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U19女子ワールドカップ日本代表メンバー発表|堀内桜花・白石弥桜らが参戦、注目はチェコ戦

U19女子日本代表が正式発表、注目はWリーグ勢の選出

2025年7月4日、日本バスケットボール協会は「FIBA U19女子ワールドカップ2025」に出場する女子U19日本代表の最終メンバーを発表しました。今大会はチェコ・ブルノで開催され、12日より開幕。国内外から注目が集まる中、選出された12名の中には、Wリーグ所属の堀内桜花(シャンソン化粧品)と白石弥桜(デンソーアイリス)の2名が含まれています。

代表チームは発表直後から国内合宿を開始。7月12日深夜(日本時間)には開催国チェコとの開幕戦を迎えます。

Wリーグからの期待の2選手、堀内と白石

今大会において特に注目されるのが、Wリーグから唯一の参戦となった堀内桜花と白石弥桜の存在です。ガードポジションでスピードと判断力に優れる堀内は、昨年のU18女子アジアカップでも好パフォーマンスを披露。一方、センターの白石は184センチの高さとフィジカルを兼ね備えたプレーヤーであり、ゴール下での存在感が光ります。

この2名はすでにトップリーグでの経験を積んでおり、若い世代の代表チームにおいてもリーダーシップが期待されます。

大学生主体のメンバー構成|各ポジションにバランス

今回選出された残り10名はすべて大学生で構成され、東小姫(白鷗大学)、鈴木花音(筑波大学)、松本莉緒奈(関西外国語大学)らが名を連ねています。ポジション別にはガード3名、フォワード6名、センター3名とバランスの取れた布陣で、どの局面でも安定したプレーが可能なメンバー構成となっています。

以下は、発表された12名の詳細なロスターです。

FIBA U19女子ワールドカップ2025 日本代表メンバー

  • #6 後藤音羽(F/178cm/東京医療保健大学1年)
  • #7 東小姫(F/177cm/白鷗大学2年)
  • #9 伊藤知里(F/170cm/白鷗大学1年)
  • #10 鈴木花音(F/174cm/筑波大学2年)
  • #11 堀内桜花(G/167cm/シャンソン化粧品)
  • #22 清藤優衣(F/174cm/白鷗大学1年)
  • #27 曽根妃芽香(G/159cm/拓殖大学2年)
  • #28 松本莉緒奈(F/175cm/関西外国語大学2年)
  • #30 白石弥桜(C/184cm/デンソーアイリス)
  • #34 メンディーシアラ(C/182cm/東京医療保健大学1年)
  • #57 阿部心愛(F/175cm/早稲田大学1年)
  • #61 深津唯生(C/179cm/東京医療保健大学1年)

大会の概要と日本のスケジュール

FIBA U19女子ワールドカップ2025は、7月12日から20日にかけてチェコ・ブルノで開催されます。出場16カ国が4つのグループに分かれて予選を戦い、その後トーナメント方式で順位を争います。

日本はグループDに所属。FIBAガールズランキング2位のスペイン、開催国チェコ(同16位)、アルゼンチン(同31位)と同組となっており、初戦からハードな戦いが予想されます。

グループD:日本の対戦予定

  • 7月12日(土)24:30 vs チェコ
  • 7月13日(日)24:00 vs スペイン
  • 7月15日(火)24:30 vs アルゼンチン

日本は現在世界ランキング6位であり、過去最高成績は2017年大会の4位。直近の大会では6位に終わりましたが、今大会では新戦力とWリーグ経験者の融合により、上位進出が期待されます。

注目は堀内と白石の連携とリーダーシップ

代表経験豊富な堀内のゲームコントロール力と、白石のインサイド支配力は、大会を通じて大きな鍵となるでしょう。特に守備の局面でのリバウンドとトランジションへの移行、そしてターンオーバーからの速攻展開において、この2人のプレーが勝敗に直結すると見られます。

加えて、大学生たちがどれだけ実戦経験を積めるかも重要です。タフなグループリーグを通じてチーム力が一段と高まれば、決勝ラウンドでの躍進も夢ではありません。

最後に|目指すはベスト4以上の快挙

過去大会を上回る成績を狙うU19女子日本代表。初戦のチェコ戦で勢いをつけ、続く強豪スペインとの試合で善戦することができれば、決勝トーナメント進出に向けて弾みがつきます。

日本の若き力と経験の融合が、世界の舞台でどのような結果を生むのか。Wリーグの堀内・白石を中心とした今大会の挑戦から目が離せません。

バランチュナス、ナゲッツ加入直後にギリシャ移籍か?トレードと欧州行きの両可能性が浮上

バランチュナスの去就に異変|ナゲッツ入りから欧州移籍が急浮上

2025年夏のNBAフリーエージェント市場で注目を集めていたヨナス・バランチュナス(33歳、リトアニア代表)が、デンバー・ナゲッツ加入直後にもかかわらず、ギリシャの名門パナシナイコスへの移籍の可能性が報じられました。ナゲッツは、キャメロン・ジョンソンやブルース・ブラウン、ティム・ハーダウェイJr.といった即戦力を獲得し、ニコラ・ヨキッチを中心とした再建を進めている最中にこの情報が飛び込んできました。

トレードの背景|ナゲッツの補強とバランチュナスの立ち位置

7月1日(現地時間6月30日)、ナゲッツはブルックリン・ネッツとのトレードで、マイケル・ポーターJr.と2032年のドラフト1巡目指名権を放出し、スモールフォワードのキャメロン・ジョンソンを獲得。また、同日には2023年に優勝に貢献したブルース・ブラウンとも再契約、さらに翌2日にはFA市場でティム・ハーダウェイJr.と1年契約に合意。チームは着実にロスターを強化していました。

この補強の一環として、サクラメント・キングスとのトレードでダリオ・シャリッチを放出し、センターのバランチュナスをロスターに加える決断を下しました。バランチュナスは211cm、120kgという体格を活かしたインサイドプレーヤーで、ニコラ・ヨキッチのバックアップとして期待されていました。

ナゲッツの戦力構想に変化?

