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【3×3/TOKYO DIME.EXE】(トウキョウ ダイム エグゼ)|日本3×3界を牽引する“原点”チームの軌跡と挑戦

チーム概要

TOKYO DIME.EXE(トウキョウ ダイム エグゼ)は、東京都渋谷区を拠点とするプロ3×3バスケットボールチームで、3×3.EXE PREMIERに所属する。2014年に日本初のプロ3×3クラブのひとつとして誕生し、日本の3×3シーンを切り拓いてきたパイオニア的存在である。

チーム名の「DIME(ダイム)」は、英語のスラングで“最高のアシスト”を意味し、仲間を生かすプレー・人をつなぐ力を象徴している。スローガンは「FROM SHIBUYA TO THE WORLD(渋谷から世界へ)」。渋谷のカルチャーとバスケットボールを融合させた、ストリートとプロの架け橋的チームとして国内外から注目を集めている。

設立と理念

2014年、小島佑太と岡田優介(元日本代表・元京都ハンナリーズ)が共同で設立。日本における3×3の普及とプロ化を目的に、地域・企業・ファンが一体となる新しいチーム運営モデルを打ち出した。創設当初から「日本から世界を目指す」という明確なビジョンを掲げ、3×3.EXE PREMIERの初期シーズンから常にトップクラスの成績を残している。

3×3.EXE PREMIERでの実績

TOKYO DIME.EXEは、2014年のリーグ創設時から出場しており、国内トップレベルの安定した戦績を誇る。シーズン優勝争いの常連であり、アジアツアー(FIBA 3×3 World Tour)にもたびたび出場。日本代表選手を数多く輩出し、国内外の大会で存在感を発揮してきた。

特に、スピーディな展開と高いシュート精度を兼ね備えた攻撃的スタイルが特徴。経験豊富な選手が多く、個の能力と戦術理解を融合させたチームバスケットで知られる。

チームカルチャーと渋谷の街との結びつき

TOKYO DIMEは、渋谷という都市のカルチャーをチームアイデンティティの中核に置いている。試合会場ではDJブース・ストリートファッション・アート展示を取り入れるなど、スポーツを“都市文化の表現”として再構築。
また、チームロゴには「渋谷の街の躍動感」と「東京から世界へ飛び出す意志」が込められている。

渋谷区後援のもと、地域清掃活動や小中学校への訪問クリニックなども実施し、地域貢献にも積極的。ストリート発のバスケット文化を、社会的価値へと昇華させている点も特徴だ。

主な選手とスタッフ

  • 小島佑太(共同代表/プレイヤー)— チーム創設者の一人であり、3×3文化の普及者。プレーヤーとしても長年活躍。
  • 岡田優介(共同代表)— 元日本代表シューター。Bリーグや国際大会での経験を活かし、チームの経営・戦略を支える。
  • その他、日本代表経験者や大学出身の若手選手が多数在籍し、育成と競争が共存するチーム体制を整えている。

戦術とプレースタイル

戦術面では、スイッチディフェンスとピック&ポップを中心とした“ハイブリッド型オフェンス”を採用。スピード感のある展開から、外角シュート・フィジカル・リバウンドまで多角的に得点を狙う。
3×3特有の24秒ショットクロック(実質12秒)を最大限に活かし、早い判断とチームワークを武器にしている。

また、選手交代のテンポとラインアップバランスにも定評があり、戦術的柔軟性の高さは国内屈指。FIBAランキング上位クラブとの対戦経験も豊富で、国際的なゲームスタイルへの対応力も高い。

社会的活動とブランド展開

TOKYO DIME.EXEは、バスケットボールを社会的・文化的発信ツールとして位置づけている。スポンサー企業と協働したマーケティングイベント、バスケットコート再生プロジェクト、スポーツ×アート企画など、多方面で活動を展開。

また、アパレルブランド「DIME APPAREL」を展開し、ストリートファッションとの融合も推進。3×3カルチャーをライフスタイルとして発信する、日本初のチームブランディングを確立している。

国際大会への挑戦

チームはFIBA 3×3 World Tourへの出場を継続的に目指しており、アジア圏での国際大会(マレーシア、タイ、モンゴルなど)に積極的に参戦。国際経験を積むことで、選手個々のスキルアップとクラブの競技的価値を高めている。

その挑戦は“日本の3×3を世界基準へ”という理念の体現でもあり、TOKYO DIMEは国内リーグと国際舞台をつなぐ重要な存在として位置づけられている。

ファンとの共創とメディア戦略

チームはSNS・YouTube・イベントライブ配信を通じ、ファンと双方向の関係を築いている。特にInstagramとYouTubeでは選手の日常やトレーニングを公開し、3×3の魅力を身近に感じられる発信を行っている。

また、クラウドファンディングやメンバーシップ制度「DIME FAMILY」を通じて、ファンが直接チーム運営に関わる“共創型スポーツチーム”を実現している。

今後の展望

TOKYO DIME.EXEは、3×3.EXE PREMIERの象徴として国内競技の発展をリードし続けている。今後は女子チームやジュニアチームの育成も強化し、バスケットボール文化全体の成長を支える存在を目指す。

「渋谷から世界へ」というビジョンのもと、TOKYO DIMEはスポーツ・カルチャー・ビジネスを横断する次世代の都市型クラブとして、3×3の未来を切り拓いていく。

まとめ

日本の3×3を語る上で、TOKYO DIME.EXEの存在は欠かせない。
競技・経営・カルチャーのすべてを融合した同チームは、3×3の原点にして最先端。
その挑戦は、単なる勝敗を超えた「都市とスポーツの共創モデル」として、世界のバスケットボールシーンにも新たなインパクトを与えている。