アービン マジック ジョンソンとは?
アービン・マジック・ジョンソン(Earvin Magic Johnson Jr.)は、NBAの歴史を語る上で欠かせない伝説的ポイントガード。1959年8月14日生まれ、ミシガン州ランシング出身。身長206cmという大型PGとして、1979年から1991年、そして1996年にロサンゼルス・レイカーズでプレーした。
キャリア概要
- 所属チーム:ロサンゼルス・レイカーズ(1979–91, 1996)
- NBA優勝:5回(1980, 1982, 1985, 1987, 1988)
- ファイナルMVP:3回(1980, 1982, 1987)
- シーズンMVP:3回(1987, 1989, 1990)
- オールスター選出:12回
- 殿堂入り:2002年
ショータイム・レイカーズ の象徴
1980年代のレイカーズは「ショータイム」と呼ばれた。その中心にいたのがマジック・ジョンソン。
彼の代名詞であるノールックパスやトランジションの高速展開は、観客を魅了し、NBAを世界的エンターテインメントへと押し上げた。
伝説の試合:1980年NBAファイナル第6戦
新人だったマジックは、負傷離脱したカリーム・アブドゥル=ジャバーの代わりにセンターとして出場。
42得点・15リバウンド・7アシストを記録し、レイカーズを優勝に導いた。この試合は「NBA史上最高の新人パフォーマンス」と称される。
HIV公表と社会的インパクト
1991年、HIV陽性を公表して現役引退。当時は偏見が強い時代だったが、マジックは感染症への理解と啓発を進める象徴となった。
1992年オールスターで復帰しオールスターMVPを獲得。1996年には短期間ながら現役復帰を果たした。
ビジネス界での成功
引退後、彼はMagic Johnson Enterprisesを設立。スポーツ、映画館、不動産、レストランなど多岐にわたる投資を展開し、アフリカ系アメリカ人実業家の成功モデルとなった。
さらに、MLBロサンゼルス・ドジャース、WNBAロサンゼルス・スパークス、MLS LAFC、NFLワシントン・コマンダースなど複数のチームの共同オーナーも務める。
プレースタイルと影響
- 大型PGの先駆者:206cmながらコート全体を見渡す視野とパス能力。
- ゲームメイクの芸術:速攻の起点、ノールックパス、バックドアリードで相手を翻弄。
- チームプレーの哲学:「自分が輝くよりも、仲間を輝かせる」スタイルでNBAに新基準を打ち立てた。
主なスタッツ(通算)
- 平均得点:19.5点
- 平均リバウンド:7.2本
- 平均アシスト:11.2本(歴代1位級)
- 通算トリプルダブル:138回
名言
「プレイヤーとしての成功よりも、人生で誰かにインスピレーションを与えられることの方が価値がある。」
レガシー
マジック・ジョンソンは 大型ポイントガード の原型を作り、NBAのスタイルを一変させた。
ルカ・ドンチッチやレブロン・ジェームズなど、彼の系譜に連なる選手たちが現代でもその影響を受けている。
コート内外で輝き続ける 魔法使い は、まさにNBAの象徴的存在である。