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ウインターカップ2025三重県代表:四日市メリノール学院が男女で全国へ挑む理由とチームの現在地

高校バスケの集大成「ウインターカップ」三重県代表は男女とも四日市メリノール学院に

高校バスケットボール最大の全国大会「SoftBankウインターカップ2025」。その三重県予選が11月2日に行われ、男女とも四日市メリノール学院が代表校として選出された。近年、三重県内で確かな存在感を示してきた同校だが、男女そろっての全国行きは、チームの総合力と育成の安定性を改めて証明する結果となった。

女子は110対43の圧倒的勝利。組織力とスピードが噛み合った内容

女子決勝は、四日市メリノール学院が四日市四郷高校を110対43で圧倒した。試合開始直後からトランジションが機能し、相手が守備を整える前に何度も得点を重ねる展開となった。スピード、判断、スペーシングの質が非常に高く、試合を通じて攻撃のテンポが落ちる時間帯がほとんどなかった。

特徴的だったのは、単独のエースに頼るのではなく、複数の選手が得点源となっていたことだ。外角シュートが安定しており、ドライブからのキックアウトも的確に決まり、相手守備を左右に揺さぶり続けた。守備ではボールマンへのプレッシャーとパスコースの制限が徹底され、相手のボール運びを何度も寸断した。5大会連続の全国大会進出は、こうしたチームとしての文化と育成が、継続的に結果へ結びついていることを示している。

男子は逆転勝利で代表権を獲得。後半の修正力が勝負を分ける

男子決勝では、津工業高校が前半にリードを奪い、フィジカルと高さで主導権を握った。しかし、四日市メリノール学院は後半に入ると戦術を修正し、ゲームの流れを一気に引き戻した。外角への展開を増やすことでドライブの角度を変え、相手センターの守備位置を動かしながらオフェンスのリズムを作り出していく。

第3クォーター終盤には、ハイポストを起点に外角シュートとカッティングを組み合わせるオフェンスが機能し、津工業高校の守備ローテーションを崩し始めた。守備面でもローテーションの速度を上げ、ペイント付近でのミスマッチを減らす調整が奏功。流れを完全に自分たちのものにすると、終盤には逆転に成功し、2大会ぶり3回目となる全国大会出場を決めた。

高校バスケではフィジカルで押し切る試合も少なくないが、この試合でメリノールが見せた「試合中の理解力と修正能力」は、全国でも通用する大きな武器になり得る。

四日市メリノール学院が強くなった理由と育成の質

三重県全体の競技レベルは、全国屈指の強豪地域と比べれば決して派手ではない。しかし、四日市メリノール学院はその中で安定して県上位を維持しており、チームとしての育成哲学がしっかりと根付いている。

注目される要素は以下の通りである。

育成システムの一貫性

基礎練習の徹底、ポジションごとの役割理解、そして個性を潰さず伸ばす指導が、学年をまたいで継続されている。これにより、代が変わっても一定水準以上の戦力が維持され、毎年安定した戦いぶりを見せることができている。

練習環境の進化と映像分析の活用

練習施設の充実だけでなく、試合映像を活用したフィードバックの仕組みも整っている。選手たちは自分のプレーを客観的に振り返る機会が増え、ミスの修正や強みの強化を具体的に進められるようになった。こうした環境が、チーム全体の理解度と戦術遂行力を底上げしている。

選手層の拡大と内部競争

県外からの進学者も増え、1年生から3年生まで各学年の選手層が厚くなっている。ポジション争いが自然と激しくなり、練習の強度も上がる。内部競争が生まれることで、試合終盤の集中力や勝負どころでの強さにも良い影響が出ている。

現代バスケに適応した戦術スタイル

女子は、速いトランジション、外角シュートの精度、スモールラインナップの活用が際立つ。男子は、スペースを意識したオフェンスの使い分けやスピードの緩急を重視し、ゾーンとマンツーマンを相手に応じて切り替える柔軟な守備を備えている。いずれも「走る・広げる・判断する」という現代バスケの潮流にしっかりと適応したスタイルだ。

県内全体の競技環境と全国とのギャップ

三重県は、選手人口や歴史的実績の面で、全国トップレベルの強豪地域に比べると規模で劣る部分がある。そのため、全国大会の初戦で「全国レベルのスピードやフィジカル」に戸惑うケースも少なくない。特に、

・判断の速さ
・フィジカル強度
・プレッシャー耐性

といった要素は、全国レベルとの差として表れやすいポイントだ。

しかし四日市メリノール学院は、近年の全国出場を重ねる中で、このギャップを少しずつ埋めてきた。女子はトランジションの完成度を高め、全国のテンポに対応できるだけの走力と判断を身につけている。男子も試合中の修正力やゲームコントロールの面で成長しており、「ただ出るだけ」ではなく「勝ちに行く」姿勢がはっきりと見えるようになってきた。

ウインターカップ2025で期待される戦い方と可能性

全国大会は12月23日から東京で開催される。初戦の対戦校やトーナメントの組み合わせによって勝ち上がり方は大きく変わるが、四日市メリノール学院の男女とも、ベスト16以上を狙えるだけのポテンシャルは十分に持っている。

女子は5年連続出場という経験値が大きな武器だ。大舞台の雰囲気に飲まれることが少なく、普段どおりのスピードと精度を発揮できれば、速い展開の中で主導権を握ることも可能だ。序盤からリードを奪えれば、ベスト8も視界に入ってくる。

男子は、フィジカル面で相手が上回るケースも想定されるが、津工業戦で見せたような修正力と終盤の勝負強さは全国でも通用しうる要素だ。試合の入りを落ち着いて迎え、不要な失点を抑えることができれば、強豪校相手でも接戦に持ち込める可能性は高い。

四日市メリノール学院が三重県にもたらす価値と波及効果

男女そろって全国大会に挑むという事実は、学校にとっての成果にとどまらず、三重県全体のバスケットボールにとっても大きな意味を持つ。地域の中学生にとっては、県内に魅力的な進学先があることが分かり、競技を続けるモチベーションにもつながる。

また、全国大会での経験は、指導者間の情報共有や練習方法のアップデートにも直結する。強豪校との対戦で得た学びが県内に還元されれば、長期的には三重県全体の競技レベル向上に寄与するだろう。学校内で培われた競技文化が下級生にも受け継がれていくことで、単発の“当たり年”ではなく、継続的に強いチームを作る土台が整っていく。

