦する。フィリピンと日本は、ここ数年でライバル関係を強めており、各年代の国際大会でも頻繁に接戦を演じてきた。

ラベナ自身も、Bリーグでの経験から日本代表の戦術や主力選手の特徴を熟知しており、試合の中ではその知見を最大限に活かしてくるだろう。一方、日本代表側もBリーグでラベナと対戦してきた選手が多く、互いに「手の内を知る者同士」の戦いとなる。

この一戦は、ジョーンズカップという大会の枠を超えて、 アジアバスケの未来を占う試金石 ともいえる。勝敗はもちろんのこと、どのような戦術が繰り出され、誰が主導権を握るか。ラベナの存在は試合の鍵を握るキーファクターとなる。

3×3視点から見たラベナの価値──スキルフルな 戦術型ガード の可能性

キーファー・ラベナのような、オールラウンドに試合をコントロールできるガードは、3×3の舞台でも高い価値を持つ。3×3では、限られたスペースと時間の中でいかに効率的に点を取るかが重要となる。その点、ラベナの プレッシャー下での判断力 と 状況把握能力 は、3×3でもそのまま通用するスキルだ。

さらに、ラベナは1on1にも強く、ピック&ロールの精度も高いため、3×3特有の 即興性 のある攻撃でも持ち味を発揮できるだろう。年齢的にも円熟期に差しかかっており、将来的にはフィリピン3×3代表としての選出も視野に入る可能性がある。

まとめ:日比の架け橋となるキーファー・ラベナ、さらなる挑戦へ


Bリーグとフィリピン代表、二つの舞台を行き来しながらキャリアを重ねてきたキーファー・ラベナ。彼の存在は、単なるプレーヤーにとどまらず、日比バスケットボール界を結ぶ架け橋としての価値を持っている。

ジョーンズカップ2025での活躍次第では、アジアカップやOQT(五輪最終予選)といった大舞台への再選出も見えてくる。31歳を迎えても衰えを見せないその姿勢は、多くの若手選手にとってのロールモデルであり、3×3を含めた日本国内バスケットボールにも好影響を与える存在である。

GL3x3としても、キーファー・ラベナという アジアの司令塔 が、日本とフィリピンのバスケをつなぐキーマンとして、これからどのように輝きを放つのか、今後も注視していきたい。

日本代表が韓国に2連敗、ホーバスHC「成熟度に差」若手台頭と今後の課題に言及

韓国遠征での2連敗、日本代表が直面した 現実 とホーバスHCの冷静な分析


2025年7月13日、韓国・ソウルにて行われた男子日本代表の国際強化試合で、日本は韓国代表に69-84と完敗。前戦に続いて連敗を喫し、ホーバスHCは試合後、「非常に理想的なチームを見た」と韓国代表を称えるコメントを残した。ランキング上はFIBA世界21位の日本に対し、韓国は53位という位置付けながら、試合内容ではむしろ逆の結果となった。

本記事では、敗因の分析だけでなく、日本代表の現在地や若手の台頭、今後の展望に至るまで、詳細にリポートしていく。

2試合連続の黒星、主導権を握れなかった日本

第1戦(77-91)に続く第2戦は、序盤から韓国に主導権を握られる展開となった。日本は3ポイントシュートが不調で、成功率はわずか25.0%(10/40)。ターンオーバーも12本と多く、攻撃のリズムを構築できないまま点差を広げられた。

第4クォーターではジェイコブス晶が気を吐き、1人で14得点を挙げるなど反撃を試みたが、大差を覆すには至らなかった。

ホーバスHCは「第4Qのような戦い方が本来の我々。しかしそこまで持っていけなかったのは、我々の未熟さと韓国の守備の素晴らしさが要因」と語り、相手の組織力を高く評価した。

ホーバスHCが語る韓国代表の 理想形

試合後の記者会見でホーバスHCは、「韓国は非常に成熟している」と語り、ボールムーブメントや全員得点のシステムを「現代バスケットにおける理想的な形」と評した。FIBAランキングでは測れない実力差を強調し、「実際に戦えば、その真価がわかる」との見解を示した。

韓国は近年、国内リーグKBLの強化を背景に代表強化も着実に進んでおり、現時点での完成度は日本を上回っていたといえる。

若手選手の奮闘と新戦力の発掘

苦しい展開の中でも、希望の光はあった。ジャン・ローレンス・ハーパージュニアは攻守で積極的なプレーを見せ、指揮官から名指しで評価された。また、1本の3ポイント成功にとどまった山﨑一渉についても、「伸びしろがある」と前向きな評価がなされた。

