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【ゴールデンステート・ウォリアーズ】完全ガイド:歴史・王朝・現在地【2025】

ゴールデンステート・ウォリアーズ完全ガイド【2025】

ゴールデンステート・ウォリアーズ(GSW)は、サンフランシスコを本拠とするNBA屈指の名門。1946年創設、フィラデルフィア→サンフランシスコ→オークランドを経て再びSFへ。2015–2019&2022の黄金期で近代NBAを代表する王朝を築いた。


クラブプロフィール

  • 所属:NBA/ウェスタン(パシフィック)
  • アリーナ:チェイス・センター(サンフランシスコ)
  • チームカラー:ロイヤルブルー/イエロー
  • オーナー:ジョー・レイコブ、ピーター・グーバー
  • 社長:ブランドン・シュナイダー/GM:マイク・ダンリービーJr.
  • HC:スティーブ・カー
  • 主要タイトル:BAA優勝1回(1947)/NBA優勝6回(1956, 1975, 2015, 2017, 2018, 2022)
  • 愛称:Dubs(ダブス)

歴史のハイライト

  • フィラデルフィア時代:BAA元年優勝(1947)。ウィルト・チェンバレンが数々の伝説(100得点など)を樹立。
  • 1975年:リック・バリーを軸にワシントンをスウィープし、サンフランシスコ湾岸初のNBA制覇。
  • Run-TMC(late ’80s~’90s):マリン/リッチモンド/ハーダウェイの高火力時代。
  • We Believe(2007):第8シードが第1シードのDALを撃破、象徴的アップセット。
  • 黄金期(2015–2019):カリー×トンプソン×グリーンの核にカーHC。2015優勝2016・73勝2017–18連覇(デュラント加入)。
  • 再頂点(2022):カリーがFMVP、通算4度目の優勝で王朝を更新。

直近の流れ(2023–2025)

  • 2023–24:46勝36敗。プレーインでSACに敗退。クミンガ躍進、ポジェムスキーはオールルーキー1st。
  • 2024–25:クレイ・トンプソンが退団し BIG3 解散。補強ののち、2月にジミー・バトラーを獲得(延長合意)。再構築と競争の両立を図るシーズンへ。

現在のコア(2025時点・抜粋)

  • ステフィン・カリー:フランチャイズの象徴。史上最高峰の射程と重力で攻撃を最適化。
  • ドレイモンド・グリーン:守備指揮官&ハブ。トランジション/DHOsの要。
  • ジミー・バトラー:終盤の shot creation とフィジカルなウイング守備を提供。
  • ジョナサン・クミンガ:急成長のスラッシャー。二桁得点の第2オプション候補。
  • ブランディン・ポジェムスキー:高IQの多能ガード/ウイング。リバウンド&パスが武器。
  • トレイス・ジャクソン=デイビス:リム周りの効率とロール。守備の機動力も。
  • バディ・ヒールド:ハンドオフでの即時火力を担うシューター。
  • ケヴォン・ルーニー:スクリーン&リバウンドの職人。

栄誉とレジェンド

  • 永久欠番:#13 ウィルト、#16 アットルス、#17 マリン、#24 バリー、#42 サーモンド、#14 メシェリー、#9 イグダーラ(ほか)。
  • 殿堂:アリジン、ジョンストン、サーモンド、バリー、マリン、チェンバレン、リッチモンド、ハーダウェイ など。

チーム記録(抜粋)

  • 通算出場/得点/AST/STL:ステフィン・カリーが多くの球団記録を保持。
  • 1試合100得点:ウィルト・チェンバレン(NBA伝説記録)。

編集後記:次章のテーマは 両立

カリーのウィンドウを活かしつつ、クミンガ&ポジェムスキー&TJDの育成を同時進行。バトラー加入で終盤の意思決定とウイング守備をテコ入れし、カー×モーション×3P重力の文脈で再び上位へ――その 両立 が鍵となる。

ステフィン・カリーが伝えた「諦めない力」──世界一のシューターが少女に教えた本当のメッセージ

世界最高のシューター、ステフィン・カリーが伝えた「諦めない力」

2メートルを超える大男たちが豪快なダンクを決める――そんなイメージを持つ人も多いNBAの世界。しかし、現代バスケの主流はスリーポイントシュート。試合の勝敗を左右するのは、アウトサイドからの 精度 です。

その常識を変えたのが、ステフィン・カリー。ゴールデンステート・ウォリアーズの司令塔として、3ポイントの概念を塗り替えた存在です。シーズン402本成功という前人未到の記録を樹立し、チームを3度の優勝へ導き、自身も2度のMVPを獲得。今や「世界一のシューター」と称されるカリーですが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。


泣きながら改造したシュートフォーム

NBA選手だった父・デルに憧れて育ったカリー少年。しかし、彼の体はプロを目指すには小さすぎました。高校入学時の身長は170cm、体重は60kgにも満たず、腕の力も足りずにボールを上げて打つことができなかったといいます。

そこで父と二人三脚で挑んだのが、シュートフォームの改造。毎日泣きながら、腕が上がらなくなるまで繰り返した練習の日々。その努力が、後に「世界一正確なシュート」を生む土台となりました。

高校卒業時には180cmを超える体に成長し、チームの主力として活躍しましたが、世間の評価は依然として低いままでした。強豪大学からのオファーもなく、星3つの評価で地元の大学に進学――カリーの挑戦は続きます。


度重なるケガとの闘い

大学での活躍を経て、NBAドラフトではウォリアーズから全体7位指名を受け、念願のプロ入り。しかし「身体が小さい」「耐久