新戦力として期待されたバランチュナスですが、7月4日になって『BasketNews』やNBAインサイダーのマーク・スタインが報じたところによると、彼がギリシャの名門クラブ、パナシナイコスBCからのオファーを受諾する可能性が高まっているといいます。

パナシナイコスは近年ユーロリーグでの復権を目指して大型補強を進めており、バランチュナスには3年契約の安定性、チームの主力としての役割、そして欧州タイトルへの挑戦という魅力的な条件が提示されている模様です。

バランチュナスのNBAキャリアと契約状況

ヨナス・バランチュナスはこれまでNBAで13シーズンにわたり活躍。トロント・ラプターズ、メンフィス・グリズリーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズなどを渡り歩き、リバウンドとインサイドでの堅実なプレーに定評があります。

現在の契約では、2025-26シーズンに約1040万ドル(約14億9760万円)の年俸が設定されており、その翌シーズンはチームオプションとなっています。もしヨーロッパ移籍が現実となれば、NBAとの契約はバイアウト(契約買い取り)で解除される可能性が高いと見られています。

ナゲッツの計算外か?パナシナイコスの攻勢に揺れる去就

ナゲッツとしては、ヨキッチの控えとしての起用を想定していましたが、パナシナイコスの提示した条件の方がバランチュナスにとっては魅力的である可能性が浮上。特に長期契約と主軸としての起用が魅力となっており、NBAではベンチ出場が濃厚であったバランチュナスにとって、新天地でのリスタートは大きな挑戦となり得ます。

なお、ナゲッツとキングス間のトレードは、正式な契約解禁となる7月7日以降に確定する見込みであり、それまでにヨーロッパ移籍の発表があれば、NBA側の手続きにも影響を与える可能性があります。

リトアニア代表としてのキャリアも輝かしく

リトアニア代表としても長年プレーしてきたバランチュナスは、国際大会でも経験豊富なセンターとして知られています。FIBAワールドカップやユーロバスケットでも主力として活躍しており、ギリシャ移籍となれば、同代表にとっても追い風となる可能性があります。

また、ユーロリーグの舞台で活躍する姿は、日本を含むグローバルなファン層にとっても新たな見どころとなるでしょう。

まとめ|NBAからユーロリーグへのシフトに注目

NBAの強豪デンバー・ナゲッツへのトレード直後にして、ヨナス・バランチュナスのヨーロッパ移籍話が浮上したことで、今後の動向に一層注目が集まっています。もし移籍が実現すれば、NBAのトップレベルからユーロリーグへと舞台を移すこととなり、その変化がどのような影響をもたらすかは大きな関心事です。

バランチュナスが最終的にどのクラブでプレーするかは、今後数日の交渉次第。NBAの補強戦略、選手のキャリア設計、そしてヨーロッパクラブの競争力が交差するこの一件は、バスケットボールファンにとっても注視すべき重要な話題となるでしょう。

【NBA】マイク・ブラウンがニックス新HC就任へ!シボドー前HCの後任探し難航も名将招聘で決着

マイク・ブラウンがニューヨーク・ニックス新HCに就任予定

2025年7月3日(米国時間2日)、ニューヨーク・ニックスが新たなヘッドコーチ(HC)としてマイク・ブラウン氏との契約に向けて合意に達したと、米スポーツ専門メディア『ESPN』が報じました。ブラウン氏は、長年にわたりNBAの複数球団で指揮を執ってきた経験豊富な指導者です。

シボドー前HCの退任と後任探しの難航

昨季のニックスは、「NBAプレーオフ2025」にて2000年以来初となるカンファレンス・ファイナル進出を果たしたものの、インディアナ・ペイサーズに敗れてシーズンを終了しました。この結果を受けて、トム・シボドー前HCは5年の任期を経て退任。その後、チームはジェイソン・キッド(マーベリックス)を含む複数の現役HCに打診しましたが、断られるなど後任探しは難航していました。

マイク・ブラウンとは何者か?

55歳のマイク・ブラウン氏は、これまでクリーブランド・キャバリアーズ、ロサンゼルス・レイカーズ、サクラメント・キングスなどでHCを歴任。また、ワシントン・ウィザーズ、サンアントニオ・スパーズ、インディアナ・ペイサーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズではアシスタントコーチとしても活躍してきました。

HCとしての通算成績は758試合で454勝304敗、勝率はおよそ60%。キャバリアーズおよびキングスではNBA最優秀コーチ賞を受賞するなど、その実績は折り紙付きです。

ニックスが求める新体制への鍵

2シーズン連続で50勝以上を記録している現在のニックスには、ジェイレン・ブランソン、カール・アンソニー・タウンズというオールスター級のタレントを擁しています。さらに、OG・アヌノビー、ミケル・ブリッジズ、ジョシュ・ハートという堅実なスターティングメンバーがチームの土台を支えています。

今オフシーズンでは、フリーエージェント(FA)市場でフォワードのガーション・ヤブセレ、ガードのジョーダン・クラークソンと契約合意に至ったとされており、チーム力のさらなる強化が進められています。

求められるリーダーシップと戦術再構築

ブラウン新HCには、タレント集団をまとめ上げ、戦術的な再構築を進める手腕が求められます。これまでの実績や選手とのコミュニケーション能力の高さからも、選手の個性を最大限に引き出すマネジメントスタイルが期待されます。