ホーバスHCは「今はプロセスの途中。新しい選手がステップアップする時間が必要」とし、アジアカップ本番に向けての成長段階であることを強調した。

不在の主力選手たち――河村、富永、富樫、比江島

今回の韓国遠征には、いわゆる 主力不在 の状態で臨んでいた。中でも注目されるのが、NBAサマーリーグ参戦中の馬場雄大(無所属)、富永啓生(ネブラスカ大学出身)、河村勇輝(シカゴ・ブルズ)の3名だ。

ホーバスHCは「彼らがどう評価されるか次第だが、本人たちはアジアカップへの強い意欲を持っている」と述べ、今後のスケジュールやチーム構成に柔軟に対応する考えを示した。

富樫勇樹(千葉ジェッツ)については「出場意志を確認している。帰国後に話し合う」とした上で、調整段階であることを明言。

一方で、代表引退を示唆していた比江島慎(宇都宮ブレックス)については「アジア選手権まで戦い続けていたが、今回は不参加」と断言した。

アジアカップへ向けたラストチャンスはデンマーク戦


現在、日本代表に残された強化試合は、7月19日・20日にLaLa arena TOKYO-BAYで予定されているデンマーク代表(FIBAランキング59位)との連戦のみ。

この2試合が、2025年8月に予定される「FIBAアジアカップ2025」本大会前の ラストテスト となる。

ここでのパフォーマンス次第では、メンバー選考に大きな影響を与える可能性も高く、新旧交代を見据えた人選にも注目が集まる。

代表の 今 と これから ――変革期にいるチーム

ホーバスHCが着任して以来、日本代表はNBAスタイルを取り入れたハイスペースバスケットを志向し、スピーディーで自由度の高い戦術を磨いてきた。しかしその一方で、安定感や成熟度という面ではまだ発展途上にある。

韓国戦での敗北は、その 未完成さ を明るみにしたとも言えるが、それはまた大きな成長のきっかけにもなり得る。

ホーバスHCの「これはプロセスの一部。焦らず次に進む」という言葉には、長期的なチーム強化に向けた確固たる意志が感じられた。

課題の明確化と今後の強化方針――日本代表の 成長ロードマップ

今回の韓国遠征は、日本代表にとって多くの課題を浮き彫りにした試合だった。3ポイントの精度、ターンオーバーの数、ディフェンス時のローテーション、そして試合の入り方の甘さ。これらの要素は、すべて今後の強化ポイントとしてチームが取り組むべきテーマとなる。

特にペリメーターの守備力は、アジア勢との戦いにおいて生命線とも言える分野だ。韓国戦ではスイッチの遅れから外角を容易に打たれ、そこを起点にインサイドを攻め込まれるケースが目立った。これに対し、ホーバスHCは「個々の1on1ディフェンスの強化だけでなく、ヘルプの連携を高めることが重要」と語り、組織的な守備意識の底上げを課題として挙げている。

一方で、オフェンスにおいても課題は山積している。ドリブルからの展開が単調になり、相手の守備網に捕まる場面が目立った。ホーバス体制では常に「スペースとボールムーブメント」が重要視されてきたが、現時点では戦術が若手選手に十分に浸透していないようにも見受けられる。

そのため、デンマーク戦を含めた残りの強化試合では、いかに戦術の再確認と浸透を図れるかが焦点となる。選手同士の連携を高めるためには、試合の中で 失敗してもチャレンジする というメンタリティの醸成も重要だ。

ファンが支える 成長の物語 とアジアカップへの期待

日本代表は現在、世代交代と再構築の真っただ中にある。絶対的エースや経験豊富な主力が不在という状況の中で、若手選手たちは貴重な実戦経験を積みながら、着実にステップアップしている。

SNSなどでは、今回の連敗を悲観する声と同時に、「若手が経験を積む良い機会」「ホーバスのチャレンジを支持する」といった前向きな意見も数多く見られる。これは、日本のバスケファンがチームの プロセス を共有し、長期的な視野で応援を続けている証でもある。