全国の舞台でどこまで存在感を示せるか

四日市メリノール学院の男女がそろってウインターカップに挑むことは、三重県バスケットボールにとってひとつの節目と言える。女子の安定感と男子の修正力は、いずれも全国の舞台で注目されるポイントだ。この大会でどこまで可能性を押し広げられるか、多くのバスケファンが期待を寄せている。

ウインターカップは、選手たちにとって3年間の集大成であり、次のステージへ向かうための通過点でもある。三重県代表として挑む四日市メリノール学院の戦いぶりを見届けながら、周囲の仲間やバスケ仲間と共有し、それぞれの視点からこの冬の高校バスケを楽しんでいきたい。

ウインターカップ直前の1週間で見えてきた「高校バスケの今」

ウインターカップ本戦を目前に控えたこの1週間、全国各地で代表校が決まり、高校バスケの“今”がより鮮明になってきた。宮城、京都、北海道、秋田、広島、埼玉、熊本など、地域ごとにカラーの違いがあるものの、勝ち上がった学校には共通して現代バスケに適応したプレーコンセプトが見られる。

キーワードはスピード、判断力、局所戦の強さ。この三つはすべて、3×3の普及によって育成現場に持ち込まれた考え方とも重なっている。高校バスケは今、セットオフェンス中心でじっくり攻める時代から、「速く・賢く・効率的に」攻めるスタイルへと明確に移行しつつある。

仙台大明成|宮城王者の復権と高速トランジションの完成度

宮城代表となった仙台大明成は、東北学院を89対58で圧倒し、王者としての存在感を取り戻した。明成のバスケは毎年アップデートされているが、今年のチームは特にトランジションの完成度が高い。リバウンド後、縦に走る人数が途切れず、誰がボールを持っても一気に加速できる仕組みが整っている。

高校レベルでは、トランジションの初速を全員で揃えるのは難しいが、明成は5人が同じスピード感でコートを駆け抜ける。また、1年生から実戦投入する文化が根付いており、若い選手でも判断速度が速く、3×3的な局所判断にも優れている。接触を受けても重心がぶれず、フィニッシュまで持ち込める選手が多いことも、全国トップクラスの特徴と言える。

洛南|スモールラインナップで全国を制する可能性

京都代表となった洛南は、東山との決勝を72対59で制した。かつての洛南は大型センターを起点としたスタイルが印象的だったが、現在はスモールラインナップを主体とし、5人全員がオフェンスの選択肢を持つスタイルへと完全にシフトしている。

外角シュート、ドライブ、キックアウトが連続的に展開され、相手の守備ローテーションを常に遅らせる。スイッチディフェンスの精度も非常に高く、東山のガード陣にほとんど主導権を握らせなかった。狭いスペースでの判断や、一度止まった後の即再アタックといった動きは3×3にも共通するスキルであり、洛南が本戦で勝ち進むための核となる部分だ。

札幌山の手|女子バスケを変える“高さ×機動力”の融合

北海道女子を制した札幌山の手は、190cm級センターを中心に全国でも屈指の高さを誇るチームだ。しかし、単に高さに頼るのではなく、ハイポストからの展開力やショートロールでの判断、フェイスアップから自ら仕掛ける力を備えており、欧州の女子バスケを思わせる発想が取り入れられている。

守備面でもペイントエリアを守る能力が非常に高く、相手はリングに到達する前に難度の高いショットを強いられる場面が多い。高校女子でこの“高さを戦術に落とし込む精度”を実現できているチームは限られており、優勝候補としての存在感は際立っている。

能代科学技術|伝統校の再生と現代化の両立

能代工業の後継として秋田県代表となった能代科学技術は、伝統と革新を両立させたチームだ。かつての能代工業を象徴したハードワークと走力に加え、今年の能代科技は“現代戦術のスピード感”を上乗せしている。

ウイングからの1on1でズレを作り、ピックを使わずともディフェンスを崩せるのが大きな特徴だ。ローテーションの移動距離を最小限に抑えながら素早く対応する守備も完成度が高く、3×3で求められる接触耐性やボディバランスも多くの選手に浸透している。全国大会で“台風の目”となる可能性を秘めた存在だ。

地域ごとの個性|広島皆実・昌平・九州学院

広島女子代表の皆実は、守備のエネルギーが最大の特徴だ。大会終盤でも運動量が落ちず、相手のペースをじわじわと削っていく。全国大会は一つひとつのプレーの重みが増す舞台であり、この“守備の安定感”は大きな強みとなる。

埼玉女子代表の昌平は、攻守のバランスとガード陣の判断力で全国トップクラスに位置する。速攻の完成度、3Pの精度、ハンドリングの安定感はいずれも高水準で、どんな相手にも自分たちのバスケを押し通せる柔軟性を持っている。

熊本代表の九州学院は、突出した1on1スコアラーを擁する点で異彩を放つ。複数試合で30点以上を記録するエースの存在は、全国でも希少なタイプだ。組織力と個の力のバランスが求められる全国大会で、この“突破力特化型エース”がどこまで通用するかは、大会全体の中でも大きな見どころとなる。

代表校に共通する3つの戦術潮流

今週決まった代表校のバスケットを俯瞰すると、いくつかの共通点が見えてくる。

第一に、攻守の切り替え速度の向上だ。リバウンド後3秒以内の攻撃はもはや特別な武器ではなく、全国レベルでは“標準装備”になりつつある。多くのチームが、ハーフコートでじっくり攻める時間を意図的に減らしている。

第二に、外角シュートの比重増加である。特に女子の3Pは以前よりも射程と精度が上がり、男子はスモール化の進行によって、相手ディフェンスを広げた状態から攻めるチームが増えてきた。

第三に、1on1でズレを作る能力の重要性が一段と増していることだ。3×3の普及により、局所的な判断速度や接触への強さが自然と鍛えられており、これが5人制にも還元されている。結果として、「大型選手の有無」や「セットオフェンスの完成度」だけに頼る勝ち方は成立しにくくなり、“速く・賢く・強い”攻防が勝敗を左右する時代になりつつある。