特にオフェンスにおいては、ブランソンとタウンズを中心に、スペーシングとパスワークを軸とした新たなシステムが構築される可能性が高いと見られています。

ブラウン新体制に寄せられる期待

ニックスは長らくタイトルから遠ざかっており、優勝争いに名乗りを上げるためには、安定したHCの存在が不可欠です。マイク・ブラウンの招聘は、その布石として極めて重要な意味を持ちます。

2025-26シーズンへ向けて、ニックスが再び東カンファレンスの強豪として立ちはだかる存在となるのか。注目の新体制は間もなく始動を迎えます。

ジャレッド・ダドリーがナゲッツのトップAC就任|レイカーズ優勝経験者の新たな挑戦

ジャレッド・ダドリー、ナゲッツのトップアシスタントコーチに就任


2025年7月4日(現地時間3日)、NBAのデンバー・ナゲッツが、ジャレッド・ダドリーと正式に契約を結び、トップアシスタントコーチとして迎え入れることが複数の報道機関により明らかとなりました。報道を伝えたのは『ESPN』のNBAインサイダー、シャムズ・シャラニア氏。プレーヤーとして、そして指導者としてのキャリアを歩んできたダドリーにとっては、新たなステージとなります。

現役時代の軌跡|レイカーズで優勝を経験

ジャレッド・ダドリーは1985年生まれ、現在39歳。2007年のNBAドラフトでシャーロット・ボブキャッツ(現:シャーロット・ホーネッツ)から全体22位で指名され、NBAキャリアをスタートしました。2008年からはフェニックス・サンズで5シーズンにわたりプレー。その後は複数のチームを渡り歩く ジャーニーマン として、リーグ内で貴重なバックアッププレーヤーとしての地位を築きました。

2019-20シーズンにはロサンゼルス・レイカーズに所属し、レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスとともにNBAチャンピオンに輝いています。この優勝はダドリーにとってキャリア初の栄光であり、献身的なベテラン選手としてチームに大きな影響を与えました。

コーチとしての評価|マーベリックスで実績を重ねる

2021年に現役を引退した後、ダドリーはすぐにダラス・マーベリックスのアシスタントコーチに就任。ここでルカ・ドンチッチら若手スター選手の育成にも携わり、戦術面だけでなくメンタル面でも支え続けました。

彼の強みは、高いコミュニケーション能力と冷静な視点。ゲームを読み解くバスケットIQの高さに加え、選手と近い距離感で対話できる人間性が高く評価されており、NBAの各チームが注目していた存在でもありました。

ナゲッツでの役割と期待


ナゲッツは2023年にNBA優勝を果たして以降、戦力の維持とチーム力の向上が課題となっています。ダドリーのような経験豊富なコーチの加入は、若手選手の育成やロッカールームでのリーダーシップにおいても大きな意味を持ちます。

特に、センターのニコラ・ヨキッチを軸とする攻撃的なスタイルにおいて、周囲の選手たちがどのように連携し、ディフェンスで機能するかが鍵となる中で、ダドリーの戦術理解と経験は新たな化学反応を引き起こす可能性があります。

トップAC就任の意義|NBAキャリアの 第3章 へ

プレーヤーとして長年リーグを渡り歩き、優勝も経験。続くアシスタントコーチとしての経験を経て、今回トップアシスタントというポジションを任されたジャレッド・ダドリー。これはNBAキャリアの 第3章 ともいえる重要な転換点です。

ヘッドコーチのマイケル・マローン体制の下で、どれだけ存在感を示し、チームの勝利に寄与できるかが注目されるところ。将来的にはヘッドコーチとしての就任も期待されるダドリーにとって、ナゲッツでのチャレンジは次なるキャリアの布石にもなり得ます。

まとめ|選手・指導者として積み上げてきた経験が光る


NBAで10チーム以上を渡り歩きながら、献身的なプレーで信頼を築いてきたジャレッド・ダドリー。指導者としての実績も順調に積み上げ、いよいよ名門ナゲッツのトップアシスタントとして新たなステージに臨みます。

今後、彼の存在がチームの戦術や雰囲気にどのような影響をもたらすのか。バスケットボールファンのみならず、指導者としての道を志す人々にとっても注目の存在となることは間違いありません。

ジャクソン・ヘイズがレイカーズと再契約!補強完了で新シーズンの鍵を握る存在に

レイカーズがジャクソン・ヘイズと1年契約を締結


2025年7月4日(現地時間3日)、NBAロサンゼルス・レイカーズがセンターのジャクソン・ヘイズと新たに1年契約を結んだことが報じられました。米スポーツメディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者によると、これはヘイズにとってチーム在籍3年目となるシーズンであり、2024−25シーズンの活躍が高く評価された結果といえます。

213cmの長身センターが見せた存在感

現在25歳のヘイズはアメリカ・オクラホマ州出身で、身長213cm・体重100kgという恵まれた体格を武器にインサイドを支えるビッグマンです。大学時代はテキサス大学に在籍し、2019年のNBAドラフトでは1巡目8位でニューオーリンズ・ペリカンズに指名され、リーグデビューを果たしました。

その後2023−24シーズンからレイカーズへと移籍。2年目となる2024−25シーズンは、主力の一角としての信頼を勝ち取り、56試合中35試合でスターターとして起用。平均6.8得点、4.8リバウンド、1.0アシストというスタッツを記録し、縁の下の力持ちとして確かな貢献を見せました。

ビッグマン不足を補う戦略的な再契約


レイカーズは長らく課題となっていたフロントコートの層の薄さを補うため、ビッグマン補強に注力。今回の再契約に加え、前日には2018年のNBAドラフト全体1位で選ばれたディアンドレ・エイトンとの大型契約も成立させました。これにより、インサイドの安定性は格段に向上したといえるでしょう。