2025年8月のFIBAアジアカップは、そんなプロセスのひとつの 答え合わせ となる場だ。ライバル韓国、中国、フィリピンなど強豪がひ

【柏木真介 引退セレモニー】 バスケ人生の集大成 が詰まった一日、8月30日にアイシン体育館で開催

柏木真介、引退セレモニーを8月30日に開催


日本バスケットボール界を20年以上にわたりけん引してきたレジェンド、柏木真介氏の引退セレモニーが、2025年8月30日(土)に開催されることが決定した。会場は、彼のキャリアの象徴とも言えるアイシン体育館。開場は13時、開演は14時からおよそ90分間にわたって行われる予定で、チケットは8月1日より有料販売開始。記念グッズも付属する。

柏木氏は2025年5月、43歳で現役引退を発表。プロとしてのキャリアは実に21年におよび、数々の栄光と苦悩、挑戦と成長の軌跡を刻んできた。

北海道出身のバスケット少年が歩んだ道

柏木真介は1981年、北海道に生まれた。小学3年生からバスケットボールを始め、東海大学付属第四高校(現:東海大学付属札幌高校)で頭角を現すと、中央大学に進学。インカレでは1学年上の五十嵐圭(現・新潟アルビレックスBB)と共に準優勝を果たすなど、大学バスケ界でも屈指の実力者として名を馳せた。

2004年に日立サンロッカーズ(現:サンロッカーズ渋谷)でプロデビューを果たすと、わずか2年で名門・アイシンシーホース(現:シーホース三河)へ移籍。ここから、柏木氏の 真骨頂 とも言えるキャリアが始まる。

名将・佐古賢一と築いた黄金期

柏木氏が最も輝いた時期の一つが、2006年からのアイシン時代だ。加入初年度にチャレンジカップ優勝を果たすと、翌年にはJBL(旧日本リーグ)制覇を経験。以降、2008年の天皇杯からは Mr.バスケットボール こと佐古賢一氏とともに4年連続で日本一に輝き、日本代表としてもアジア大会やFIBA世界選手権に出場するなど、日本の顔とも言える存在となっていった。

個人としても、2007年にはレギュラーシーズンMVPとプレーオフMVPのダブル受賞を果たすほか、ベスト5賞、フリースロー成功率賞、スティール賞など多彩なタイトルを獲得。シーホース三河のキャプテンとして、チームを精神的にも牽引した。

チームを渡り歩き、なお輝き続けた後半キャリア


2017年、36歳を迎えた柏木氏は名古屋ダイヤモンドドルフィンズに移籍。衰え知らずの勝負強さと冷静な判断力で、若いチームに経験値と落ち着きをもたらした。その後は新潟アルビレックスBBでのプレーを経て、2020年に古巣・シーホース三河へ復帰。ベテランとしてロッカールームの空気を引き締め、2020年にはチャンピオンシップ進出を果たすなど、再びチームに勝利をもたらした。

2024年には三遠ネオフェニックスへの期限付き移籍を経験。43歳という年齢にもかかわらず、試合終盤でのディフェンス、クラッチシュート、若手への指導力といった「柏木節」は健在だった。

21年のプロキャリアに込められたメッセージ

柏木氏の引退発表は2025年5月。コメントでは、家族や仲間、支援してくれたファンへの深い感謝の気持ちと、バスケットボールという競技への敬意がにじむ。

「バスケットボールが私を育ててくれました。支えてくれました。そして、成長させてくれました。」

柏木氏はこう綴り、どんな時もバスケットに対して 嘘をつかず、妥協せず 向き合ってきた誇りと共に、静かに現役生活を締めくくった。

彼の姿勢は、華やかな数字やタイトル以上に、多くのファンや若い選手にとって「何がプロであるか」を教えてくれる存在であった。

引退セレモニーは「恩返しの場」

8月30日に開催される引退セレモニーは、柏木氏にとって単なる「引退の儀式」ではない。21年間の歩みにおいて出会ったすべての人々に対する「感謝の時間」であり、応援し続けてくれたファンへの 恩返しの場 でもある。

シーホース三河時代の盟友たちや、ライバルだった選手の出席も期待され、当日は映像やトークイベント、ミニゲームなど多彩なプログラムが用意される予定だ。ファンにとっては、レジェンドと共に過ごす かけがえのない一日 となるだろう。

Bリーグが育んだ「柏木世代」の象徴

Bリーグ創設前から活躍し、その後もB1リーグでのハードな戦いに身を投じ続けた柏木氏は、日本の男子バスケットボールにおける「過渡期」を支えた象徴的存在だった。

競技の商業化と国際化が進む中で、地道に努力を重ね、技術と人間性の両面で信頼を得てきた。その背中を見て育った若手は数知れず、彼の引退は一つの時代の終わりを告げる。

未来への影響:ポスト柏木の担い手たち

柏木氏の引退は、ただの 退場 ではない。彼が残してきた文化や精神は、これからの世代に引き継がれていく。特に日本代表やBリーグにおいて、リーダーシップと勤勉さを兼ね備えたガードのモデルケースとして、柏木氏のキャリアは語り継がれるはずだ。

