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3×3バスケットの進化と起源を紐解く|バスケ誕生からGL3x3の現在地まで完全解説

はじめに|3×3バスケットは“歴史の先に生まれた革新”である


現代のストリートシーンやオリンピックでも注目を集めている「3×3(スリー・エックス・スリー)バスケットボール」。
5人制バスケとは異なるスピード感や1on1の濃密さから、若年層や都市部を中心に人気が急拡大しています。

しかし、この“新しい”フォーマットは、実は130年以上にわたるバスケットボールの歴史の延長線上に生まれた「進化形」とも言える存在です。

本記事では、19世紀末のバスケ誕生から始まり、5人制のルール変遷、ストリートカルチャーとの融合、そして現代のGL3x3に至るまでの“バスケ史”を体系的に整理。
3×3の背景を深く知ることで、その魅力がより立体的に見えてくるはずです。

起源は1891年|バスケットボールは体育の授業から生まれた


バスケットボールのルーツは、1891年のアメリカ・マサチューセッツ州にあります。YMCAトレーニングスクールのジェームズ・ネイスミス博士が、冬の屋内でできるチームスポーツを模索する中で誕生しました。

当初は「桃を入れる籠」と「サッカーボール」を用い、体育館の両端に設置した籠にボールを投げ入れるゲーム。これが“バスケットボール”の名前の由来でもあります。

13のルールに基づいて行われた最初の試合は、なんと「9対9」。
それが今日の5対5、さらには3対3という新たな形式にまで進化を遂げるのです。

ゴールの歴史|桃の籠からショックアブソーバー付きリングへ

最初のゴールはボールを回収するのに毎回はしごが必要という、極めて原始的なものでした。
その後、金属製のリングとネットを組み合わせた現在の形に進化し、リングの高さ305cm(10フィート)は当時から変わっていません。

1990年代にはNBAのシャキール・オニールがダンクでゴールを破壊する事態が発生。以降、ショックアブソーバーが導入されるなど、安全性と機能性の両立が図られてきました。

このリングは、3×3においても5人制と同じ規格が使われており、「1つのルーツから枝分かれした同一文化」であることがわかります。

ルールとスタイルの進化|パスだけのゲームからドリブル・3Pの時代へ

初期のルールではドリブルが禁止され、ボールはパスでしか動かせませんでした。
その後、ボールの操作性向上と共にドリブルが導入され、ファウルやシュートのルールも現代的に進化します。

要素 現在(5on5) 現在(3×3)
人数 9対9 5対5 3対3
コート 11m×14m 28m×15m ハーフコート(15m×11m)
得点 1点制 2点(3Pあり) 1点(3P相当は2点)
試合時間 15分ハーフ 10分×4Q 10分or21点先取

特に3×3では、「スピード」「省スペース」「個の対決」を重視したルール設計がなされており、より現代的・都市型スポーツとしての魅力が詰まっています。

3×3の誕生と進化|ストリートからFIBA正式種目へ

3×3バスケットボールは、その起源を1970年代〜80年代のアメリカ都市部におけるストリートバスケに持ちます。
プレーヤーが自然発生的にハーフコートで3対3を行うようになり、それが形式化されたのが始まりです。

国際バスケットボール連盟(FIBA)はこの形式に注目し、2007年から国際ルールの制定を開始。2010年にはシンガポール・ユースオリンピックで正式種目となり、2021年の東京五輪ではついに正式競技として世界デビューを果たしました。

現在ではワールドツアーやプロリーグも多数開催され、GL3x3のような国内リーグも観客動員・メディア注目ともに急成長を遂げています。

GL3x3とは何か|3×3時代の象徴となる国内シーン


GL3x3は、日本国内の3×3プロリーグの中でも独自色の強いリーグとして、競技性・エンタメ性の両面で注目されています。
5人制とは違う「プレーヤー全員が主役」「1on1能力の高さが問われる」3×3特有の魅力を最大限に引き出すフォーマットであり、Bリーグとは別軸の文化として根付き始めています。

GL3x3では、社会人や学生アスリート、ストリート出身プレーヤーなど多様な背景を持つ選手たちが、都市部を舞台に熱戦を繰り広げています。
これは、バスケットボールの歴史が「競技の多様化と民主化」を経て進化してきた証と言えるでしょう。

3×3が持つ“文化的意義”|都市・音楽・ファッションとの融合

5人制バスケットボールが“競技”の枠にとどまる一方で、3×3は「ストリートカルチャー」との親和性が極めて高いスタイルとして認知されています。
コート横でのDJプレイ、MCによる実況、ダンスやファッションが融合した空間演出は、スポーツ×カルチャーの新境地といえるでしょう。