特に新たな司令塔として注目を集めるルカ・ドンチッチとの連携において、ヘイズのスクリーンプレイやリムランナーとしての動きが重要な役割を果たすと見られており、チーム戦術の中心に据えられる可能性もあります。

守備力と機動力を兼備する貴重なピース

ヘイズの特長は、213cmという高さに加えて俊敏なフットワークを持つ点にあります。スイッチディフェンスにも対応可能で、ピック&ロールディフェンスの柔軟性はリーグでも評価が高い選手です。特にゴール下のショットブロッカーとしての能力とリバウンドに絡む意識の高さは、守備面でのアセットといえるでしょう。

また、オフェンス面でもハイポストからのダイブやオフェンシブリバウンドのセカンドチャンスを得点に結びつける力を持っており、ロールプレイヤーとして欠かせない存在となっています。

若きレイカーズの核として注目される3年目


再契約により、レイカーズでの3年目を迎えるヘイズには、さらなる成長と安定した役割が求められます。ディアンドレ・エイトンとの併用や交代による起用はもちろん、シーズンを通じてのローテーション管理の中で重要な役割を担うことでしょう。

チームの方向性としては、ドンチッチを軸とした新体制の構築が進行中。そこにヘイズのような守備力と走力を併せ持つインサイドプレイヤーがいることで、ドンチッチのプレーメイク能力を最大限に引き出す布陣が実現可能になります。

ジャクソン・ヘイズの今後に期待が集まる

今後、プレシーズンやキャンプでのパフォーマンス次第では、再び先発センターとしての定着も視野に入るヘイズ。昨季の躍動によりチーム内での地位を確立した彼が、さらなる進化を遂げることができるのか——ファンとメディアの視線は、レイカーズのインサイドで戦う“若き塔”に向けられています。

ヘイズの活躍がチームの安定と上位進出にどう貢献するか。2025−26シーズンのレイカーズにおいて、その存在価値はますます高まる一方です。

【高校バスケ】福大大濠、控え選手の奮闘で国際大会から成長の兆し──インターハイへ向けた収穫と課題

福大大濠、初の国際大会で経験を積みインターハイへ照準


福岡大学附属大濠高校男子バスケットボール部(以下、福大大濠)が、シンガポールで開催された「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」に参加し、大きな経験と課題を得て帰国した。同大会は、アジア太平洋地域の11カ国の高校生チームが集結し、NBAが主催した初の国際大会として注目を集めた。

日本からは福大大濠と京都精華学園(女子)が出場。福大大濠は、準決勝で韓国の龍山高校に65-75で敗退したものの、控え選手の奮闘や戦術的対応など、多くの収穫を得る大会となった。

韓国の強豪に挑んだ準決勝、見えたディフェンス戦術の成果


準決勝の相手は、後に初代チャンピオンとなる龍山高校。福大大濠は、ゾーンとマンツーマンを使い分けるチェンジング・ディフェンスで挑み、序盤は優れた対応力を見せた。片峯聡太コーチは「前半はほぼ計算通り。チェンジングディフェンスが機能し、落ち着いて試合を進められた」と語る。

しかし、後半に入ると龍山のゾーンディフェンスがアグレッシブさを増し、福大大濠の攻撃は停滞。試合の鍵を握った韓国の22番選手には、ショートコーナーから何度も攻撃の起点を作られ、最終的には10点差で敗れた。

榎木璃旺の積極性に手応え、今後の成長に期待

ポイントガードの榎木璃旺は、ゾーン相手にも積極的なシュートとプレーメイクで存在感を示した。片峯コーチは「強気で打ち切ってくれたのは大きな収穫。ゾーン攻略にはシュート力が必要。そこから展開を準備する力が今後の鍵」とコメントし、今後のステップアップに期待を寄せた。

主力不在でも躍動した控え選手たち

大会には、得点源の本田蕗以が体調不良で欠場。さらに櫻井照大と白谷柱誠ジャックがU16日本代表活動に参加しており、ベストメンバーでの出場は叶わなかった。そんな中、控え選手たちが実力を発揮した。

特に村上敬之丞は、アグレッシブなドライブと3Pで攻撃の起点に。「ドライブの強さ、意思は素晴らしい。判断力の向上が今後の鍵」と片峯コーチは評価する。一方で、大事な場面でのターンオーバーには改善が必要と指摘した。

もう1人の注目株、栗原咲太郎もランプレーやスリーポイントで好パフォーマンス。守備力への課題を残しながらも、「攻守両面での働きができれば戦力になる」と評価を得た。

チーム力の底上げとコミュニケーション力の課題

「今大会は控え選手たちに経験を積ませるのが目的だった」と語る片峯コーチ。村上や栗原らの台頭に加え、他の選手たちも実戦の中での対応力を試された。だが、全体としては「コミュニケーションの課題」が浮き彫りに。

「プレーのミスは仕方がないが、声かけで防げるケアレスミスは減らすべき」とし、今後2~3週間での修正に意欲を示した。

インターハイへ向けた準備と展望


昨年は地元・福岡で開催されたインターハイでベスト4にとどまった福大大濠。今大会で得た課題と収穫を手土産に、今年こそ日本一を目指す準備が着々と進んでいる。

「大会での経験が、チームとしての成熟に直結する」と語る片峯コーチ。主力の復帰も見込まれる中で、控え選手たちの台頭と融合がチーム力を一段と押し上げるだろう。

今後は課題であるコミュニケーションの精度向上、ゾーン対策の洗練、そしてガード陣の判断力強化など、より高次元の完成度が求められる。全国の強豪がひしめくインターハイで、福大大濠が真価を発揮する日も近い。