今後は指導者やフロントとしての活動も期待される中、彼がどう日本バスケットの成長に貢献していくかにも注目が集まる。

まとめ:すべての「ありがとう」を込めて


21年間、プロとして一線で走り続けた柏木真介。彼のキャリアは、バスケットボールというスポーツの奥深さと、人間としての成長の物語を同時に見せてくれた。

8月30日、思い出の詰まったアイシン体育館にて——。

「これ以上ない幸せなバスケ人生だった」と語るレジェンドの軌跡を、私たちは共に見届けたい。

6年ぶりの日本代表復帰で輝いた中村太地、シューターとしての進化と覚悟「10回中9回はシュートに」

中村太地、6年ぶりの代表復帰で輝き放つ

2025年7月6日、有明アリーナで行われた「日本生命カップ2025(東京大会)」第2戦。男子日本代表はオランダ代表を相手に74-53で勝利し、代表活動の前哨戦となる一戦を白星で締めくくった。その中で強烈なインパクトを残したのが、6年ぶりに代表ユニフォームに袖を通した中村太地(島根スサノオマジック)だ。

28歳となった中村は、2019年のウィリアム・ジョーンズカップ以来となる日本代表復帰。年齢的にも中堅どころとなった今、改めて 日の丸 を背負う喜びと責任を背負ってコートに立った。

代表復帰にかけた覚悟と意義

「代表に戻ることは夢の一つだった」と語る中村。その言葉の裏には、何度も選考から漏れ、トライアウトで悔しさを味わってきた過去がある。今回の代表復帰に際しても、「デベロップメントキャンプから積み上げてきた思い、そして落選したメンバーの分まで背負って戦いたい」と語り、並々ならぬ覚悟で代表戦に臨んだ。

特に2018年のアジアカップでは、主力不在の中でわずか8名のメンバーで大会に挑む苦しい経験もしてきた。「今の代表環境は当たり前じゃない」と、当時を知る世代として、若いチームメイトに対してメディア環境や支援の充実を伝えたいと話す姿には、キャリアを重ねた選手ならではの深みがあった。

ホーバス戦術にフィット──求められたのは シューター

Bリーグでは主にポイントガードとしてプレーする中村だが、代表では全く異なる役割を求められている。それは「シューター」としてのタスクだ。ホーバスHCからは「あなたは須田侑太郎の役割だ」と明言され、ボールを持った際の判断も 打つこと に集中するよう求められた。

中村自身も「トムさんのバスケットはホットなシューターが必要。10回中9回は打つつもりでボールを受けています」と話し、役割の明確さと責任感をにじませた。実際、GAME2では3ポイントシュートを8本放ち、そのうち4本を沈める高確率でゲームハイタイの16得点を記録。シューターとしてのインパクトを十二分に発揮した。

打たなければ怒られる ──システムへの適応と成長

中村は「練習でシュートを打たないとトムさんにめちゃくちゃ怒られた」と明かす。Bリーグではパスやゲームメイクを重視するプレーが評価される場面も多いが、代表では明確に「シュートで得点を取ること」が期待される。ホーバスHCのシステムは選手に役割を絞り、迷いを排除することで戦術の徹底を図る。

「キャッチアンドリリースは僕の持ち味。シュートは入る日もあれば入らない日もあるけど、打ち続けることが大事」と中村。シュートに対するメンタル、打ち切る勇気、そして失敗を恐れない姿勢こそが、ホーバスジャパンで生き残る鍵だ。

中村の プレー哲学 ──継続が一流の証

「1試合で活躍することは誰にでもできる。でも、それを続けられるのが一流」。この言葉に、中村の代表での今後への強い意志が込められている。少ないチャンスを確実にモノにしたこの試合を、単なる 復帰戦 で終わらせるつもりはない。

今後の韓国遠征(7月11日・13日開催)では、自身がかつてKBLでプレーした土地での試合となる。2020年から2シーズン、KBLで過ごした経験は少なくない影響を与えており、「その経験を活かして再び代表に食い込みたい」と意気込む。

守備面での課題も自覚──「エネルギーを出し切りたい」

攻撃面での成果が光った一方、中村は「ディフェンスではまだまだ課題が多い」と振り返る。1on1で打開される場面もあり、ホーバスHCからも守備面での改善を求められている。

