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【NBA/ユタ・ジャズ】完全ガイド:歴史・主力・成績と ストックトン&マローン の遺伝子【2025】

ユタ・ジャズ完全ガイド【2025】

ユタ州ソルトレイクシティを本拠とするユタ・ジャズは、1974年にニューオーリンズで創設(1979年にユタへ移転)。ジョン・ストックトン&カール・マローンの黄金期で2度のファイナル進出、近年はラウリ・マルカネンの台頭とドラフト育成で再出発を図る伝統のクラブです。


クラブプロフィール

  • 所属:NBA/ウェスタン(ノースウエスト)
  • アリーナ:デルタ・センター(収容約2万人)
  • チームカラー:スポットライトイエロー/キーブラック/グレー/白
  • オーナー:ライアン・スミス/CEO:ダニー・エインジ
  • GM:ジャスティン・ザニック/HC:ウィル・ハーディー
  • タイトル:ファイナル進出2回(1997, 1998)/ディビジョン優勝11回

歴史のハイライト

初期(ニューオーリンズ時代)

創設期はピストル・ピートことピート・マラビッチを擁するも、勝敗・財政ともに苦戦。1979年にユタへ移転。

1980年代:台頭の土台づくり

エイドリアン・ダントリー/ダレル・グリフィス/マーク・イートンらがけん引。1984年にストックトン、1985年にマローンが加入し、強豪化の基盤が完成。

1990年代:スローン体制と黄金期

ジェリー・スローンHCの下、ピック&ロールを武器に西を席巻。1997・1998年にファイナル進出(いずれもブルズに敗退)。

2000年代:転換と再構築

ストックトン引退、マローン退団後は模索期。デロン・ウィリアムス×カルロス・ブーザーで再浮上し、2007年に西決勝へ。

2010年代:守備アイデンティティと継承

ゴードン・ヘイワード/ルディ・ゴベア/ドノバン・ミッチェルで守備色の強い強豪に。スナイダー体制でPO常連に返り咲き。

2020年代:再編と若返り

ゴベア&ミッチェルを放出し指名権を潤沢化。マルカネンがオールスター&MIPに輝き、ハーディーHCの下でリビルドを加速。


最近のシーズン(ダイジェスト)

  • 2020-21:リーグ1位(52勝20敗)で通過も西準決勝敗退。
  • 2022-23:主力放出後も37勝。マルカネンが大ブレイク(オールスター&MIP)。
  • 2023-24:31勝51敗。若手育成と資産形成を継続。

現行コアと若手(抜粋・2025)

  • ラウリ・マルカネン:エーススコアラー。サイズと射程で攻撃の柱。
  • ウォーカー・ケスラー:リム守備とリバウンドで土台を作るビッグ。
  • キヨンテ・ジョージ:コンボGのスコアリングポテンシャル。
  • テイラー・ヘンドリックス:3&D志向の伸びしろ大なフォワード。
  • アイザイア・コリアー/エース・ベイリー/カイル・フィリパウスキー:将来の主軸候補となる新戦力群。
  • ベテラン:ケビン・ラブ、ジョージ・ニアン ほか、間(あいだ)をつなぐ存在。

栄誉とレジェンド

  • 永久欠番:#12 ストックトン/#32 マローン/#53 イートン/#7 マラビッチ/#4 ダントリー/#35 グリフィス/#1223 スローン ほか
  • 殿堂:マラビッチ、グッドリッチ、ストックトン、マローン ほか
  • 日本での公式戦:1990年に東京でサンズと2試合を実施(北米以外で行われた初のNBA公式戦)。

通算成績(抜粋)

  • 通算レギュラーシーズン:2,177勝 1,855敗(勝率.540)
  • プレーオフ:143勝 166敗(勝率.463)

編集後記:次のチャプターへ

豊富な指名権と若手タレント、そしてマルカネン×ケスラーの軸。ジャズは「守備・サイズ・間接効率」をキーワードに、ハーディーHCの開発力で再び高所を目指す。ファイナル未到達の歴史を覆す 二度目の台頭 が見えるかに注目です。

【Bリーグ/岐阜スゥープス】RISE as ONE──B3リーグで初のPO進出を果たした理由と次の一手

岐阜スゥープスが描く「RISE as ONE」──B3リーグで初のPO進出を果たした理由と次の一手

岐阜スゥープスは、岐阜市をホームタウンとするB3リーグ所属のプロバスケットボールチームである。2003年にクラブチームとして創設され、2017年に運営法人(岐阜バスケットボール株式会社)を設立してプロ化。クマタカをモチーフにした「スゥープ(急降下)」の名が示す通り、狙いを定めて一気に飛び込む攻勢を信条としてきた。2024-25シーズンのスローガン「RISE as ONE」の下、チームは31勝21敗でクラブ史上初のプレーオフ進出(最終7位)を達成。B3参入から7季でつかんだ節目の成果は、単なる戦績以上の意味を持つ。本稿では、岐阜スゥープスの歩みを俯瞰しつつ、躍進の背景、選手・スタッフの輪郭、アリーナ戦略、地域連携、競争環境との比較、そして今後の展望までを体系的に整理する。