ウインターカップ本戦で注目すべきポイント

仙台大明成の高速展開、洛南の戦術的完成度、札幌山の手の高さと機動力、能代科技の伝統と現代化、昌平と皆実の安定感、そして九州学院の超個人技。それぞれの武器が全国の舞台でぶつかり合うのがウインターカップだ。

今年の全国大会は、単に強豪校が顔を揃えただけでなく、「高校バスケの戦術文化がどの段階まで進化しているのか」を確かめる場にもなる。時代が変われば勝ち方も変わる。今週決まった代表校たちが示した最新トレンドは、その変化の最前線にあると言っていい。

興味を持ったチームや選手がいれば、ぜひ家族や仲間と情報を共有しながら試合を観戦し、それぞれの視点で高校バスケの“今”を語り合ってほしい。


【執筆】GL3x3編集部(バスケ専門ニュースチーム)
国内外のバスケニュースと3×3情報を中心に発信しています。

鳥取城北がインターハイ男子バスケ初優勝|アズカの3Pで八王子学園との接戦制す

鳥取城北がついに 日本一 へ|インターハイ決勝で強豪・八王子学園を撃破


2025年8月1日、岡山県・ジップアリーナ岡山にて「令和7年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」男子バスケットボール競技の決勝戦が行われ、鳥取城北高校(鳥取)が八王子学園八王子高校(東京)を64−58で破り、県勢として史上初となる全国制覇を成し遂げた。

昨冬のウインターカップ準優勝に続く快進撃で 冬夏連続の決勝進出 を果たした鳥取城北。ついにその挑戦が実を結び、「初の日本一」という偉業が現実のものとなった。

試合序盤|新美鯉星の連続得点で主導権を奪う

ティップオフ直後から両者堅守のロースコアな立ち上がりとなったが、鳥取城北は新美鯉星の連続得点で流れを掴み、第1Qを19−15と4点リードで終える。

第2Qもリードを維持しつつ展開。ディフェンスのギアを上げながら、セカンドチャンスや速攻を確実に得点に結びつけた。ハーフタイム時点では29−26とわずか3点差ながら、ゲームを支配していたのは鳥取だった。

後半の攻防|アズカが攻守で躍動しリードを保つ

後半に入っても点差は拮抗。第3Qでは鳥取城北がややペースを取り戻し、17得点を重ねて46−41とリードを維持する。

この時間帯で躍動したのが、ハロルド・アズカ。3ポイントを沈めれば、守備ではブロックで相手の流れを止める。攻守両面で存在感を発揮し、決勝の舞台でリーダーシップを発揮した。

第4Qの逆転劇と勝負の分かれ目

第4Qに入ると、八王子学園八王子が反撃を開始。照井昇太朗の3Pで同点に追いつくと、花島大良のレイアップでついに52−50と逆転。

だが、そこから鳥取城北が真価を発揮。冷静にバスケットカウントを得て逆転すると、再びアズカのロングレンジからの3Pが炸裂。試合残り21秒、勝負を決定づける 値千金の一撃 で再びリードを広げ、最終スコア64−58で接戦を制した。

ヒーロー・アズカのポテンシャル|3×3への適性も

この試合最大のキーマンとなったアズカは、3P成功・ブロック・リバウンドと、現代型ビッグマンとしての高いスキルを証明。高校生離れしたサイズとシュート力は、GL3x3のようなスペース重視のゲームにも適応可能な素材であり、今後の進路やU19代表選出にも注目が集まる。

また、新美鯉星の1on1スキルやプレッシャー下での判断力、照井昇太朗のシュート力など、今大会の決勝に出場した複数選手が「3×3適性の高い素材」としてスカウト関係者の評価対象に挙がっている。

八王子学園の健闘と 東京の壁 を越えた鳥取

惜しくも敗れた八王子学園八王子高校は、準決勝で全国屈指の強豪・福岡大大濠を撃破し、2010年以来となる全国制覇を目指した。

花島や照井らの3P攻勢、地道なハードディフェンスなど、最後まで食らいつく姿勢は観客を魅了。終盤の逆転劇は見応えがあり、「東京代表の強さ」を見せつけた形だ。

一方で、鳥取城北は「東京の壁」を正面から打ち破り、地方校でも頂点を狙えるという希望を全国の高校に示す形となった。

県勢初の快挙|鳥取バスケの歴史を塗り替えた一戦

鳥取県勢としてインターハイ男子バスケ決勝進出自体が初。さらには、そのまま 優勝 を掴み取った今回の快挙は、県バスケ史に燦然と輝く金字塔といえる。

過去には地方校の躍進例として、佐賀北(2007年甲子園)、金足農業(2018年甲子園)などが知られているが、今大会の鳥取城北は「バスケ版・下剋上」の代表例となるかもしれない。

試合データ|八王子学園 vs 鳥取城北

| クォーター | 八王子学園八王子 | 鳥取城北 |
|————-|———————|————-|
| 第1Q | 15 | 19 |
| 第2Q | 11 | 10 |
| 第3Q | 15 | 17 |
| 第4Q | 17 | 18 |
| 合計 | 58 | 64 |

まとめ| 冬夏連続ファイナル を制した鳥取城北の進化

昨年の冬にウインターカップ準優勝、そして今夏インターハイでの初優勝。鳥取城北の進化は 偶然 ではなく、 必然 であることを証明した。地方発でも、戦略的な育成・実戦で鍛え抜かれた選手たちが全国制覇を成し遂げられることを世に知らしめた。

GL3x3でも、このような 地方発の才能 が活躍する事例が増えており、今回のインターハイ決勝はその布石となる。

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鳥取城北が冬夏連続の決勝進出!仙台大明成を破りインターハイ2025優勝へ王手

鳥取城北が冬夏連続の全国決勝進出|インターハイ2025準決勝を制す


2025年7月31日、高校バスケットボール界にまたひとつ、新たな歴史が刻まれた。ジップアリーナ岡山で行われた「令和7年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)男子準決勝」にて、鳥取県代表の鳥取城北高校が宮城県代表・仙台大学附属明成高校を71−68で撃破。昨冬のウインターカップに続き、史上初となる 冬夏連続の決勝進出 を成し遂げた。

