【Wリーグ/山梨クィーンビーズ】蜂の誇りで山梨から飛翔するクラブチーム

概要

山梨クィーンビーズ(Yamanashi Queenbees)は、山梨県甲斐市を拠点とする女子バスケットボールクラブ。Wリーグ(フューチャーディビジョン)に所属し、ホームタウンは甲斐市・甲府市・北杜市・昭和町・南アルプス市・山梨市・富士吉田市・韮崎市・甲州市。運営は一般社団法人山梨クィーンビーズバスケットボールクラブで、練習拠点は甲斐市内のJ-ship GYM(日本航空学園内)。クラブカラーはイエロー

歴史

  • 1968年: 日立甲府女子バスケットボール部として創部。実業団を勝ち上がり、1973年に旧日本リーグ2部へ。
  • 1976–79・1988–97年: 旧日本リーグ1部所属期を経験。
  • 1999年: 企業撤退に伴いクラブ化。甲府クィーンビーズへ改称し、W1リーグ参戦(WJBL初のクラブチーム)。
  • 2002–03年: クラブ化後初のWIリーグ優勝
  • 2007–08年: 広域化の方針で山梨クィーンビーズへ改称。翌年、一般社団法人化(男女通じて日本初の社団法人運営トップチームの先駆け)。
  • 2013年: 真のクラブ化を掲げWリーグ参戦見送り。関東実業団で再構築を開始。
  • 2015年: 全日本実業団ベスト4で復帰条件をクリア。2016–17シーズンからWリーグ復帰が決定。

成績ハイライト

  • 旧日本リーグ: 1部・2部を往来。1980年は2部優勝(10勝0敗)。
  • Wリーグ: 復帰後は中位~下位での戦いが続く一方、皇后杯ではベスト8進出(2019-20ほか)を記録。
  • 関東実業団: 2015年優勝
  • 獲得タイトル: 旧日本リーグ2部・WIリーグ優勝3回

クラブの特徴

地域密着を掲げ、県内複数自治体と連携してクリニックやホームタウンゲームを展開。企業母体から独立した“クラブ主導”の運営で、地域とともに歩むモデルケースとして存在感を放つ。スポンサーには日本航空学園、富士急ハイランド、梨北農協、健康科学大学など県内に根差す企業・団体が名を連ねる。ウェアサプライはオンザコート

拠点・アリーナ

  • 本拠地: 山梨県甲斐市
  • ホームアリーナ: 甲斐市敷島総合体育館
  • 練習拠点: 甲斐市宇津谷・日本航空学園内 J-ship GYM

マスコット

ビーちゃん(クィーンビー)。背番号88、身長180cm(設定)、“客席最前列”での全力応援がトレードマーク。

現行ロースター(抜粋)

  • #23 井上桃子(SF/C)キャプテン。ハードワークとリーダーシップでチームを牽引。
  • #2 池田沙紀(PG) — 俊敏なゲームコントロールと堅守が武器。
  • #22 三好青花(PF) — TMG出身。ミドルとフィジカルのバランスに優れる。
  • #1 アンモールプリート・コール(PF) — 1.80mのサイズとパワーでゴール下を支配。
  • #31 石川明日香(PF) — 山梨学院出身。リバウンドとスクリーンで貢献。

ヘッドコーチは石川幸子。規律あるディフェンスと連動性の高いトランジションで勝機を創る。

過去の主要メンバー

北川智奈美、松木豊子、山田知佳、浅石奈津子、熊谷いずみ、藤岡恵美衣、小泉陽代、金原沙織 ほか。クラブ期・実業団期を通じて山梨の女子バスケを支えたレジェンドが多数在籍した。

ユニフォーム・スポンサー

  • サプライヤー: オンザコート
  • 胸: 日本航空学園/背中上: 富士急ハイランド/背中下: 健康科学大学/パンツ: 梨北農業協同組合

クラブデータ

  • 法人形態: 一般社団法人(2009年設立)
  • 代表理事: 芦澤 薫
  • 起源: 日立甲府女子バスケットボール部
  • 公式サイト: https://www.yamanashi-queenbees.com/

今後の展望

Wリーグ復帰後は育成と地域連携を深化。実業団で磨いた“クラブ経営力”を武器に、安定した戦力整備とパートナーシップ拡大で中位脱却とプレーオフ常連化を狙う。山梨から全国へ――クィーンビーズの飛躍は続く。