まとめ:控えの成長がチームを進化させる


今回の国際大会は、福大大濠にとって主力不在というハンディの中、控え選手たちが経験を積む貴重な機会となった。それぞれが与えられた役割を果たし、個人として、そしてチームとしての成長を実感できた大会である。

この経験が、全国の舞台でどう花開くか。控えから主力へ、脇役から主役へと進化を遂げた選手たちの姿に注目が集まる。2025年のインターハイでは、今度こそ「頂点」という結果で、その成長を証明してほしい。

河村勇輝がシカゴ・ブルズでサマーリーグ参戦!背番号は37、日本人対決にも期待

河村勇輝、シカゴ・ブルズで再挑戦!サマーリーグ参戦が決定

2025年7月4日(現地時間3日)、NBAのシカゴ・ブルズは「NBA 2K26 サマーリーグ」のロスターを発表し、日本代表ガードの河村勇輝が名を連ねたことが明らかとなった。背番号は「37」。日本人4人目のNBAプレーヤーとして注目を集める河村が、再びアメリカの舞台で躍動するチャンスを掴んだ。

グリズリーズでの経験、そして自由契約へ

河村は昨シーズン、メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結び、NBA公式戦で22試合に出場。限られた出場時間ながら平均1.6得点、0.5リバウンド、0.9アシストを記録した。また、傘下のGリーグチーム「メンフィス・ハッスル」では31試合に出場し、平均12.7得点、3.0リバウンド、8.4アシスト、1.2スティールと好成績を残しており、アメリカのバスケファンからも高い評価を受けていた。

2025年6月末で契約が満了となり、河村は完全フリーエージェントに。NBA全30チームと自由に交渉可能な立場となっていたが、今回ブルズからサマーリーグ参加のオファーを受け、再びNBAの舞台に挑むチャンスを得た。

NBAサマーリーグとは? 若手の登竜門

「NBA 2K26 サマーリーグ」は、7月11日から21日までラスベガスで開催される、NBA若手選手やドラフトルーキー、Gリーグからの昇格候補選手たちによる公式イベントだ。オフシーズンの目玉イベントの一つとして注目されており、ここでのパフォーマンスがNBA本契約獲得の大きな足がかりとなる。

ブルズのロスターには、昨季NBAデビューしたマタス・ブゼリスや、2025年ドラフトでチームが指名したフランス出身のノア・エセングといった注目株も含まれており、若手育成に力を入れるブルズの方針のもとで河村がどのようにプレーするかに注目が集まる。

富永啓生との日本人対決も実現か?

サマーリーグには、インディアナ・ペイサーズの一員として富永啓生、ニューヨーク・ニックスの一員として馬場雄大も参戦予定となっており、河村を含む日本人選手3人が同時に出場する形となった。特に、7月15日に予定されている「ブルズ vs ペイサーズ」の一戦では、河村と富永による注目の日本人対決が実現する可能性が高い。

富永は2025年NBAドラフトでは指名漏れとなったものの、サマーリーグロスター入りを果たし、その得点力とアウトサイドシュートでのアピールが期待されている。一方、河村はパスファーストの司令塔としての存在感を放っており、タイプの異なる二人の競演は日本国内のみならず海外メディアからも注目される一戦となりそうだ。

河村勇輝のこれまでの歩みと強み

河村は福岡第一高校から東海大学を経て、Bリーグ・横浜ビー・コルセアーズで頭角を現した選手。国内トップレベルのパスセンスと視野の広さ、クイックネスを武器に2023年に渡米。以降、NBA挑戦を続けてきた。

身長172cmとNBA選手の中では小柄な部類に入るが、そのハンデを補って余りあるほどのゲームコントロール能力と得点センスでチャンスを掴んできた。かつて田臥勇太が日本人初のNBA選手となって以来、日本バスケ界において河村は“次世代の旗手”として位置づけられている。

サマーリーグでのアピールポイント

今回のサマーリーグで河村が見せたいのは、Gリーグで培ったプレーメイク力と、限られた時間で結果を出せる効率性だ。ブルズはポイントガードの層が薄く、リザーブの競争が激化する中で、河村が安定した司令塔としてアピールできれば、開幕ロスター入りや2ウェイ契約の再獲得も夢ではない。

また、ブルズの若手選手たちとどのように連携を築けるかもポイント。ピック&ロール、ファストブレイク時の判断力、ディフェンスでのコミットメントが評価されれば、チーム内での信頼も高まり、ポジション獲得に近づく。

日本人NBAプレーヤーとしての意義

田臥勇太、渡邊雄太、八村塁に続き、河村勇輝は日本バスケ界における“4人目のNBA選手”として歴史に名を刻んだ。近年では日本代表のW杯出場やBリーグの発展とともに、海外での評価も高まっている。

その中で、河村の存在は「日本のポイントガードは通用する」という認識を世界に浸透させる重要な役割を担っている。今後、さらに若い世代がNBAを目指す中で、河村のような実例は大きな指針となるだろう。

今後の展望と期待

河村にとってこのサマーリーグは“再スタート”であり、“再挑戦”でもある。怪我などのトラブルがなく順調にプレーできれば、再びNBA本契約に近づく可能性もある。

ブルズ以外のチームからもスカウトが視察に訪れるサマーリーグの舞台。河村が再びその名を轟かせ、日本バスケ界の未来に光を灯す存在となるか。7月11日から始まる試合に注目が集まっている。

田渡凌がB2福島からB3品川へ移籍!選手会長が語る地元での新たな挑戦

田渡凌がB2福島からB3しながわシティに移籍

2025年7月3日、B2の福島ファイヤーボンズから自由交渉選手リストに登録されていた田渡凌選手が、2025-26シーズンよりB3のしながわシティバスケットボールクラブに移籍することが発表されました。この移籍は、田渡選手のキャリアにおいて新たな挑戦を意味しており、地元・東京で再び輝きを放つことを目指します。Bリーグの中でも注目度の高い選手であり、今後のプレーに大きな期待が寄せられています。