鳥取県勢としての快挙はもちろん、バスケットボール後進県といわれてきた地域の希望として、全国のバスケファンに衝撃と感動を与える結果となった。

試合展開|前半は福元源士が圧巻のシュートショー

試合の立ち上がりから主導権を握ったのは、鳥取城北だった。司令塔・福元源士が開始早々のジャンプシュートで先制すると、彼は前半だけで4本の3ポイントを沈め、得点リズムを作り出す。第2Q中盤には最大13点差までリードを拡大し、仙台大明成に圧力をかけた。

しかし、大舞台に慣れた仙台大明成も黙ってはいない。三浦悠太郎のジャンパー、新井慶太の連続3Pシュート、今野瑛心のオフェンスリバウンドと、じわじわと点差を縮め、前半をわずか2点ビハインドの29−31で折り返した。

第3Q|激しいディフェンス合戦の中でリードを広げる

後半は一進一退の展開となったが、流れを再び引き寄せたのは鳥取城北だった。第3Q序盤に7−2のランを決め、再び点差を二桁に。仙台大明成がゾーンとマンツーマンを織り交ぜたチェンジングディフェンスで応戦するも、鳥取城北は冷静なゲームメイクでボールを動かし続けた。

特に、新美鯉星の判断力とパスセンスが光り、相手のディフェンスの綻びを見逃さなかった。終盤にはベンチメンバーも役割を果たし、チーム一体となった戦いが印象的だった。

終盤の攻防|仙台大明成の追撃を振り切る

第4Q、仙台大明成はキャプテン・小田嶌秋斗が意地の3ポイントを沈め、さらなる反撃に出る。フルコートプレスと連動した速攻で点差を詰め、一時は4点差にまで迫る粘りを見せた。

しかし鳥取城北は、ファウルゲームのプレッシャーの中でも冷静だった。福元がフリースローをしっかりと決め、最終的に71−68で試合終了。昨年のウインターカップでの惜敗を経て、ついにインターハイ決勝の舞台に立つ。

チーム背景|鳥取城北の成長と戦いの足跡

鳥取城北高校は、ここ数年で急速に力を伸ばしてきた新鋭チーム。指揮を執るのは元プロバスケ選手でもある指導者で、走力とアウトサイドを活かすスタイルが特徴だ。今大会では、羽黒(山形)、柳ヶ浦(大分)、帝京長岡(新潟)という強豪校を次々と撃破し、準決勝では名門・仙台大明成をも退けた。

2024年ウインターカップ準優勝の悔しさを糧に、選手たちは全国の舞台での経験値を着実に成果へとつなげている。

GL3x3的視点|地方の台頭と3×3への波及

この鳥取城北の快進撃は、3×3シーンにも示唆を与える。地方の学校がフィジカル・戦術・メンタルの3要素をバランスよく高め、名門を撃破するプロセスは、GL3x3が掲げる 挑戦の連鎖 とも重なる。

また、福元源士や新美鯉星のように、3Pシュート力と意思決定の速さを持つ選手は、3×3でも即戦力として活躍可能だ。特にトランジションの判断力や、1対1の強度の中でも冷静さを保てるメンタリティは、3×3特有のリズムに適応するうえで非常に重要なスキルとなる。

GL3x3では、こうした高校世代のスター候補を将来的にリーグに招くことも視野に入れている。

試合データ|スコア詳細

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
鳥取城北 21 10 22 18 71
仙台大明成 13 16 14 25 68

次戦|決勝の相手は八王子学園に決定

鳥取城北の決勝戦の相手は、同日行われた準決勝で福大大濠を破った八王子学園八王子高校。ゾーンディフェンスを武器に勢いを増す東京の雄と、鳥取の新勢力との 初対決 が日本一を決する一戦となる。

冬に涙をのんだ鳥取城北が、ついに夏の頂点へ。高校バスケ2025年シーズンのクライマックスに、全国が注目している。

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八王子学園が福大大濠を撃破!ゾーンディフェンスで優勝候補を封じインターハイベスト4進出

福大大濠の壁を破った八王子の戦術的勝利


2025年7月30日、岡山県のジップアリーナで開催されたインターハイ男子準々決勝において、八王子学園八王子高校(東京都)が福岡大学附属大濠高校(福岡県)を71−63で破る快挙を成し遂げた。この結果、八王子は見事ベスト4進出を果たし、大会の台風の目として存在感を強めている。

注目すべきは、八王子が採用した2-3ゾーンディフェンス。福大大濠という攻撃力に定評のある名門校を相手に、ティップオフから徹底して守備を固め、試合全体を通じて相手のオフェンスリズムを寸断した。ゾーンによってパス回しを遅らせ、外角からの3ポイントに頼らせたことで、大濠の持ち味であるインサイド攻撃を封じることに成功した。

試合の流れ:前半でリードを奪った八王子

試合開始直後から八王子は積極的なゾーンで大濠のドライブを封じ、わずかに得点が伸び悩む展開に持ち込む。前半終了時点で36-26とリードし、試合を優位に進めた。

福大大濠は第3クォーターでディフェンス強度を高め、村上敬之丞の3ポイントや速攻を軸に反撃。第3Q終了時にはわずか5点差(46-51)まで迫ったが、最後まで逆転には至らなかった。

八王子のヒーロー:ニャン・セハセダトの圧巻パフォーマンス


この試合で最も印象的だったのは、八王子のニャン・セハセダトのパフォーマンスだ。彼は25得点17リバウンドという驚異的なダブルダブルを達成し、インサイドでの支配力を証明した。オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスや、ペイント内でのタフショットを沈めるなど、大濠にとって最大の脅威となった。

加えて、花島大良が16得点、照井昇太朗が15得点を挙げるなど、チーム全体の得点バランスも光った。

反撃も届かず…福大大濠の惜敗

一方、福大大濠は村上敬之丞が24得点(うち3ポイント4本)を挙げ、攻撃の要として奮闘。サントス・マノエルハジメも13得点を記録したが、チーム全体としてはゾーンディフェンスに対する解決策を最後まで見出せず、苦戦を強いられた。

終盤には榎木璃旺が意地の3ポイントを決める場面もあったが、勝負どころでファウルゲームに突入。これに対し、八王子の畠山颯大が冷静にフリースローを沈め、勝利を確実なものにした。

インターハイ2025 男子準々決勝 試合結果

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
福大大濠 18 8 21 16 63
八王子 17 19 15 20 71

