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【NBA/ヒューストン・ロケッツ】完全ガイド:栄光の94・95連覇から 新時代 まで【歴史・主な選手・最新情報】

ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)は、テキサス州ヒューストンを本拠地とするNBAチーム。ウェスタン・カンファレンス、サウスウェスト・ディビジョン所属。
アリーナはトヨタセンター(収容18,043人/2003年開場)。チームカラーは赤・黒・灰・無煙炭・白。オーナーはティルマン・ファティータ、ヘッドコーチはイーメイ・ウドカ


歴史ハイライト

サンディエゴ時代(1967–1970)

  • 1967年、サンディエゴ・ロケッツとして創設。ニックネームは同地で開発されたアトラス・ロケットに由来。
  • 初期にパット・ライリー、全体1位でエルビン・ヘイズを指名。

ヒューストン移転~初期(1971–)

  • 1971年にヒューストンへ移転。NASAの街と「Rockets」の名がマッチ。
  • モーゼス・マローン加入後に台頭し、1981年に球団初のNBAファイナル進出。

オラジュワンの時代(1984–1996)

  • アキーム(後にHakeem)・オラジュワンラルフ・サンプソンの「ツインタワー」で1986年ファイナルへ。
  • 1994年・1995年連覇(ニックス、マジックを撃破)。ヘッドコーチはルディ・トムヤノビッチ

姚明&マグレディ(2000年代)

  • 姚明トレイシー・マグレディで再建。22連勝(2007–08)など話題をさらうもPOで苦戦。

ハーデン期(2012–2020)

  • ジェームズ・ハーデンを軸に常勝化。2017–18は球団最多65勝西決勝へ。
  • クリス・ポール、のちにラッセル・ウェストブルックと強力デュオを組むが戴冠はならず。

新時代へ(2020–)

  • ハーデン退団後にドラフト資産で再構築。イーメイ・ウドカHC就任後は守備・規律を再整備。
  • 2024–2552勝30敗でPO復帰(1回戦でウォリアーズに第7戦敗退)。

主な実績

  • NBA優勝:2回(1994, 1995)
  • ファイナル進出:4回(1981, 1986, 1994, 1995)
  • ディビジョン優勝:7回(1977, 1986, 1993, 1994, 2015, 2018, 2020)
  • 永久欠番:11(姚明)、22(ドレクスラー)、23(マーフィー)、24(マローン)、34(オラジュワン)、44(エルビン・ヘイズ)、45(トムヤノビッチ)ほか

レジェンド&看板選手(抜粋)

  • アキーム・オラジュワン(C):2連覇の大黒柱、史上屈指のセンター。
  • モーゼス・マローン(C):MVP&リバウンド王常連、80年代初頭を牽引。
  • クライド・ドレクスラー(G/F):95年の連覇メンバー。
  • ヤオ・ミン(C):国際的人気を牽引、殿堂入り。
  • ジェームズ・ハーデン(G):2010年代を代表するスコアラー、MVP。

現在のトピック(2025年時点)

  • ウドカ体制でのディフェンス基盤強化と若手育成(シェングンジャバリ・スミスJr.アメン・トンプソンら)。
  • ベテランの経験値(例:フレッド・ヴァンブリート)と伸び盛りのコアの最適化。

基本データ

  • 本拠地:テキサス州ヒューストン
  • アリーナ:トヨタセンター
  • チームカラー:赤/黒/灰/無煙炭/白
  • ヘッドコーチ:イーメイ・ウドカ
  • 公式サイト:nba.com/rockets

【史上最多7チームトレード】デュラントがロケッツへ!NBA歴史に残る超大型トレードが正式成立

NBA史上最大規模の7チーム間トレードが正式成立、ケビン・デュラントはヒューストンへ


2025年7月7日(米現地6日)、NBAのフリーエージェント(FA)契約解禁に合わせて、かねてより合意報道があったケビン・デュラントを含む大型トレードが正式成立した。
このトレードには、サンズとロケッツを中心に、ホークス、ウォリアーズ、レイカーズ、ネッツ、ティンバーウルブズの計7チームが関与。NBA史上最多となる「7チーム間」の複雑なトレード劇となった。

ケビン・デュラント(35歳)は、このトレードによりフェニックス・サンズからヒューストン・ロケッツへ移籍。合わせて大型インサイドのクリント・カペラもヒューストンに加わり、新シーズンへ向けての 超攻撃型ラインナップ 構成が現実のものとなった。

7チーム間トレードの全容:各チームの獲得選手・指名権リスト

以下が今回のトレードで各チームが獲得した内容である。FA解禁直後のタイミングで一気に成立した史上最多規模のディールに、リーグ内外から大きな注目が集まっている。

●ロケッツ獲得(HOU)

