チーム概要
SAITAMA WILDBEARS.EXE(サイタマ・ワイルドベアーズ・エグゼ)は、埼玉県久喜市を拠点とする3×3プロバスケットボールチームである。3×3.EXE PREMIERに所属し、「野性(WILD)」と「知性(SMART)」を融合したプレースタイルを特徴としている。
チームスローガンは「Instinct × Intelligence(本能と知性の融合)」。激しさと冷静さを兼ね備えたプレーで、3×3シーンに独自の存在感を放つ。
チーム名とコンセプト
「WILDBEARS」は“自然の中で知恵と力を駆使して生き抜く熊”を象徴しており、戦略的な判断力と圧倒的なフィジカルを併せ持つチームであることを意味している。埼玉県久喜市を中心に、地域の誇りを背負って戦う姿勢をチームアイデンティティとして掲げている。
チームカラーはフォレストグリーン×ブラック。森をイメージしたグリーンは「生命力と継続力」を、ブラックは「闘志と集中力」を象徴する。ロゴの熊は前進のポーズを取り、挑戦し続ける精神を体現している。
設立の背景
SAITAMA WILDBEARS.EXEは、埼玉県東部(久喜・加須・蓮田エリア)のバスケットボール愛好家と指導者によって2020年代前半に設立された。県内の3×3競技人口拡大を目的に、地域クラブと連携しながら設立準備を進め、3×3.EXE PREMIERへの参戦を果たした。
久喜市は、県内でもスポーツ活動が盛んな地域であり、青少年育成に力を入れている。チームは地元の教育機関や行政とも協力し、地域密着型のプロチームとして「久喜から世界へ」をスローガンに掲げて活動している。
プレースタイルと戦術
WILDBEARS.EXEのプレースタイルは、激しいリバウンド争いとハーフコートでのフィジカルディフェンスに特徴がある。相手のオフェンスを早い段階で分断し、守備から速攻へと転じる展開を得意とする。また、ショットクロック12秒の中で「最も効率の良いシュート」を選択する判断スピードが光る。
オフェンスでは、ハンドオフとピック&ロールを組み合わせた「ベアスクリーン」と呼ばれる独自セットを展開。フィジカルなスクリーンで相手を押し込みながら、シューターが外から決め切る構成が多い。守備ではトラップを多用し、相手のボール運びを制限する戦略を採る。
選手構成
チームには、埼玉県内のクラブ出身選手や元実業団プレイヤーを中心に、経験豊富なメンバーが集結している。スコアリング能力とリーダーシップを兼ね備えたキャプテンを軸に、若手選手の台頭も著しい。
また、地元の高校・大学出身者を積極的に起用しており、「地元で育ち、地元で戦う」スタイルがクラブ文化として根づいている。
ベンチスタッフには、県内の指導者ライセンスを持つコーチ陣が揃い、個々の選手のフィジカル強化やメンタルコーチングにも注力している。
地域との連携
SAITAMA WILDBEARS.EXEは、久喜市を中心に地域密着型の活動を展開している。市内の小中学校での出張クリニックや、地元商店街とのイベントコラボを実施。特に、毎年開催される「久喜バスケットボールフェスティバル」では中心的な役割を担い、バスケを通じた地域交流を促進している。
また、環境保全をテーマにした「GREEN BEAR PROJECT」を立ち上げ、森林保全・リサイクル活動にも取り組むなど、スポーツと社会貢献を両立する姿勢を明確にしている。
チームカルチャーとブランディング
WILDBEARS.EXEは「静と動」をテーマにしたカルチャーを形成している。オフコートでは知性と礼節を重んじ、オンコートでは激しく感情を爆発させる。このコントラストがチームの魅力となっており、ファンからも「理性ある野獣」として愛されている。
また、地元デザイナーとコラボしたチームグッズや、アウトドアブランドとのコラボウェアも展開。自然とバスケットの融合を意識したブランディングで、3×3界でも個性的な存在となっている。
リーグ戦での実績
3×3.EXE PREMIER参戦以降、SAITAMA WILDBEARS.EXEは徐々に力をつけており、フィジカルな守備を軸に堅実な戦いを見せている。2024シーズンでは複数ラウンドでベスト8進出を果たし、接戦に強いチームとして評価を高めた。
特に、クラッチタイムでのリバウンド確保率とディフェンスリバウンド後の速攻変換率はリーグ上位クラスで、試合終盤に強い「ベアモード」の呼称で知られている。
地域発信とSNS活動
チームは公式Instagram・YouTubeチャンネルを通じて、試合映像・練習動画・地域活動の様子を積極的に発信。ファン参加型のトレーニングイベント「BEAR CAMP」も人気企画となっており、選手と地域の距離が非常に近いチーム運営が特長である。
また、久喜市のカフェやスポーツ施設と連携した「バスケを観ながら語る夜」イベントなど、地域カルチャーとの融合も進んでいる。
今後の展望
チームは「久喜から世界へ」をテーマに、国内外の3×3大会への出場や、アジアクラブとの国際交流試合を計画している。また、地元に3×3専用屋外コートを設け、若年層の競技環境整備を目指している。さらに、女子チーム「WILDBEARS WOMEN.EXE」の設立も構想段階にあり、総合型3×3クラブとしての発展を視野に入れている。
まとめ
SAITAMA WILDBEARS.EXEは、久喜の地から全国へと躍進する「知的な野性集団」である。
強靭なフィジカル、冷静な判断、そして地域愛。これらを兼ね備えた彼らは、3×3という舞台で新たな挑戦を続けている。
——理性を持った野獣たちが吠えるその瞬間、久喜からまたひとつ、新しいバス