2年連続MVP、5度のアシスト王、4度の50-40-90。
スティーブ・ナッシュは 判断と角度 でゲームを変え、現代のP&R×スペーシング時代を加速させた。
30秒でわかるナッシュ
- MVP:2005・2006(ポイントガードで史上2人目の連覇)
- アシスト王:05, 06, 07, 10, 11/50-40-90:4回
- スタイル:0.5秒の意思決定、P&Rの魔術、正確無比のシュート効率
- 象徴チーム:2004–12のフェニックス・サンズ(マイク・ダントーニHC)
キャリア年表(圧縮版)
- 1996–98 PHX:ルーキー期。KJ/キッドの陰で成長。
- 1998–2004 DAL:ノヴィツキー&フィンリーと台頭。オールスター常連へ。
- 2004–12 PHX:ラン&ガンの司令塔としてMVP連覇。リーグの攻撃観を刷新。
- 2012–14 LAL:度重なる故障に苦しむ。2015引退。
- 引退後:GSW育成コンサル/2020–22 BKN HC/2018殿堂入り。
受賞・通算ハイライト
- MVP:2005, 2006
- オールスター:8回/オールNBA:1st×3, 2nd×2, 3rd×2
- アシスト王:5回/50-40-90:4回
- 通算:17,387点/10,335アシスト(FG 49%・3P 43%・FT 90%)
プレースタイルの核心
- 0.5秒ルール:受けて即、パス/ドライブ/プルアップを決断。
- ナッシュドリブル:ゴール下をU字に抜けて再セットし、守備を崩し続ける。
- P&Rの魔術師:スネーク、ポケットパス、弱サイドへのキックアウト。
- シュート効率:50-40-90常連のプルアップ3&FTで最大効率を体現。
レガシー(現代バスケへの影響)
- ペース&スペースの定着:ストレッチ4とコーナー3の価値を 勝ち で証明。
- P&R中心設計:ショートロール配球や弱サイドのXアウトを前提にした攻防を一般化。
- 効率の可視化:3PとFTの期待値を先取りした アナリティクス時代 の旗手。
観るべき名試合(検索の目印)
- 2005/5/20 vs DAL(PO):39点・12AST・9REB、逆転の第6戦。
- 2006/1/2 vs NYK:22アシストのキャリアハイ。
- 2010プレーオフ vs SAS:サンズが 天敵 攻略。
- 2005 WCF vs SAS:敗退もP&R攻撃の完成度が極致に。
人となり・トピック
- 脊椎分離すべり症を抱え、ベンチで横になる姿が象徴的。
- スティーブ・ナッシュ財団を通じた社会貢献。
- 熱烈なサッカー愛:ホワイトキャップス/RCDマヨルカに関与、トッテナム・ファン。
まとめ
圧倒的な身体能力 ではなく、判断・角度・スキル・効率でリーグを支配した希有なMVP。
ナッシュを理解すると、いま目の前のNBA――P&R×スペーシングが、ぐっとクリアに見えてくる。