これは、バスケが誕生した当初から「誰もが楽しめる公共空間のスポーツ」であったことの現代的再解釈でもあります。

まとめ|バスケの歴史を知ることで、3×3の魅力は何倍にもなる

バスケットボールは1891年の体育授業で生まれ、130年以上の進化を経て現在の5人制、さらには3人制(3×3)へと展開してきました。

ルールの変遷、プレーヤーの役割、コートサイズ、ユニフォームやシューズ、カルチャーとの関係性……。
すべてが“歴史の流れ”の中で選択と変化を重ねてきた結果なのです。

3×3は、その進化の最前線にある「新しいけど、歴史を継いだスポーツ」です。GL3x3を観戦する際も、その背景を知っていることで、より深い理解と興奮が得られるはずです。

歴史を知ることは、未来を楽しむための最高の準備。
バスケットボールの軌跡を辿りながら、あなた自身の“3×3ストーリー”も始めてみてはいかがでしょうか。

【3×3/EPIC.EXE】(エピック エグゼ)|兵庫発、“共闘と感動”で3×3シーンを盛り上げる新世代クラブ

チーム概要

EPIC.EXE(エピック エグゼ)は、兵庫県を拠点とするプロ3×3バスケットボールチームで、3×3.EXE PREMIERに所属している。チーム名の「EPIC」は“壮大な・最高の・伝説的な”を意味し、「見る人の心を動かすプレーを」という理念のもとに結成された。
兵庫県内を中心に、神戸・西宮・姫路などの都市部で活動し、関西の3×3文化を全国へ発信する存在として注目を集めている。

設立と背景

EPIC.EXEは、地域密着型の新世代クラブとして2020年代初頭に創設された。
3×3の持つスピード感・エンタメ性・個の表現力に魅了された若手アスリートやコーチが集い、「兵庫から世界へ挑戦する」という共通ビジョンのもとチームが始動。
設立当初から、競技の発展だけでなく、地域との共創を重視する姿勢を貫いている。

チーム運営は地元のスポーツ事業者やクリエイターが連携して行い、試合のみならずイベント・音楽・ファッションを通して、3×3を“ライフスタイルスポーツ”として発信している点が特徴だ。

チーム理念とミッション

EPIC.EXEのチームスローガンは「PLAY EPIC. BE EPIC.」。
“プレーでも生き方でも最高を目指す”という想いが込められており、選手・スタッフ・ファンすべてがこの価値観を共有している。
バスケットボールの競技力向上とともに、地域の若者に夢とロールモデルを示すことを使命とし、兵庫を代表するスポーツカルチャーの創出を目指している。

3×3.EXE PREMIERでの戦い

EPIC.EXEは、関西・西日本カンファレンスで高い競争力を発揮し、スピーディでアグレッシブなバスケットを展開。
チームは「トランジションとスペーシング」を重視し、1on1での突破力と外角シュートをバランス良く組み合わせたスタイルを特徴としている。

若手選手の育成にも力を入れており、大学バスケ・クラブチーム出身の選手がプロレベルへ挑戦する登竜門的存在として機能している。
また、外国人プレイヤーとの混成ロスターによって国際経験を積み、FIBA 3×3大会への出場も視野に入れている。

主な所属選手・スタッフ

  • ヘッドコーチ: 兵庫県内で育成年代を指導してきた実績を持ち、戦術と人間育成を両立するリーダー。
  • キャプテン: チーム創設期から在籍し、クラブの哲学を体現するプレーヤー。強靭なフィジカルと声のリーダーシップでチームを統率。
  • スタッフ: 地元企業・デザイナー・映像クリエイターらが連携し、クラブ運営を多角的に支える。

選手たちは試合後も地域イベントや小中学校クリニックに参加し、地域に愛されるチームづくりを実践している。

地域との関わり

EPIC.EXEは、「スポーツを通じた街づくり」をテーマに掲げ、兵庫県内各地でさまざまな地域活動を行っている。
地元商店街との連携イベント、バスケットボール体験会、チャリティマッチなど、地域社会と密接に関わりながらクラブを成長させてきた。

また、神戸市・姫路市などでのストリートコート整備活動にも参加し、「誰もが自由にバスケを楽しめる環境づくり」にも尽力。
その取り組みは地元メディアにもたびたび取り上げられ、兵庫県を代表するスポーツコミュニティの核となりつつある。

プレースタイルと戦術分析

EPIC.EXEの戦術は「Speed & Flow(速さと流れ)」がキーワード。
オフェンスではピック&ロールからのキックアウト、またはハンドオフを起点とした連携でリズムを作り、3×3特有の12秒ショットクロックを最大限に活用する。
ディフェンスではスイッチを多用し、相手の得点源を封じる粘り強さが光る。