それでも、「エネルギーを出すことは代表で必要とされる要素。ディフェンスでもアグレッシブに動けるよう、韓国遠征までに細かい修正をしていきたい」と、自らの課題と向き合っていた。

ホーバス体制下での シューター の意義とは

ホーバスバスケの真髄は、シンプルに「打てる時に打つ」「迷わない」「止まらない」にある。日本代表のオフェンスは、流動性と3ポイント重視がベースとなっており、スペーシングの確保と素早い判断が不可欠だ。

中村はその条件を満たす数少ない選手の一人であり、年齢的にも若手主体のチームを支える中核的存在として期待が高まる。キャリアを積んだ今だからこそ見える景色、そして掴める勝機がある。

まとめ:中村太地の 再挑戦 が代表に与える希望

6年ぶりの代表復帰、明確な役割に適応し、限られた時間で結果を出す──中村太地の存在は、今後の代表構成における スパイス となる可能性が高い。シューターとしての価値はもちろん、経験値、発信力、そして役割遂行力という意味でも、重要なピースだ。

韓国遠征でのパフォーマンス次第では、アジアカップの本大会ロスター入りも現実味を帯びてくる。勝負の7月、シュート1本1本に思いを乗せる中村の姿から目が離せない。

【日本代表躍進のキーマン】中村太地・川島悠翔・ジェイコブス晶が示した実力と可能性|アジアカップ2025へ向けた現在地

日本生命カップで光った新たなキーマンたち

2025年7月5日と6日に東京で開催された「日本生命カップ2025」において、日本代表(FIBAランキング26位)はオランダ代表(同52位)と対戦し、1勝1敗で終えた。2試合を通じて、複数の若手選手が代表定着に向けて強烈なアピールを見せたが、特に注目を集めたのが中村太地(島根スサノオマジック)、川島悠翔(シアトル大学)、ジェイコブス晶(フォーダム大学)の3人だ。彼らのパフォーマンスは、来るFIBAアジアカップ2025(8月5日開幕・サウジアラビア)に向けて、代表チームの可能性を大きく広げるものだった。

本記事では、それぞれの選手が果たした役割と今後の展望を紐解く。

シューターとして覚醒した中村太地の 現在地

28歳の中村太地にとって、今回の日本代表入りは2019年以来の代表戦出場だった。島根スサノオマジックで主力として活躍する彼は、今回の日本生命カップで新たな武器を提示した。第2戦では第1Q中盤から出場し、開始早々に沈めた3ポイントを皮切りにリズムに乗った。結果的にフィールドゴール成功率は50%(8本中4本)、2ポイントもパーフェクト(2/2)、合計16得点とチームトップの得点を叩き出した。

Bリーグでは主にゲームメイクを担っている中村だが、今回代表では シューター としての役割に徹した。この役割転換に対し、中村自身も「練習中からたくさん打てと言われ、自分のスポットを見つけて打つことが求められていた」と語る。トム・ホーバスHCは「今日の太地はすごくよかった」と評価を与え、Bリーグと代表での役割の違いに適応した彼の柔軟性を称えた。

中村はかつて韓国KBLで2シーズンプレーした経験を持ち、7月中旬の韓国遠征にも選出されている。今後の試合でも、自身の立ち位置を確立し続けられるかが代表定着の鍵となる。

リバウンドで支えた川島悠翔、代表の主軸へ

シアトル大学に在籍する20歳の川島悠翔は、2023年2月のアジアカップ予選でホーバスジャパンデビューを果たして以来、確実に進化を遂げている。今大会でもインサイドでの働きが光り、初戦では13リバウンド(うちOR4本)を記録。第2戦でも安定したリバウンド力とディフェンスで、監督の信頼を勝ち取った。

「彼がいると安心。まだミスはあるが、体も強くディフェンスもいい」とホーバスHCも明言するように、川島はリバウンドという見えづらい貢献で存在感を放った。

現在はPF登録だが、本人は「世界で戦うには身長が足りない」と危機感を口にし、スキルアップを目指している。外角シュートやプレーメイク能力を磨くことで、 ユーロ型 のモダンフォワードとしての進化を見据えている。将来的にはNBAを目標に掲げており、今大会はその 通過点 でしかない。