注目校・福大大濠の過去実績と今大会での展望

福岡大学附属大濠高校は、全国大会での優勝経験もあり、常にインターハイ優勝候補に名前が挙がる強豪校である。今大会でもその地力は健在であり、個々のスキルの高さや選手層の厚さには定評がある。

だが今回、ゾーンディフェンスへの対応に苦戦したことは、全国制覇に向けた課題として浮き彫りとなった。特に、インサイドへのアタック力が低下した場面では、外角に頼らざるを得なかった点が大きな要因といえる。

過去の波乱劇との比較:王者撃破はインターハイの醍醐味

インターハイでは過去にも「番狂わせ」と呼ばれるような試合が数多く存在する。たとえば、2021年には無名校がベスト8入りするなど、地方勢が強豪校を破る事例も珍しくない。八王子の勝利は、こうした「一発勝負」のインターハイ特有のドラマの一幕として語り継がれるだろう。

GL3x3にも通じる ゾーン攻略 と 個の強さ

この試合は、GL3x3の視点からも非常に学びが多い。ゾーンディフェンスに対してパスのテンポを変える、外角シュートの的確な選択、そしてセハセダトのようにゴール下で勝負できるプレーヤーの重要性は、3×3バスケでも活きる戦術要素である。

また、3×3は1on1の強さが直結する競技であり、今回のように「個のフィジカル」と「戦術の融合」が試合を決める鍵となる点は共通している。

次戦以降の注目ポイントと八王子の躍進予測

ベスト4へと駒を進めた八王子学園八王子高校は、次戦以降も勢いを持って臨むことになるだろう。今大会では、組織力と個の力の融合が光っており、セハセダトの活躍を筆頭に、全員が自分の役割を徹底して遂行している。

準決勝以降はさらなる強豪校との対戦が予想されるが、ゾーンディフェンスを基軸とした堅守速攻が機能すれば、決勝進出も夢ではない。

ファン・メディアの反応:「八王子旋風」に期待高まる

SNSやスポーツメディアでも、「八王子旋風」「セハセダト無双」などのワードが飛び交い、ファンの間でも高い関心が寄せられている。特に、「優勝候補撃破」のインパクトは大きく、今大会最大のハイライトとも言えるだろう。

一方で、福大大濠の敗戦については「大濠らしくないミスが多かった」との指摘もあり、強豪校としての真価が問われる結果となった。

まとめ:八王子の快進撃はまだ終わらない

2−3ゾーンという明確な戦術で強豪・福大大濠を下した八王子学園八王子高校。その背景には、チーム全体の徹底された準備と、セハセダトら選手のハードワークがある。GL3x3的観点でも「守備戦術×個の突出力」の融合は参考になる要素だ。

今後の準決勝・決勝の舞台でも、彼らのプレースタイルがどこまで通用するかに注目が集まる。次なる一戦を前に、「八王子旋風」はさらに加速していきそうだ。

インターハイ2025男子組み合わせ決定!福大大濠・東山・鳥取城北・藤枝明誠がシード校に

インターハイ2025男子組み合わせ発表!シード校には福大大濠、東山、鳥取城北、藤枝明誠が選出


公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)は、2025年7月7日、「令和7年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ2025男子)」の組み合わせを正式発表した。

今大会の第1シードには、九州の雄・福岡大学附属大濠高校(福岡県)が選出。さらに、2024年度王者の東山高校(京都府)、安定した全国成績を残す鳥取城北高校(鳥取県)、静岡の強豪・藤枝明誠高校(静岡県)もシード権を獲得。全国の実力校52チームが激突するこの大会は、7月27日(土)に開幕し、8月1日(木)の決勝戦まで、岡山県の2会場を舞台に熱戦が繰り広げられる。

東山、福大大濠ら優勝候補が順当にシード入り


前回大会で初の全国制覇を果たした東山高校は、今大会もシード校として2回戦からの登場が決定。第2戦では、つくば秀英高校(茨城県)と県立宇部工業高校(山口県)の勝者と対戦する。

その東山と並ぶ優勝候補に挙げられるのが福大大濠高校。毎年安定して全国ベスト4以上に名を連ねる名門で、今回も初戦を突破して勝ち上がれば、準々決勝以降の戦いでも注目が集まる。

また、鳥取城北は中国地方の筆頭校として成長を遂げ、2年連続のシード獲得。昨年大会でも存在感を示しており、全国制覇を目指すチームとして要注目だ。さらに、東海地方の代表格・藤枝明誠もシード入りを果たし、安定感のあるチームバスケットが武器となる。

インターハイ2025男子大会は岡山県で開催、6日間の熱戦へ

今大会は岡山県内2会場(ジップアリーナ岡山と岡山市総合文化体育館)で行われ、全6日間にわたって実施される。開幕日は7月27日(土)、決勝戦は8月1日(木)に予定されており、全国の高校バスケファン注目の舞台が整った。

大会には全52校が出場。1回戦32チームが戦い、勝者がシード校20校と合流して2回戦に突入する形式となる。

注目の1回戦カードに強豪校の姿も

1回戦では以下のような注目カードが決定している:

– 東海大相模(神奈川) vs 九州学院(熊本)
– 近大附属(大阪) vs 福島商(福島)
– 習志野(千葉) vs 広島皆実(広島)
– 國學院久我山(東京) vs 宮崎工(宮崎)

名門・東海大相模や國學院久我山は、近年の全国大会でも好成績を残している常連校だ。特に國學院久我山は東京都予選を勝ち抜いた実力校で、1回戦から接戦が予想される。

2回戦からの登場校には全国大会常連が多数


2回戦からはシード校が登場。福大大濠は初戦で富山商業vs新田の勝者と対戦し、いきなり中部・四国の実力校と当たる可能性がある。

また、仙台大明成(宮城)、尽誠学園(香川)、帝京長岡(新潟)といった実績校も2回戦から登場し、序盤から全国レベルの対決が実現する。

– 藤枝明誠 vs 北陸学院 - 八戸学院光星の勝者
– 鳥取城北 vs 高知中央 - 羽黒の勝者
– 帝京長岡 vs 光泉カトリック - 桐生第一の勝者
– 仙台大明成 vs 奈良育英 - 松江東の勝者