ニュース概要

2024-25シーズン、岐阜スゥープスはB3リーグで31勝21敗(勝率.596)を記録し、準々決勝で敗退したものの最終順位は7位。B3参入初年度の2018-19シーズン以降、浮き沈みを経験しながらも、ついにプレーオフ進出という明確な分岐点に到達した。ホームでは17勝9敗と勝ち越し、総得点4234、総失点4035(得失点差+199)と、攻守差分でも前進の度合いが表れている。スローガン「RISE as ONE」は、戦術・選手層・ホームゲーム運営・地域接点の多層で同期した「一体的な上向き」を象徴した。

背景と経緯

岐阜スゥープスの原点は、2003年の一般クラブチーム結成にある。岐阜出身の田中昌寛を中心に全日本クラブ選手権・選抜大会で実績を積み上げ、2017年に法人化。2018年にB3参入を果たした。参入初年度は采配交代を伴う難しい船出となったが、2019-20から2021-22にかけては、体制を手探りで整える段階を経て、勝率を徐々に引き上げるプロセスに移行した。

スローガンの推移も示唆的だ。「ALL FOR GIFU」(2021-22)で地域とチームの総意を掲げ、「IGNITE GIFU – 岐阜に火をつけろ -」(2022-23)で機運の点火を宣言、「Just us」(2023-24)で内的結束にフォーカスし、そして「RISE as ONE」(2024-25)で上昇の実相に踏み込んだ。スローガンの言語設計は、現場の課題認識と進捗管理の指標にもなっており、チームの変化はメッセージの文脈変化とよく呼応する。

選手・チームのプロフィール

運営は岐阜バスケットボール株式会社。代表は那須史明。チームカラーはブラック、レッド、グリーンで、岐阜ゆかりの織田信長像を黒赤に重ね、県色の緑を配色した。象徴であるクマタカは「森の王様」とも称され、鋭い視力・急降下力を象徴するモチーフとして用いられる。マスコット「スパーキー」は黒赤のマントをまとい、視覚的にもクラブの物語を伝える存在だ。

コーチングは変遷を経て現在は早水将希がヘッドコーチ。近年は杉本憲男が選手兼HC期を担い、その後ベンチにアソシエイトとして残るなど、内部の知見継承にも配慮が見られる。ロースターには、日本人ガードの大久保颯大、山﨑玲緒、荒川凌矢、ベテランの田中昌寛、ウイングの古賀森人、卜部兼慎、外国籍のジョーダン・ジャイルズ、ブレイク・プレストン、インサイドの増本優太、ダニエル・フォトゥ、アジア枠・留学実績を持つサンブ・アンドレらが名を連ね、B3の戦術多様性に対応できるサイズとスキルセットを備える。

ホームアリーナはOKBぎふ清流アリーナを中心に、岐阜メモリアルセンター、郡上、飛騨高山など県内複数会場での開催実績を活用してきた。複数拠点でのゲーム開催は、ファン接点を広げるレバレッジであると同時に、移動・オペレーション負荷の管理が鍵となる。スポンサー面では地元金融・建設・自動車販売・商業施設など地域企業と結び、ユニフォームサプライはDalPonteが担う(2023-24基準)。

試合・出来事の詳細

2018-19から2023-24までのB3期、岐阜スゥープスはコーチング変更、選手入れ替え、スローガンの変化と軌を一にしながら、戦い方を模索した。2018-19は采配交代を挟みつつ、参入後初勝利を記録して基礎固め。2019-20はレギュラーシーズンのみの開催となり苦戦。2020-21は前季より勝利を伸ばして8位に着地。2021-22は19勝29敗で10位とし、B.LEAGUE準加盟承認という組織的マイルストーンを獲得。2022-23は19勝33敗の9位、2023-24は18勝34敗の14位と揺れながら、2024-25に31勝21敗で一気に跳ねた。