攻守両面で躍動するリーダー、ジェイコブス晶

ジェイコブス晶(フォーダム大学)は、203cmのスモールフォワードでありながら、攻守両面で代表を引っ張る存在感を見せつけた。パリ五輪では最年少の20歳で代表入りし、今大会では2試合連続で先発出場。GAME1では15得点、GAME2では14得点とコンスタントに結果を出した。

注目すべきは、得点以上にディフェンスでの貢献だ。第2戦では相手のオフェンスファウルを2度誘発。フィジカルの強化に加えて、ディフェンスIQの高さが光る場面だった。

ジェイコブスは「自分が点を取る意識は強くない。ガード陣が作ってくれたプレーから得点できている」とチームファーストの姿勢を強調。一方、同年代の山﨑一渉は「精神的に大人になった」と語り、湧川颯斗は「外のシュートの確率が上がった」と成長に舌を巻く。

オフボールでの動き、キャッチ&シュート、トランジションのスピード——全てにおいて成熟が進んでおり、アジアカップでは 主力の1人 としての役割が期待されている。

若手の台頭が象徴する代表の 世代交代


今回の日本生命カップは、単なる強化試合以上の意味を持っていた。ベテランと若手が混在する中、実力で評価を勝ち取ったのが今回紹介した3名だ。特に中村、川島、ジェイコブスはいずれも20代前半〜中盤であり、今後5〜10年の代表チームを担う可能性を秘めている。

トム・ホーバスHCは「代表の役割とクラブの役割は違う」と何度も強調しており、それに順応できる選手こそが国際舞台で生き残る条件となる。中村が シューター 、川島が インサイドの支柱 、ジェイコブスが 攻守のバランサー という明確な役割を果たしたことは、代表にとっても大きな収穫だった。

まとめ:アジアカップへ向けて──3人のキーマンが握るカギ

8月5日からサウジアラビアで開幕するFIBAアジアカップ2025に向け、日本代表の選考は佳境を迎えている。今回の日本生命カップでアピールに成功した3名は、その 本戦メンバー 入りを現実のものとしつつある。

中村太地はシュート力、川島悠翔はリバウンドと身体能力、ジェイコブス晶はオールラウンド性と精神的支柱としての資質——それぞれが異なる武器を持ち、代表を支える可能性を秘めている。

今後の韓国遠征やアジアカップ直前の最終ロスター発表に向け、彼らがどれだけ存在感を保ち続けられるかに注目だ。GL3x3では今後も彼らの動向を追い続けていく。

日本代表定着へ名乗り!ジャン・ローレンス・ハーパージュニアがディフェンスで躍動、アジアカップロスター入りへ前進

ジャン・ローレンス・ハーパージュニアがディフェンスで存在感示す!アジアカップロスター入りを目指して成長を続ける

2025年7月8日(現地時間7日)、日本生命カップ2025(東京大会)で男子日本代表(FIBAランキング26位)は、オランダ代表(同52位)との2連戦に臨み、初戦を70−78で落としましたが、第2戦では74−53で快勝しました。試合後、ジャン・ローレンス・ハーパージュニアはディフェンス面での修正点やチーム全体の成長について語り、次回のアジアカップロスター入りに向けて意欲を示しました。

第1戦と第2戦の違いとハーパージュニアの役割

第1戦は、出だしで主導権を握ったものの、後半にオランダのゾーンディフェンスに対応しきれず逆転負けとなりました。ハーパージュニアはこの試合で8分34秒の出場にとどまり、1得点に終わりましたが、「昨日の負けは悔しかったですし、みんなでチームメートやコーチを信じて戦ったから、今日はいい試合ができたと思います」と前日の敗戦からの切り替えを強調しました。

続く第2戦では、ジャン・ローレンス・ハーパージュニアは強度の高いディフェンスを展開し、前半で20点差をつける圧倒的な展開を作り出しました。ディフェンスでの貢献が光ったハーパージュニアは、「常にディフェンスは意識しています。この大会とBリーグではファウルの基準が違うので、ギリギリのラインを攻める自分のスタイルに合わせる必要がありました。昨日はファウルが多かったのですが、今日はしっかりアジャストできたと思います」と語り、修正力の高さをうかがわせました。

ディフェンススタイルの適応力と修正力

ハーパージュニアは、ディフェンスでの重要な修正を実施し、チームに貢献しました。彼は「受け身になってはいけないと思っていて、何事にも挑戦することが大事だと感じています」と語り、積極的にプレーに挑戦する姿勢を見せました。特に、攻撃面でのパスやチームメイトとの連携でも良い結果を残し、「前にボールをプッシュする場面では、仲間が空いていたので、気持ちよくパスを通して決めてくれたのが良かったです」と積極性を意識したプレーに手応えをにじませました。