このように、2回戦以降は各地のチャンピオン校が火花を散らす激戦が連続することは必至だ。

《★加筆》大会注目選手に見る 主役候補 たちの存在

今大会で注目を集める選手も多い。福大大濠のポイントガード・中島陽翔(3年)は、高いゲームメイク力とディフェンスの強度で評価され、U16日本代表経験も持つ逸材だ。東山のフォワード・白井蒼士(2年)は、得点能力に加えてリバウンドやアシストにも長けた万能型。2年生ながら昨年の全国優勝に貢献しており、今大会でもキープレーヤーとなる。

また、藤枝明誠の3年生コンビ・内田颯斗&矢部凌雅も得点力に優れたダブルスコアラーとして、爆発力ある攻撃を牽引。チーム戦術に組み込まれたスリーピースのピックアンドロールは完成度が高く、ゾーンに強い点も特徴だ。

《★加筆》注目カードの展望や、各地の旋風候補にも要注意

毎年インターハイでは 地方の新鋭校 が波乱を起こす構図もある。今年でいえば、八戸学院光星(青森)や初芝橋本(和歌山)、光泉カトリック(滋賀)などがダークホース候補として浮上している。特に、初芝橋本は近畿大会で大阪府勢と互角の試合を展開しており、組み合わせ次第ではシード校への波乱も起こしかねない。

さらに、関東勢の強豪としては東海大相模や正智深谷などがトーナメント中盤での激突が予想されており、2回戦以降は1試合ごとに 全国準決勝レベル のカードが実現する可能性も高い。

まとめ:頂点を目指す高校バスケ界の熱い夏、まもなく開幕!

高校バスケ界の頂点を懸けた「インターハイ2025男子」がいよいよ開幕する。世代交代が進む中、全国から集った52校が栄光を目指し、6日間にわたる熱戦を繰り広げる。

頂点に立つのは、王者・東山か、復権を狙う名門か、それとも新たな旋風を巻き起こす地方のダークホースか——。
真夏のバスケ大一番が、まもなく幕を開ける。

【高校バスケ】福大大濠、控え選手の奮闘で国際大会から成長の兆し──インターハイへ向けた収穫と課題

福大大濠、初の国際大会で経験を積みインターハイへ照準


福岡大学附属大濠高校男子バスケットボール部(以下、福大大濠)が、シンガポールで開催された「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」に参加し、大きな経験と課題を得て帰国した。同大会は、アジア太平洋地域の11カ国の高校生チームが集結し、NBAが主催した初の国際大会として注目を集めた。

日本からは福大大濠と京都精華学園(女子)が出場。福大大濠は、準決勝で韓国の龍山高校に65-75で敗退したものの、控え選手の奮闘や戦術的対応など、多くの収穫を得る大会となった。

韓国の強豪に挑んだ準決勝、見えたディフェンス戦術の成果


準決勝の相手は、後に初代チャンピオンとなる龍山高校。福大大濠は、ゾーンとマンツーマンを使い分けるチェンジング・ディフェンスで挑み、序盤は優れた対応力を見せた。片峯聡太コーチは「前半はほぼ計算通り。チェンジングディフェンスが機能し、落ち着いて試合を進められた」と語る。

しかし、後半に入ると龍山のゾーンディフェンスがアグレッシブさを増し、福大大濠の攻撃は停滞。試合の鍵を握った韓国の22番選手には、ショートコーナーから何度も攻撃の起点を作られ、最終的には10点差で敗れた。

榎木璃旺の積極性に手応え、今後の成長に期待

ポイントガードの榎木璃旺は、ゾーン相手にも積極的なシュートとプレーメイクで存在感を示した。片峯コーチは「強気で打ち切ってくれたのは大きな収穫。ゾーン攻略にはシュート力が必要。そこから展開を準備する力が今後の鍵」とコメントし、今後のステップアップに期待を寄せた。

主力不在でも躍動した控え選手たち

大会には、得点源の本田蕗以が体調不良で欠場。さらに櫻井照大と白谷柱誠ジャックがU16日本代表活動に参加しており、ベストメンバーでの出場は叶わなかった。そんな中、控え選手たちが実力を発揮した。

特に村上敬之丞は、アグレッシブなドライブと3Pで攻撃の起点に。「ドライブの強さ、意思は素晴らしい。判断力の向上が今後の鍵」と片峯コーチは評価する。一方で、大事な場面でのターンオーバーには改善が必要と指摘した。

もう1人の注目株、栗原咲太郎もランプレーやスリーポイントで好パフォーマンス。守備力への課題を残しながらも、「攻守両面での働きができれば戦力になる」と評価を得た。

チーム力の底上げとコミュニケーション力の課題

「今大会は控え選手たちに経験を積ませるのが目的だった」と語る片峯コーチ。村上や栗原らの台頭に加え、他の選手たちも実戦の中での対応力を試された。だが、全体としては「コミュニケーションの課題」が浮き彫りに。

「プレーのミスは仕方がないが、声かけで防げるケアレスミスは減らすべき」とし、今後2~3週間での修正に意欲を示した。

インターハイへ向けた準備と展望


昨年は地元・福岡で開催されたインターハイでベスト4にとどまった福大大濠。今大会で得た課題と収穫を手土産に、今年こそ日本一を目指す準備が着々と進んでいる。

「大会での経験が、チームとしての成熟に直結する」と語る片峯コーチ。主力の復帰も見込まれる中で、控え選手たちの台頭と融合がチーム力を一段と押し上げるだろう。

今後は課題であるコミュニケーションの精度向上、ゾーン対策の洗練、そしてガード陣の判断力強化など、より高次元の完成度が求められる。全国の強豪がひしめくインターハイで、福大大濠が真価を発揮する日も近い。

まとめ:控えの成長がチームを進化させる


今回の国際大会は、福大大濠にとって主力不在というハンディの中、控え選手たちが経験を積む貴重な機会となった。それぞれが与えられた役割を果たし、個人として、そしてチームとしての成長を実感できた大会である。

この経験が、全国の舞台でどう花開くか。控えから主力へ、脇役から主役へと進化を遂げた選手たちの姿に注目が集まる。2025年のインターハイでは、今度こそ「頂点」という結果で、その成長を証明してほしい。

福大大濠が圧勝で準決勝進出!村上敬之丞が語る成長と課題|NBAライジングスターズ・インビテーショナル2025

福大大濠、ヒンファ高校を90−25で圧倒し準決勝進出!