躍進を読み解く際に有効なのは、ホームでの勝ち越し(17勝9敗、勝率.654)と、トータルの得失点差(+199)である。B3は試合数が多く、ロースターの厚みとホーム運営の熟度が戦績に直結しやすい。岐阜はホームでの確度を引き上げ、守備効率の改善と複数スコアラーの稼働を両立。サイズレンジの広いウイングと機動力のあるガードを併用し、ポゼッションの質を高めたことが、シーズン期待値を上振れさせた要因と考えられる。

他事例との比較・分析

近年のB3は、昇降格やライセンス条件の整備に伴い、チーム運営の総合力勝負が加速している。戦力の外的上積み(外国籍の質、アジア特別枠の活用)と、内的成熟(ディシプリン、ローテーション管理、ホームゲームの体験価値)が噛み合ったクラブが上位をうかがう構図だ。岐阜スゥープスは、2024-25において「ホーム強化」「守備の底上げ」「拮抗試合の勝ち切り」という3点で進化を示した。これは、B3でPOレベルに到達するチームに共通する特徴であり、岐阜はその条件を満たしたと言える。

一方で、B2昇格やその先を目指す場合、さらなる課題も明確だ。まず、アウェイでの勝率向上(14勝12敗からの上積み)、シーズン全体での攻守バランスの安定、そしてロスターの継続性確保である。B3における台所事情は、選手補強と継続運用の両立が難しい。特に、外国籍の当たり外れが大きな変動要因になりうるため、スカウティングの精度と役割適合(フィット)を最適化する体制の強化が鍵になる。コーチングスタッフの定着と育成、データ分析の洗練、メディカル・コンディショニングの整備は、戦力の「再現性」を担保する投資領域だ。

今後の展望とまとめ

岐阜スゥープスの2024-25は、組織の合意形成(スローガンと実像の一致)、ホームオペレーションの改善、ロスター適合の前進が、勝率とPO進出という形で可視化されたシーズンだった。次の段階として、クラブは三つの優先課題を設定できる。

  1. アウェイ耐性の強化:遠征時のパフォーマンスブレを抑制し、リーグ全体での安定指標(ネットレーティング)の上積みを図る。
  2. ロスター継続性の確保:主軸の継続と役割選手の育成、外国籍・アジア枠の最適化を通じて、シーズン期待値の再現性を高める。
  3. ホーム体験の深化:複数会場運用の強みを活かし、地域回遊・スポンサー協業・ファンエンゲージメントを横断させた「岐阜モデル」を磨く。

「スゥープ(急降下)」の名が示す瞬発と、地域に根を張る持続の両立。岐阜スゥープスが2024-25で手に入れたのは、結果だけでなく、勝ち方のプロトタイプである。B3の競争は年々タフになるが、クラブが掲げる「RISE as ONE」は、次の季節へと続く合言葉だ。岐阜から全国へ──チームと地域が一体で上昇する物語は、まだ書きかけのまま、次章を待っている。


参考タイムライン(要点整理)

  • 2003年:一般クラブチームとして結成。全日本クラブ選手権・選抜大会で優勝実績。
  • 2017年:運営法人設立、B3準加盟認定へ。
  • 2018年:B3参入、初勝利を記録。
  • 2021年:「ALL FOR GIFU」。B.LEAGUE準加盟承認。
  • 2022年:「IGNITE GIFU」。
  • 2023年:「Just us」。
  • 2024-25年:「RISE as ONE」。31勝21敗、初のPO進出(最終7位)。

ホームアリーナと運営のポイント

メインはOKBぎふ清流アリーナ。岐阜メモリアルセンター、郡上、飛騨高山など県内多拠点開催は、商圏を広げる戦略として機能する一方、運営一貫性の確保が難所となる。会場ごとの動線、演出、物販・飲食の標準化、地域・企業コラボのカスタマイズ設計が、ホーム勝率と収益性の両方に効く。2024-25のホーム17勝9敗は、現場品質の改善が成績に直結した好例である。

ロースター構成の示唆

ガードは機動性とハンドラー層の厚み、ウイングはサイズと守備の多様対応、ビッグはリム守備・リバウンド・ハーフコートのスクリーン・ショートロール・ダイブの適合が鍵。外国籍はペイント効率と守備負荷の軽減に寄与し、アジア枠・留学実績の選手はローテの柔軟性を増す。2024-25の得失点差+199は、ポゼッションごとの小さな優位の積み重ねが反映された数値と読める。

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  • 関連語:マスコット(スパーキー)、クマタカ、織田信長、ホームゲーム運営、スポンサー、ロースター、スローガン。

データ抄録(B3シーズン推移)

シーズン 勝率 備考
2018-19 12 24 .333 参入初年度、体制交代
2019-20 8 31 .205 苦戦、再構築期
2020-21 13 27 .325 勝利数増
2021-22 19 29 .396 B.LEAGUE準加盟承認
2022-23 19 33 .365 下位も得るものあり
2023-24 18 34 .346 再編の助走
2024-25 31 21 .596 PO進出、最終7位