  • ケビン・デュラント(←サンズ)
  • クリント・カペラ(←ホークス)

●サンズ獲得(PHX)

  • ジェイレン・グリーン(←ロケッツ)
  • ディロン・ブルックス(←ロケッツ)
  • カマン・マルアチ(←ロケッツ/1巡目10位)
  • ラシーア・フレミング(←ロケッツ/2巡目31位)
  • コービー・ブレイア(←ウォリアーズ/2巡目41位)
  • デイクウォン・プラウデン(←ホークス)
  • 2026年・2032年ドラフト2巡目指名権(←ロケッツ)

●ホークス獲得(ATL)

  • デイビッド・ロディー(←ロケッツ)
  • 2031年ドラフト2巡目交換権(←ロケッツ)
  • 金銭(←ロケッツ)

●ネッツ獲得(BKN)

  • 2026年・2030年ドラフト2巡目指名権(←ロケッツ)

●ウォリアーズ獲得(GSW)

  • アレックス・トゥーヒー(←サンズ/2巡目52位)
  • ジャマイ・メイシャック(←ロケッツ/2巡目59位)

●レイカーズ獲得(LAL)

  • アドゥ・シーロー(←ネッツ/2巡目36位)

●ティンバーウルブズ獲得(MIN)

  • ロッコ・ジカースキー(←レイカーズ/2巡目45位)
  • 2026年・2032年ドラフト2巡目指名権(←サンズ)
  • 金銭(←レイカーズ)

ヒューストン・ロケッツ:デュラント加入で 即優勝狙い体制 へシフト


デュラントは昨季、サンズで平均23.2得点・6.5リバウンド・5.2アシストを記録。35歳ながら得点力・キャッチ&シュート・アイソレーションすべてでリーグトップクラスの水準を維持している。
ロケッツでは、フレッド・バンブリート、ジャバリ・スミスJr.、アルペレン・シェングンら若手との融合が期待される。

また、カペラの再加入によりペイント守備も強化され、ロケッツは一気にプレーオフ本命候補へと浮上。GMラファエル・ストーンは「この2人の獲得はチーム文化の転換点となる」と語っている。

フェニックス・サンズ:若返りと再構築に向けてシフト

一方でサンズは、デュラントとの「短命なビッグ3(ブッカー、ビール、デュラント)」時代に終止符を打ち、若返りと戦術多様性の再構築へシフトした。
新たに加わったジェイレン・グリーンはスコアラーとしての爆発力を持ち、ブルックスはディフェンシブリーダーとして機能。ドラフト指名権の積み増しにより、来季以降のトレード弾も確保した形だ。

オーナーのマット・イシュビアは「デュラントとの時間に感謝しつつ、新たな章を開くタイミングだ」とコメント。今後の 育成型サンズ に注目が集まる。

なぜこの規模のトレードが可能だったのか?背景と展望


今回の超大型トレードが成立した背景には、以下のような要因が複合的に絡んでいる。

  • FA契約解禁に伴う ロスター再編 のタイミング
  • 新CBA(労使協定)による高額年俸選手の整理
  • デュラント側の移籍希望とサンズの財政調整
  • 複数チームがドラフト指名権の入手を狙っていた

複雑なキャップ調整・サイン&トレードのバランスが必要だったため、当初2チーム間トレードとして報じられていた内容が、時間をかけて拡大されていったと見られている。

過去最大級のトレード比較:歴史的視点から見た 7チーム の衝撃

NBAでは過去に4〜5チームが絡む大型トレードは複数存在しているが、「7チーム」は史上初。

代表的な過去事例:

– 2000年:4チームトレード(パット・ガリティ、グラント・ヒル)
– 2005年:5チーム13人が絡むトレード(アントワン・ウォーカーら)
– 2021年:ジェームズ・ハーデンの4チーム間移籍(BKN、HOU、CLE、IND)

今回のトレードは「人員数」ではなく「関与チーム数」で過去最大。現行のCBAルール下でこれだけ複雑な交渉が成立したことは、NBAフロント陣の調整能力の高さも示している。

まとめ:2025オフシーズン、最初の大爆発となった「7チーム衝撃」

ケビン・デュラントのヒューストン移籍は、ただのスター選手の移籍ではない。NBA史上初の7チーム間トレードという歴史的ディールにより、リーグの地図が大きく塗り替えられた。

この動きが他のチームの補強戦略にどのような影響を与えるかは、今後のFA契約、トレード市場、さらには来季の優勝争いに直結するだろう。

GL3x3では、今後もこの大型トレードの影響を継続的に追い、デュラントとロケッツ、そして再出発を図るサンズをはじめ、NBA全体の動向を深掘りしていく。