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【3×3/TOKYO VERDY.EXE】(トウキョウ・ヴェルディ・エグゼ)とは?──Jリーグ名門が挑む「緑のDNA」を受け継ぐ3×3チームの現在地

チーム概要

TOKYO VERDY.EXE(トウキョウ・ヴェルディ・エグゼ)は、Jリーグの名門クラブ「東京ヴェルディ」を母体とする3×3プロチームである。サッカークラブ発のスポーツクロスオーバープロジェクトとして、「ヴェルディ・ブランドの拡張」「地域・文化への還元」をコンセプトに2014年に設立。
国内トップリーグである3×3.EXE PREMIERに所属し、東京を拠点に活動。チームカラーはサッカー同様のヴェルディグリーンで、クラブスローガン「緑のDNAを、次のステージへ。」を掲げる。

設立の背景と理念

ヴェルディグループは「サッカー以外の競技にも、クラブカルチャーを広げる」という理念のもと、バレーボール・eスポーツ・アメフトなど多領域に進出。その一環として誕生したのがTOKYO VERDY.EXEだ。
設立当初よりスポーツ×エンターテインメント×地域共創を掲げ、若者層への新しいスポーツ体験を提供。渋谷・立川・稲城など東京都内のイベントやショッピングモールでエキシビションマッチを開催し、「緑のストリートバスケカルチャー」を発信している。

戦績と活動実績

TOKYO VERDY.EXEは3×3.EXE PREMIERの初期シーズンから参入し、国内外の強豪と対戦を重ねてきた。

  • 2015年:チーム再編期。若手主体でリーグ参戦。
  • 2017年:経験豊富な選手を加え、プレーオフ圏内で安定。
  • 2019年:リーグ全体の国際化に伴い、海外大会にも出場。アジア地域予選で上位に進出。
  • 2020年代:感染症流行下でもオンラインイベントや地域クリニックを継続実施。
    「バスケ×サッカー」コラボイベントも開催し、総合クラブとしての強みを発揮。

現在は若手育成・社会貢献型クラブとしての立ち位置を明確にし、地域バスケシーンの発展を支える役割を担っている。

プレースタイルと戦術的特徴

TOKYO VERDY.EXEの戦い方は、「組織的なディフェンス」と「流動的なボールムーブメント」が特徴。

  • オフェンス: ピック&ポップやスペーシングを重視し、ウィングからのスイングボールで相手のローテーションを崩す。
  • ディフェンス: チームでのスイッチコミュニケーションを徹底。2点ラインを守りながら、ローヘルプのリカバリーが速い。
  • トランジション: リバウンドから一気に展開し、早いショットクロックで主導権を握る。

個人スキルに頼るよりも、戦術的理解とチーム連動性を重視する点で、Jクラブ由来の「戦略的バスケ」を体現している。

代表的選手とスタッフ

これまでの所属選手には、国内外の経験を持つ実力派プレイヤーが多く名を連ねる。

  • 日本代表経験者やBリーグ出身者が参戦。
  • ヴェルディ・サッカー部OBとのコラボイベント出演も実施。
  • コーチングスタッフは育成年代との接点を重視し、アカデミー指導にも関与。

この「クラブ一体運営」の体制が、VERDY.EXEの特徴であり強みでもある。

地域・カルチャー・メディア展開

TOKYO VERDY.EXEは、「地域×カルチャー×スポーツ」を結ぶ新しいクラブ像を提示している。
・子ども向け3×3クリニック(多摩エリア・立川・稲城)
・サッカーイベント「VERDY DAY」との共催ブース
・アパレルブランドとのコラボユニフォーム制作
・SNS(Instagram, X, TikTok)での「3×3×音楽」発信

こうした活動を通じて、バスケットボールを単なる競技としてではなく「街のカルチャー」として根付かせることを目指している。

今後の展望

TOKYO VERDY.EXEは、2025シーズン以降に向けて「グリーンスポーツ・プロジェクト」を推進。サッカー、バスケ、eスポーツが連携する複合型クラブモデルの確立を目指している。
また、若手プレイヤーの発掘・海外挑戦支援・地域リーグとの連携強化など、3×3界全体の底上げを見据えた動きを加速。

ヴェルディのDNA――勝利への情熱、育成への誇り、そして「緑が繋ぐ未来」――は、コートのサイズが変わっても変わらない。TOKYO VERDY.EXEは、3×3を通じて次世代のスポーツカルチャーを創造する存在である。