結び

岐阜スゥープスは、クラブ創設から20年超の歩みを経て、B3での「勝ち筋」を具体化した。岐阜という土地の色を帯びた物語性、複数会場での接点設計、スローガンに刻まれた進化志向、そして31勝21敗という現実の強さ。「RISE as ONE」を合言葉に、次のシーズンは、アウェイ耐性・ロスター継続・ホーム体験の深化という三位一体で、さらに一段上の再現性を目指したい。読者の皆さんは、ぜひ現地で岐阜スゥープスのホームゲームを体感し、チームの上昇をともに後押ししてほしい。

背番号0の悲劇──NBAプレーオフで相次いだアキレス腱断裂とその偶然の一致

熾烈なファイナル第7戦で主力離脱、サンダーが悲願の初優勝

2025年6月22日(現地時間)、NBAファイナル第7戦が行われ、オクラホマシティ・サンダーがインディアナ・ペイサーズを下し、移転後初のリーグ制覇を成し遂げた。ペイサーズはイースタン・カンファレンス第4シードから快進撃を見せ、強敵クリーブランド・キャバリアーズやニューヨーク・ニックスを撃破してのファイナル進出。最後まで接戦を演じたが、惜しくも頂点には届かなかった。

ハリバートン、勝負の第7戦で無念のアクシデント


ペイサーズの司令塔タイリース・ハリバートンは、第6戦で右ふくらはぎを痛めながらも強行出場。決戦の第7戦では開始早々からスリーポイントを連続で沈め、チームの士気を高めた。しかし、第1クォーター残り5分というタイミングで、アキレス腱を断裂。担架で運び出され、以後コートに戻ることはなかった。
翌日、検査結果が正式に発表され、長期離脱が避けられないことが明らかとなった。2025-26シーズンの復帰は絶望視されている。

リラードとテイタムも同様の負傷、偶然とは思えない 連鎖


実は、このポストシーズンでアキレス腱断裂に見舞われたのはハリバートンだけではない。
まずミルウォーキー・バックスのデイミアン・リラードが、プレーオフ第1ラウンド第4戦でのルーズボール争い中に倒れ、アキレス腱を損傷。続いて、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムも、カンファレンス準決勝第4戦で同様のシチュエーションから負傷退場となった。

背番号「0」が3人を繋ぐ 偶然の一致

この衝撃の負傷連鎖には、いくつかの共通点が存在する。
ひとつは、3選手全員がイースタン・カンファレンス所属であること。もうひとつは、いずれも背番号「0」を着けていた点である。この共通性は、現地メディア『ClutchPoints』を中心にSNSでも話題となり、「ゼロ番の呪い」として拡散された。

トロフィー獲得の直後に訪れた悲劇

さらに、3人の所属チームはいずれも過去1年以内にタイトルを手にしていた。
セルティックスは2024年のNBAチャンピオン。バックスは同シーズン中に開催された「NBAカップ」を制覇。そしてペイサーズは、今季イースタン・カンファレンスを制して優勝トロフィーを掲げた直後にハリバートンが負傷した。
これらの偶然が重なったことも、今回の出来事をより印象的な「偶発的連鎖」として広める要因となった。

過酷な日程とスター選手の負担

NBAは82試合に及ぶレギュラーシーズンに加え、プレーイン・トーナメント、そしてハードなプレーオフが続く長丁場のリーグだ。
特にオールスタークラスの選手に課されるプレッシャーと負担は計り知れず、連戦に次ぐ連戦が肉体的・精神的ダメージとして蓄積されていく。今回のアキレス腱断裂という重大なケガの連鎖は、リーグの日程や選手管理体制に一石を投じるかもしれない。

背番号0 を巡るジンクスは続くのか?

2025年のNBAチャンピオンに輝いたサンダーには、背番号「0」を背負う選手は在籍していない。このため、来季以降に向けてこのジンクスが継続するかどうかは定かではない。
ただし、スター選手がシーズン終盤やプレーオフで長期離脱を余儀なくされる事態が続けば、NBAの競技日程やロスター運用に対してリーグ全体での再考を迫られることも十分に考えられる。

負傷した3選手の復帰時期と今後の展望


ハリバートン、テイタム、リラードという各チームの中核を担うスターの離脱は、それぞれのチーム戦略にも大きな影響を与えるだろう。
特にハリバートンは、チームのプレーメーカーとして不可欠な存在であり、その欠場期間中にペイサ