田渡凌のこれまでのキャリアと移籍の背景

田渡凌は東京都出身の32歳で、身長180cm、体重80kgのポイントガードです。京北高校(現・東洋大学京北高校)からアメリカのドミニカン大学カリフォルニア校に留学後、2017-18シーズンに横浜ビー・コルセアーズでBリーグキャリアをスタートしました。その後、広島ドラゴンフライズ、三遠ネオフェニックス、熊本ヴォルターズといったチームを経て、2022年からは日本バスケットボール選手会の会長も務めています。

田渡は、Bリーグでのキャリアを通じて、数多くのチームでプレーしてきました。福島ファイヤーボンズでは、B2リーグ戦に51試合出場し、1試合平均5.8得点、1.4リバウンド、3.7アシストという成績を残しました。これにより、彼のバスケットボールキャリアは着実に積み上げられ、各チームで重要な役割を果たしてきたことが伺えます。特に、得点だけでなく、アシストやチームプレーにも貢献し、プレースタイルにおいても高い評価を受けてきました。

シーズン終了後、自由交渉選手リストに登録された田渡の去就に注目が集まり、移籍先としてしながわシティバスケットボールクラブの名前が挙がりました。B2リーグでの経験を持ちながらも、キャリア初のB3参戦となる今回の移籍は、田渡選手にとって大きな決断となったことでしょう。

しながわシティバスケットボールクラブへの移籍理由

田渡は移籍発表に際して、以下のようにコメントしています。「しながわシティバスケットボールクラブに関わるすべての皆様、はじめまして、田渡凌です。明るい未来があるこのクラブの一員になれる事を心からうれしく思うとともに関係者の皆様に感謝しています。」

田渡にとって、この移籍は単なるチーム移動にとどまらず、自己再生と再起の機会を意味しています。彼は続けて、「必要とされる場所でプレーできる事はプロアスリートにとって一番の幸せです。熱意あるフロントスタッフ、チームスタッフ、チームメートと共に自分の持つ全ての力をしながわのためにぶつけたいと思います。このままじゃ自分は選手として終われません。」と語り、地元東京でのプレーへの強い意欲を表現しました。

また、田渡がしながわシティバスケットボールクラブを選んだ理由には、クラブの将来性と、東京という地元でプレーすることへの強い思いがあることが明らかです。しながわシティはまだ成長途上のクラブですが、田渡が加入することにより、クラブのプロジェクトが一層注目を浴びることになるでしょう。

しながわシティバスケットボールクラブの将来と田渡の役割

しながわシティバスケットボールクラブは、B3リーグにおいて今後の成長が期待されるクラブです。若手選手が多く、チームの未来は明るいものの、経験豊富なベテラン選手の加入が必要とされています。田渡凌はその理想的な選手であり、チーム内でのリーダーシップが求められるポジションにあります。

しながわシティにとって、田渡のような選手が加入することは、チーム全体のレベルアップに大きく貢献します。田渡の長年にわたるBリーグでの経験は、若手選手たちにとっては非常に貴重な指導力となり、しながわシティのプレースタイルにも新しい風を吹き込むことでしょう。田渡は、特にゲームの組み立て役として、チームのオフェンスを牽引する重要な役割を担います。

また、田渡自身にとっても、B3リーグでの新たなチャレンジは自身の成長を促進し、将来的には再びB2やB1リーグへの復帰を目指すためのステップになるはずです。しながわシティでの成功が、田渡のキャリアをさらに豊かなものにするでしょう。

メディアやファンの反応と期待

田渡凌の移籍発表後、メディアやファンからは賛辞の声が多数寄せられています。特に、地元東京でのプレーに対しては、東京のバスケットボールファンからの大きな期待が寄せられています。田渡の移籍を機に、しながわシティバスケットボールクラブに新たなファン層が加わることが予想されます。

メディアでも、田渡のキャリアにおける新たな挑戦として注目されており、今後のプレーに関する特集記事やインタビューが増えることが予想されます。特に、地元東京で活躍する姿は、バスケットボール業界にとって大きな話題となるでしょう。

リーグ全体への影響と今後の展望

田渡凌選手の移籍は、B3リーグ全体に対しても大きなインパクトを与えることが期待されます。B3リーグは、まだ成長過程にあるリーグであり、多くの注目選手が移籍や新加入することで、競技レベルが高まりつつあります。田渡のような実力派選手の加入は、リーグの注目度を一層高め、B3リーグ全体のレベルアップに寄与することでしょう。

また、田渡がしながわシティで成功を収めることで、他のB2やB1リーグの選手にもB3リーグへの移籍を選択肢として考えさせるような影響を与えるかもしれません。これにより、B3リーグがより多くの実力者を迎え入れ、リーグの発展に寄与することが期待されます。

まとめと今後の展望

田渡凌選手がB2の福島からB3のしながわシティバスケットボールクラブに移籍することは、彼自身のキャリアにとって重要な転機となります。地元東京での再起を目指す田渡の姿勢は、多くのファンやメディアから期待されています。しながわシティバスケットボールクラブでの活躍が、田渡にとって新たなスタートとなり、リーグ全体にも良い影響を与えることは間違いありません。今後の彼のプレーと成長に注目が集まります。

さらに、田渡選手の移籍がしながわシティの成長にどれだけ寄与するかは、今後のシーズンの成績にかかっています。田渡のプレーがチーム全体に良い影響を与え、他の選手の成長も促進されることで、しながわシティはB3リーグにおける新たな強豪チームとして台頭する可能性があります。