2025年6月26日、シンガポールで開催されている国際大会「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」男子予選グループC第2戦にて、日本代表として出場している福岡大学附属大濠高校(福大大濠)がマレーシア代表のヒンファ高校を90−25で圧倒。開幕から2連勝を飾り、グループ首位で準決勝進出を確定させました。

存在感を放つ村上敬之丞、2戦連続スタメンで11得点7リバウンド


この試合でチームをリードしたのは、2戦連続で先発出場した3年生ガード、村上敬之丞(むらかみ けいのじょう)。攻守両面で高いパフォーマンスを見せ、11得点・7リバウンドと存在感を示しました。村上は昨年のFIBA U16アジア選手権(カタール)でも日本代表に選出された経験を持ち、国際大会での対応力に優れた選手として注目されています。

「ミスが多かった」自己評価は辛口、成長志向を見せるコメント

試合後の取材では「簡単なミスがまだ多かった」と反省の言葉を口にした村上。続けて「大きな会場での大会になると、雰囲気にのまれてしまう傾向があります。インターハイやウインターカップのような全国大会でも、1Qから流れを作ることが課題です」と自身の課題を冷静に分析しています。

試合に勝利したとはいえ、慢心は一切見られず、むしろ自分を厳しく見つめ、次のステージに進むための改善点を口にできるメンタリティは、まさに次世代エースの資質と言えるでしょう。

「コート上での声かけが鍵」修正力の高さとリーダーシップ

「立て直しの要因はコミュニケーションでした」と語った村上。ハーフタイムに限らず、タイムアウトや試合中でもリアルタイムに声を出して連携を図ることの重要性を強調。「コート上での修正ができるよう、コミュニケーションは今後も大切にしたい」と話しました。

ベンチに下がっても積極的に仲間へ声をかけ、戦術的な指示を飛ばす姿は、コート内外での影響力を持つ選手であることを証明しています。自身のパフォーマンス以上に、チーム全体をどう機能させるかを意識していることが伺えます。

「スピードは通用する」海外で見えた自信と課題

村上は、自らのプレーについて「スピードは海外の選手相手にも通用する」と手応えを感じている様子。一方で「リングの跳ね方やボールの質が日本とは違うため、最後のフィニッシュでアジャストする必要があります」と、環境に応じた対応力の重要性を指摘しました。

また、「国際大会に出て初めてわかることがたくさんある。通用する部分と通用しない部分、それぞれをどう修正していくかを全員で考えたい」と語るなど、個人の成長だけでなくチーム全体の底上げにも目を向けています。

激しい競争を勝ち抜いた3年生|福大大濠の選手層の中での価値

名門・福大大濠は全国屈指の競争力を持つ高校バスケ部。3年生になったからといって自動的に試合に出られるわけではなく、常に実力が求められる環境です。そんな中、村上はスタメンの座を勝ち取り、しかも国際大会の舞台で結果を出している点に注目が集まります。

彼のような存在が育つことで、チーム内の競争がさらに激しくなり、全体のレベルアップに直結。インターハイ・ウインターカップといった国内主要大会へ向けて、福大大濠の成長を加速させる要素となるでしょう。

「個」よりも「チーム」|福大大濠の今後を担う村上の姿勢

インタビューの中で終始強調されていたのは、 チームファースト の姿勢。「個人の評価よりも、まずはチームの現状を見て、自分がどう関われるかを常に考えている」と話す村上のコメントには、リーダーとしての責任感と視野の広さが表れています。

指導者からの信頼も厚く、今後の国内大会や代表候補としての成長が期待されており、プレースタイルのみならず人間性でも高評価を得ています。こうした選手が中心となるチームは、今後さらに成長する可能性が高いと言えるでしょう。

NBAライジングスターズ・インビテーショナルとは?


「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」は、世界中の有望高校生を招いて開催される国際大会。2025年はシンガポールでの開催となり、日本代表として福大大濠が選出されました。男子は複数グループで予選リーグが行われ、各グループの上位チームが準決勝・決勝に進出する形式です。

福大大濠はグループCで2連勝を飾り、首位通過。次戦以降も注目が集まります。

まとめ|福大大濠の勢いと村上敬之丞の成長に期待

今回の勝利でグループCを突破し、準決勝進出を決めた福大大濠。村上敬之丞をはじめとする選手たちの個々の成長とチーム全体のまとまりが大きな武器となっています。国際大会で得た経験は、今後の国内大会や代表活動でも必ず活かされることでしょう。

今後も彼らの活躍から目が離せません。日本高校バスケ界の未来を担う若き才能たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。

京都精華学園がNBA新設大会で圧勝デビュー!リヤがダブルダブル、アジアの舞台で鮮烈な存在感

女子高校バスケの注目校、京都精華学園が国際大会で鮮烈な開幕勝利

2025年6月26日、シンガポールで開催中の国際高校バスケットボール大会「NBA Rising Stars Invitational」において、京都精華学園高校(京都府)が圧巻のスタートを切った。初戦でシンガポール代表のファチョン・インスティテューションと対戦し、78-36の大差で快勝。国際舞台でもその実力を証明した。

この大会はNBAが新たに創設した高校生向けの国際大会であり、アジア太平洋地域11カ国から選抜された男女チームが競い合う。日本からは男子の福岡大学附属大濠高校、女子の京都精華学園高校が招待を受けて出場している。

序盤は接戦も、中盤以降に圧倒的なゲーム展開

京都精華学園は、吉田ひかり、金谷悠加、ンガルラムクナリヤ、石渡セリーナ、坂口美果の5人をスターティングメンバーに起用。立ち上がりは互いに探り合う形でスローペースとなったが、試合が動いたのは第1クォーター残り5分。

満生小珀のスティールを契機に、試合の流れが完全に京都精華に傾いた。その後は一度もリードを許すことなく、リズムの良いオフェンスと鋭いディフェンスで終始主導権を握った。

得点は外より中、リバウンド差が勝敗を決定づける

チーム全体で3ポイントシュートは17本中2本と成功率は振るわなかったものの、2ポイントで着実に加点。加えてリバウンド面では56対20という圧倒的な数字を記録。サイズとフィジカルを活かした京都精華のプレースタイルが、アジアの舞台でも通用することを証明した。