ハーパージュニアの成長とチームの信頼

2025年2月にFIBAアジアカップ2025予選でA代表デビューを果たしたハーパージュニアは、代表チームでの成長を語りました。「若い選手が多いからということではなく、みんながバスケットに対する考え方や姿勢を共有できているので、チームとしてスムーズに機能していると思います。それを継続していきたいです」と、チームへの信頼を語り、今後の戦いに向けた意気込みを見せました。

自らの目標と河村勇輝への憧れ

自身のポジションについて尋ねられると、ハーパージュニアは「まあ全然下ですよね。やっぱり自分が目標にしているのが(河村)勇輝なので、そこまで追いつかないと。やっぱり自分は意味ないと思っているので、そこまでいけるように頑張っていきたいと思います」と答え、今後の成長に対する強い決意を表明しました。

ホーバスHCによる評価と今後の期待

試合後の記者会見で、トム・ホーバスHCはハーパージュニアの成長を高く評価しました。「昨日は彼らしくないプレーが目立っていた。でも今日はしっかりとステップアップして、プレーの質も上がった。うちのコーチングがうまく機能したと思う」と、彼の変化を称賛しました。

ホーバスHCは具体的な改善点についても言及しました。「昨日はトラップが来たときにジャンプしてパスを出してしまっていた。それはやめようと伝えたところ、今日はしっかり修正していた。彼は言われたことをすぐに修正できる選手。本当に学ぼうとする姿勢があるし、いいチームメートになると思う。もっと上手くなりたいという意欲が強く、いろいろ質問したり、話をよく聞こうとする。それは本当にいいこと」と、ハーパージュニアの成長に太鼓判を押しました。

アジアカップロスター入りに向けた意気込み

ハーパージュニアは、「アジアカップのロスターに選ばれるために、どんな小さなことでも全力で取り組んでいきたいです」と意欲を見せ、代表定着への強い決意を表明しました。彼のディフェンス力や積極性は、今後の代表戦やFIBAアジアカップ2025に向けた強化の中でも、確実に日本代表の武器となるはずです。

代表における今後の展望と期待される成長

ハーパージュニアのディフェンス力と成長意欲は、今後の日本代表にとって非常に重要な要素となります。柔軟性と向上心を持つ彼の姿勢は、チームにとって不可欠な存在となり、アジアカップでの活躍が楽しみです。さらに、Bリーグでの経験を活かし、今後もステップアップを続けていくことが期待されます。

まとめ

ジャン・ローレンス・ハーパージュニアは、ディフェンスでの高いパフォーマンスと柔軟な修正力で、アジアカップのロスター入りを目指し、着実に成長を続けています。彼の意欲と努力は、今後の日本代表にとって大きな資産となり、他の選手たちに良い刺激を与える存在です。ハーパージュニアの今後の活躍に大いに期待しましょう。

ジョーンズカップ男子日本代表メンバー決定!脇真大、根本大ら14名が若手代表に集結

若き才能がチャイニーズ・タイペイへ|ウィリアム・ジョーンズカップ2025男子代表メンバー決定


日本バスケットボール協会(JBA)は2025年7月7日、「第44回ウィリアム・ジョーンズカップ」へ出場する男子日本代表のメンバー14名を発表した。この大会はアジア地域の若手選手たちの登竜門として広く知られ、日本代表にとっても将来のA代表候補を育成・発掘する貴重な場として位置づけられている。

今回の代表チームは、平均年齢20.9歳、平均身長191.3cmと、極めてフレッシュな構成。Bリーグで活躍する若手と、全国トップレベルの大学生が融合したチームとなっている。

大会は7月12日から20日まで、チャイニーズ・タイペイで開催される。フィジカルの強さや国際的なルールへの対応力が求められる中、日本の次世代を担う若者たちがどんな戦いを見せるのか、国内外から注目が集まっている。

Bリーグで頭角を現す若手が集結|脇真大、根本大、小澤飛悠らが選出


今回の日本代表には、Bリーグでブレイクしつつある若手が多数選出された。注目は琉球ゴールデンキングスの脇真大。2024-25シーズンにはリーグ新人王を獲得し、23歳ながら堂々たるプレーぶりでチームの勝利に貢献してきた。