【Bリーグ/大阪エヴェッサ】走るバスケ再起動──Bリーグ西地区の現在地と舞洲アリーナ発・集客モデルの行方

ニュース概要

大阪エヴェッサは、2024-25シーズンから指揮を執る藤田弘輝ヘッドコーチの下でロスターを大幅刷新し、B1西地区29勝31敗(勝率.483)とプレーオフ圏をうかがう位置まで回復した。ホームは舞洲アリーナ(収容約7,056人)。2023-24には観客動員7,336人(2024/03/31 対レバンガ北海道)が確認され、関西大都市圏における 箱+アクセス+演出 の総合力で存在感を放つ。チームのDNAである「走るバスケ」を、守備の再現性と共にどう再起動させるかが現在の焦点だ。

本稿は、ニュースの要点に加えて、背景と経緯選手・チームのプロフィール試合・出来事の詳細他事例との比較・分析、そして今後の展望までを一気通貫で整理する。主要キーワードである大阪エヴェッサ/Bリーグ/舞洲アリーナ/西地区/走るバスケは、タイトル・小見出し・冒頭・結論の各所に自然に配置した。

背景と経緯

2005年、前身のNPO「大阪ディノニクス」のトップチームを継承する形で大阪エヴェッサが誕生。bjリーグ初期に3連覇(2005-06/2006-07/2007-08)を達成し、 DYNASTY(王朝) の異名を得た。
その後の長期戦略では、広域巡回型から舞洲アリーナへの定住(2016年発表〜移転)で 都市型・専拠点 モデルへ舵を切る。Bリーグ時代は浮沈を経つつも、2019-20:26勝15敗(西2位)2020-21:34勝20敗(西2位)と高勝率の年も記録。一方、2021-22:21勝36敗(西8位)2023-24:25勝35敗(西7位)など再整備の必要性が明確化していた。

2024-25は藤田弘輝HCが新就任。外国籍の総入替を含む編成刷新に踏み切り、レイ・パークスJr.マット・ボンズライアン・ルーサーヴォーディミル・ゲルンらを獲得。結果、勝率5割に迫る29勝31敗でシーズンを終え、土台の再構築を印象づけた。運営はヒューマンプランニング株式会社(ヒューマングループ)。カラーはパッショナリーレッド/マジェスティックブラック/キングリーゴールド。マスコットはまいどくん

選手・チームのプロフィール

2025-26(B1西地区)ロスターの骨格は以下の通り(主な役割を付記)。

  • レイ・パークスJr.(SG):ドライブの初速とショットバリエーション。ハーフコートの「自作自演」枠。
  • マット・ボンズ(PF):スイッチ適性と運動量が売り。ディフェンスから走るリズムメーカー。
  • ライアン・ルーサー(F/C):ピック&ポップの射程とリバウンド位置取り。スペーサー兼フィニッシャー。
  • ヴォーディミル・ゲルン(C):サイズと接触耐性。ペイント防御とダイブの脅威。
  • 鈴木達也(PG):ボールプレッシャーとゲームコントロール。終盤の整理役。
  • 合田怜(G):2番もこなすコンボ。スポットアップとハードワーク。
  • 牧隼利(G):セカンドユニットの得点源。ハンドオフからの決断が速い。
  • 竹内譲次(PF):経験値と対話力。若手の位置取りを正す 基準点 。
  • 青木保憲・木下誠・坂本聖芽:プレス時のローテ要員。テンポアップ局面の人員資源。

チームが掲げるのは、創成期からの合言葉である「走るバスケ」の再設計。奪って走る→早打ち一辺倒ではなく、守備→一次トランジション→二次ブレイク→セット再展開までの 連続性 を重視する。具体的には、①ボンズのスイッチ守備/②ゲルンのリムプロテクト/③ルーサーの外角スペーシングを一枚の設計図に収め、④パークスJr.の決定力で終盤を締める構図だ。

試合・出来事の詳細

2024-25:29勝31敗(西4位)は、ディフェンスの土台づくりの年として位置づけられる。アウェイ14勝16敗と健闘し、ホーム15勝15敗で分を保った。地区内は13勝15敗、地区外は16勝16敗。得失点は-106とマイナスにとどまったが、接戦の 最後の2ポゼッション で取りこぼしが目立ったシーズンでもある。

演出面では、舞洲アリーナを中心とした 都市型ホーム の強みが発揮された。2023-24の最大7,336人に見られるように、週末カードでの送客が太い。一方で、平日ナイトゲームの最適化はBリーグ全体の共通課題。大阪は公共交通の選択肢が豊富なため、アクセス案内のUI/UX退館動線の明確化30~45分観戦パッケージ(ハーフ観戦・遅入場/早退場の価格設計)など、「短時間でも行く理由」の設計が引き続きポイントとなる。

コミュニティ施策では、アリーナDJ(たつを)の情報発信、BT/bt’sの一体感演出、さらには関西ならではの 笑い との親和性が継続的な武器。bj期からのRun To Win!の文脈を、Bリーグのエンタメ要件に合わせてアップデートしている。