速攻やトランジションの場面でも走力が光り、前後半を通じて相手に流れを渡さずに試合を終えた。

リヤが21得点19リバウンドのダブルダブルでMVP級の活躍

この試合のヒーローは間違いなくンガルラムクナ・リヤだった。21得点19リバウンドという圧巻のダブルダブルを達成し、特にインサイドの支配力が際立った。

得点面では、ゴール下でのポジショニングとフィニッシュの正確さが際立ち、ディフェンスではセカンドチャンスを許さないリバウンド力を見せた。アジアの大型選手たちを相手にしても一切引かない姿勢は、今後のトーナメントでも鍵となるだろう。

満生が攻守に貢献、吉田・谷もスコアで存在感

試合最長の31分間コートに立った満生小珀は、7得点5リバウンド4アシスト2スティールと多面的に貢献。試合のリズムを作るうえで欠かせない存在となった。

吉田ひかりは12得点と安定したアウトサイドシュートを披露し、ベンチから出場した谷彩南も10得点と高い得点効率を見せ、控え選手の層の厚さも証明された。

日本の高校バスケが国際ステージへ進出

今回のNBA Rising Stars Invitationalは、NBA主導のもと、次世代の才能を発掘・育成することを目的に企画された大会。京都精華学園にとっては、国内トップレベルの競技力を持つことの証明だけでなく、アジア各国のスタイルと対峙する貴重な経験の場でもある。

すでに男子の福岡大学附属大濠高校が予選2連勝で準決勝進出を決めており、日本勢としての注目度も高まっている。

試合スコア詳細|京都精華 vs ファチョン・インスティテューション

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
京都精華学園高校(日本) 22 29 14 13 78
ファチョン・インスティテューション(シンガポール) 8 7 9 12 36

今後の戦いにも注目、アジアの頂点へ向けて

京都精華学園は、この初戦の勝利によってグループ内で優位なポジションを確保。今後の対戦相手は格上の国も控えるが、初戦で見せた圧倒的なチーム力とインテンシティがあれば、上位進出は十分に期待できる。

国内ではすでに頂点クラスの実力を誇る同校が、アジアという広い舞台でどのような爪痕を残すのか。そのパフォーマンスは今後の国際大会出場選手の選考や育成モデルにも影響を与える可能性がある。

まとめ:京都精華が見せた「日本女子バスケの未来」

78-36というスコア以上に、内容で圧倒した京都精華学園。リヤを中心にしたインサイドの強さ、チーム全体の統率力、個々の対応力など、まさに「完成度の高いバスケ」を体現した試合だった。

今回の勝利は単なる1勝ではなく、日本の女子バスケットボールの可能性を世界に示すものでもある。次戦以降もその躍動から目が離せない。

福大大濠が82–41で快勝!NBAライジングスターズ招待大会初戦でシンガポール代表を圧倒

福大大濠がNBAライジングスターズ・インビテーショナル初戦で白星発進

2025年6月25日、シンガポールで開催中の「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」男子グループC予選の初戦で、福岡大学附属大濠高校(日本代表校)がアングロチャイニーズ・ジュニアカレッジ(シンガポール代表校)と対戦。最終スコア82−41のダブルスコアで勝利し、初戦を好スタートで飾りました。

この大会は、アジア太平洋地域の高校年代チームが一堂に会する新設国際大会で、日本からは福岡大学附属大濠高校(男子)と京都精華学園高校(女子)がそれぞれ代表校として出場しています。

立ち上がりは接戦も、福大大濠が第2Qから試合を支配

試合序盤は一進一退の展開に。第1クォーターは20−16と福大大濠がわずかにリードするも、アングロチャイニーズJCも地元開催の気迫あるプレーで粘りを見せました。

しかし第2クォーターに入ると、福大大濠が得意の守備から試合の主導権を奪取。廣田翼の連続得点を皮切りに、栗原咲太郎と村上敬之丞が連続で3ポイントを沈め、一気に点差を広げました。このクォーター以降、シンガポール側の得点を1桁台に抑える盤石の展開に持ち込み、終始優位に試合を運びました。

ベンチメンバーも奮起、攻守にバランスの取れた完勝

この日は体調不良で主力の本田蕗以が欠場。さらにU16日本代表にも選出されている櫻井照大と白谷柱誠ジャックもプレー時間が限られる中、榎木璃旺、栗原咲太郎、村上敬之丞、サントスマノエルハジメ、廣田翼の先発陣が試合をしっかりとリード。

試合が進むにつれ、平良孔龍、山元珠來らベンチメンバーも積極的に得点に絡み、チーム全体で15本のスティールを記録するなど、守備の強度とトランジションの速さが際立つ内容となりました。

注目選手が躍動、サントスがゲームハイ23得点

試合後の速報によると、チーム最多得点を挙げたのはサントスマノエルハジメで、ゲームハイとなる23得点をマーク。ゴール下でのフィジカルを活かしたインサイドアタックが光り、得点源として機能しました。

村上敬之丞は17得点に加え、4アシスト・6スティールと攻守にわたるオールラウンドな活躍を披露。栗原咲太郎も5本の3ポイントを沈め、合計15得点とシューターとしての存在感を見せつけました。

大会初開催の『NBAライジングスターズ』、アジア太平洋から11カ国が参加

『NBAライジングスターズ・インビテーショナル』は、今年から新設されたアジア太平洋地域を対象とする高校年代の国際大会。11の国と地域から男女の代表校が招待され、将来のスター候補たちが国境を越えて競い合う貴重な機会となっています。

日本からは、男子は福岡県の強豪・福岡大学附属大濠高校、女子は京都府の京都精華学園高校が出場。国際舞台での経験を積むことが、次世代の日本代表育成にも直結すると期待されています。

大会2日目は福大大濠の2戦目&京都精華の初陣

大会2日目となる6月26日には、福大大濠がグループCの2戦目に臨む予定。また女子の京都精華学園高校が初戦を迎える注目の一日となります。

日本勢として連勝スタートを切ることができるのか、引き続き両チームの戦いぶりに注目が集まります。

試合スコア詳細

  • 福岡大学附属大濠高校:20|16|24|22|=82
  • アングロチャイニーズ・ジュニアカレッジ:16|8|8|9|=41

トータルスコア:福大大濠 82 – 41 アングロチャイニーズJC