また、三遠ネオフェニックスの司令塔・根本大も名を連ねる。精度の高いゲームメイクとディフェンス力に定評があり、ジョーンズカップでは国際的な舞台でどこまで通用するかが試される場となる。

さらに、今オフに名古屋ダイヤモンドドルフィンズ加入が発表された小澤飛悠(20歳)も選出。若くしてB1のステージに飛び込む注目株であり、フィジカルとスキルを兼ね備えたウィングとして大きな期待がかかる。

大学バスケ界の精鋭たちも代表入り|白鷗大・佐藤涼成、大東大・近怜大成ら


6名の大学生が代表入りを果たしたことも、今回の構成の特徴だ。白鷗大学からは173cmのPG佐藤涼成と、PFのウィリアムスショーン莉音が参加。ともに身体能力と知的なプレーを併せ持ち、学生界では突出した実力を誇る。

また、大東文化大学からは200cmのセンター近怜大成が選出。インサイドでのパワフルなプレーとディフェンスで評価を受けており、プロチームへの道を開く足がかりとなる大会になりそうだ。

青山学院大の広瀬洸生、東海大の中川知定真、専修大のアピアパトリック眞など、全国トップクラスの大学からバランス良く選出されており、世代間の融合にも注目が集まる。

14名の代表選手一覧|多様なポジションバランスで構成

以下が今回発表された日本代表の14名のフルロスター:

– 中川知定真(PF/192cm/20歳/東海大学)
– 小澤飛悠(SF/190cm/20歳/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
– 前野幹太(SF/PF/194cm/22歳/横浜ビー・コルセアーズ)
– 近怜大成(C/200cm/19歳/大東文化大学)
– 木林優(PF/200cm/23歳/長崎ヴェルカ・レバンガ北海道)
– 広瀬洸生(SG/189cm/20歳/青山学院大学)
– 黒川虎徹(PG/177cm/24歳/アルティーリ千葉)
– 根本大(PG/180cm/22歳/三遠ネオフェニックス)
– 脇真大(SG/193cm/23歳/琉球ゴールデンキングス)
– 長谷川比源(SF/PF/202cm/20歳/滋賀レイクス)
– ウィリアムスショーン莉音(PF/197cm/20歳/白鷗大学)
– アピアパトリック眞(C/197cm/20歳/専修大学)
– 星川開聖(SF/194cm/20歳/宇都宮ブレックス)
– 佐藤涼成(PG/173cm/21歳/白鷗大学)

ポジション別に見ると、ガード5名、フォワード6名、センター3名という構成。スモールラインナップと高さのある布陣の両立が図られており、国際大会での柔軟な対応力を意識したセレクションがうかがえる。

コーチ陣も充実の布陣|白鷗大・網野HCを筆頭に、Bリーグ各チームから結集

チームを率いるのは白鷗大学の網野友雄ヘッドコーチ。大学バスケ界ではトップクラスの戦略家として知られており、JBA強化プロジェクトでもコーチングスタッフを歴任してきた。

アソシエイトコーチには佐藤賢次(川崎ブレイブサンダース)、アシスタントコーチには西尾吉弘(大東文化大学)、小川伸也(千葉ジェッツ)、町田洋介(仙台89ERS)と、大学とプロ両方の知見を持つスタッフが揃っている。

サポートスタッフにも、JBA公認のトレーナーやパフォーマンスコーチが付き、万全の体制でチームを支える。

ジョーンズカップの意味と今後の日本代表の文脈

ジョーンズカップはFIBAアジア圏での非公式国際大会だが、その重要性は年々高まっている。日本代表としての公式戦ではないものの、若手にとっては「国際経験を積める唯一の実戦舞台」として、A代表ステップアップへの鍵を握る場といえる。

過去には、渡邉雄太や比江島慎、富樫勇樹らもこの大会で爪痕を残し、以降の代表活動に繋げていった。今回のメンバーからも、将来の日本代表の中核を担う人材が現れることを期待したい。

まとめ|若手14人が織りなす 未来の日本代表 の可能性に注目

第44回ウィリアム・ジョーンズカップに向けた男子日本代表の布陣は、まさに 次代を見据えた布石 である。Bリーグで台頭する若手と、大学バスケ界の精鋭が手を組み、チャイニーズ・タイペイの地で世界とぶつかる。

平均年齢20.9歳のチームがどのような成長を遂げるのか。その結果は、2026年以降の国際大会、日本代表の方向性に大きく影響を与えるに違いない。

彼らの一戦一戦が、日本バスケットボールの未来を切り開く。その第一歩に、今こそ注目を。