他事例との比較・分析

地方都市型のクラブと異なり、大阪エヴェッサ大都市圏×専拠点という前提条件を持つ。ここから導かれる経営/競技の論点は次の三つだ。

  1. 施設×演出の高度化
    舞洲アリーナは収容7,000超のミドルレンジ箱。Bプレミア級の 体験価値 要件に照らせば、VIP動線・ラウンジ・飲食多様性・ファミリー導線といった時間単価の最大化が鍵。音響・照明・スクリーン演出の連携も、 競る試合の没入感 に直結する。
  2. 収益ポートフォリオの再配列
    スポンサー露出は胸・背・パンツ・ブロックごとの細分化モデルを継続しつつ、高単価のホスピタリティデジタル広告(配信中の視認枠)会員ロイヤルティ(CRM)を積む。「1試合あたりの総粗利」を押し上げるには、EC×会場購買のクロスセル可処分時間の上積みが効く。
  3. 競技力の 勝ち切り 設計
    終盤の2ポゼッションを取るために、パークスJr.のスプリット→ショートロール(ルーサー)→コーナー再循環、またはゲルンのディープシール→ショートフック2点の取り方を増やす。守備はボンズの先導でスイッチ/ICE/ドロップを相手起用に合わせて 試合中に 切替える柔軟性がポイントだ。

他クラブ比較では、大都市圏×中規模箱の成功例が示す通り、平日の動員高付加価値席の稼働が収益の分水嶺になる。大阪はアクセス優位を持つぶん、 仕事帰り30~60分でも楽しめる 商品の磨き込みで優位を拡大できる余地が大きい。

今後の展望とまとめ

大阪エヴェッサの中期的なKPIは、①勝率>.550②ホーム稼働率>85%③平均客単価の継続上昇④再来場率⑤ホスピタリティ席の稼働。競技面では、クラッチの2点期待値TO抑制が優先順位の高い改善領域だ。編成面では、 走るバスケ の再現性を高めるため、リム守備×リバウンド×一次トランジションの継続投資が要る。若手の育成/台頭(特にガードのゲーム管理能力の底上げ)は、シーズンの 底 を支える。

事業面は、舞洲アリーナを 滞在価値の高い場所 にし続けられるかがカギ。動線のUI/UX飲食の多様性家族連れの過ごしやすさ配信との二面展開(来場×遠隔)を一体で設計することで、関西の夜を彩る選択肢としての強度が増す。
結論大阪エヴェッサは、 走るバスケ を都市型ホームで磨き直す段階に入った。西地区での競争を勝ち切るには、終盤2ポゼッションの意思決定演出×収益の高度化を同時進行で積み上げたい。この記事が、ブースターの視点共有と議論の起点になれば幸いだ。気づきがあれば、#大阪エヴェッサでシェアして議論に参加してほしい。Bリーグの中で、大阪発の走るバスケが再びトレンドの中心に躍り出るか――舞洲からの次の一歩に注目だ。

【NBA挑戦】富永啓生がペーサーズでサマーリーグ参加へ!B1北海道から夢のステージへ再挑戦

富永啓生がペーサーズのNBAサマーリーグに参戦決定

2025年6月29日、Bリーグ1部(B1)のレバンガ北海道は、今季チームに加わった富永啓生(24歳)が、米ネバダ州ラスベガスで開催されるNBAサマーリーグインディアナ・ペーサーズの一員として出場することを発表した。大会は現地時間7月10日(日本時間11日)に開幕する。

ペーサーズ下部Gリーグ「マッドアンツ」出身の再挑戦

富永は、前シーズンである2024-25年にペーサーズ傘下のGリーグチーム「マッドアンツ」でプレーしていた。プレータイムが限られる中でも、彼は地道な努力を続けていた。そして今回、再びNBA本隊からの招待を受けてのサマーリーグ参戦という吉報が届いた。

富永啓生のコメント|代表優先から再びNBAの舞台へ

富永はクラブを通じ、次のように思いを語っている。

「ネブラスカ大学を卒業し、昨シーズンはいくつかのNBAチームからドラフト前にワークアウトの招待を受けていました。その中でNBAサマーリーグ出場のオファーもありましたが、自分は2023年に沖縄で行われたワールドカップで得た経験から、2024年パリ五輪に出場して日本バスケを代表する使命を最優先したいとエージェントに伝え、話し合いの末、NBAサマーリーグの出場を辞退しました。
Gリーグでは厳しい時間を過ごしましたが、今回再びインディアナ・ペーサーズからオファーをいただけたことを本当にうれしく思っています。」

GM桜井良太もエール|北海道と日本を元気に

レバンガ北海道のGMを務める桜井良太氏も、富永のNBA再挑戦に強い期待を寄せている。

「彼の夢であり、目標でもあるNBAに近づくために、全力でプレーしてきてもらいたいと思っています。富永選手の代名詞である3Pシュートを武器に、北海道、そして日本中を元気づける活躍を期待しています。」

サマーリーグとは|NBAへの登竜門

NBAサマーリーグは、若手選手やGリーグ出身者、ドラフト指名選手らが中心となって競い合う登竜門的な大会。ここでのパフォーマンスが、NBA本契約への足がかりとなるケースも多い。富永にとっては、NBA本契約への大きなアピールチャンスとなる。

富永啓生のプロフィールとこれまでの歩み

  • 年齢:24歳
  • 出身:愛知県
  • 出身校:ネブラスカ大学(アメリカ)
  • 代表歴:2023年FIBAワールドカップ日本代表
  • 2024–25:Gリーグ マッドアンツ(ペーサーズ傘下)
  • 2025年6月:B1 レバンガ北海道に加入

日本代表でもスコアラーとして活躍してきた富永は、正確無比な3ポイントシュートとスピードを武器に、アメリカでも存在感を発揮してきた。

まとめ|夢に向かって再び走り出す富永

Bリーグでの新たなキャリアをスタートさせたばかりの富永啓生が、再びNBAの舞台にチャレンジすることになった。サマーリーグでのプレーは、彼にとって新たな評価と機会を得る絶好のステージとなる。

3ポイントシュートという強みを武器に、世界最高峰の舞台でどこまで爪痕を残せるか。北海道から世界へ、そして夢のNBAへ──富永啓生の挑戦に注目が集まる。