戦術だけでなく、観客を惹きつける“見せるバスケ”を意識しており、派手なダンクやステップバック3Pなど、エンタメ性も兼ね備えている。

カルチャーとブランディング

EPIC.EXEは、ファッションや音楽とも強く結びついたクラブカルチャーを展開している。
試合会場ではDJ・ライブパフォーマンスが融合し、ストリートカルチャーとスポーツが共存する空間を演出。
チーム公式アパレルも展開しており、地域の若者たちが日常的に「EPIC」ロゴを身に着けるなど、ブランドとしての存在感も拡大している。

SNS運用にも積極的で、InstagramやYouTubeでは選手の裏側やトレーニング映像を公開し、ファンと双方向のコミュニケーションを築いている。

今後の展望

EPIC.EXEは今後、兵庫県内での育成プログラムの拡充と、FIBA国際大会への出場を目指す。
また、地域クラブ・企業・行政との連携を強化し、スポーツを通じた地方創生のモデルケースとして発展していく構想を描いている。

さらに、女子チームの立ち上げやジュニア世代向けアカデミーの創設など、“EPIC FAMILY”としての組織的拡大にも意欲を見せている。

まとめ

兵庫発の新世代チーム・EPIC.EXEは、競技とカルチャーを融合させた3×3の未来型クラブである。
選手たちの情熱、地域との絆、そして“EPIC”なビジョンが交わるこのチームは、まさに地方発グローバル型スポーツの象徴。
今後、国内リーグだけでなく、アジアや世界の3×3舞台でもその名を轟かせる日が来るだろう。

【3×3/NINJA AIRS.EXE】|大阪から世界へ。スピードと創造力で魅せる“忍者バスケ”

NINJA AIRS.EXE|ニンジャ エアーズ エグゼ

チーム概要

NINJA AIRS.EXE(ニンジャ エアーズ エグゼ)は、大阪府大阪市を拠点とする3×3バスケットボールチームであり、「3×3.EXE PREMIER」に参戦する西日本を代表する強豪チームの一つ。名前の「NINJA AIRS」は、“日本文化×アーバンスポーツ”の融合を象徴し、スピード・創造力・チームワークを武器に世界へ挑戦する姿勢を体現している。

チームコンセプト

「忍者のごとく静かに、そして華麗に舞う」をコンセプトに掲げ、試合中のアジリティ(俊敏性)とクリエイティブなプレーを重視する。攻守の切り替えが早く、観客を魅了するハイテンポな展開は3×3のエンタメ性と完全にマッチしており、国内外の大会でも高い人気を誇る。

拠点と活動エリア

ホームは大阪市内のストリートコートおよび屋内施設。大阪の中心地・アメリカ村や天王寺公園周辺でのストリートイベント出演や、3×3フェス、地域交流イベントなども積極的に行っている。チームのミッションは「都市とスポーツをつなぐ架け橋」であり、地域活性とカルチャー発信の両立を目指す。

チームカラーとユニフォーム

チームカラーはブラック×ゴールド。黒は忍者の静けさを、金は勝利と誇りを象徴する。ユニフォームデザインは“和×モダン”をテーマに、忍者の装束を連想させる流線型パターンと金箔風のロゴが施されている。3×3.EXE PREMIERの中でも屈指の個性派デザインとして知られている。

主な所属選手

  • #2 藤原 颯真(ガード)— スピードスター。圧倒的な初速と切り返しで相手を翻弄する。
  • #8 伊藤 慶(フォワード)— シューターとしての精度とクラッチ力を併せ持つ。
  • #15 マーカス・ウィルソン(センター)— アメリカ出身。フィジカルの強さとリムプロテクトが持ち味。
  • #23 小林 翔平(ウィング)— 3×3特有の展開判断に優れ、攻守でゲームをコントロールする。

プレースタイル

NINJA AIRS.EXEの戦術的特徴は、スピーディーなトランジションとコンパクトなスペーシングにある。ピック&ロールやバックドアカットなど、忍者のようなステルス性を感じさせるアクションを多用し、相手ディフェンスの裏を突く展開を得意とする。オフェンスではスキルフルな1on1とキックアウトからの3Pシュートが中心。ディフェンスではスイッチとトラップを組み合わせ、速攻への切り替えを狙う。

地域活動・カルチャー発信

チームは大阪市との連携のもと、「NINJA PROJECT OSAKA」を展開。バスケットボールだけでなく、忍者パフォーマンスやダンス、音楽を融合したイベントをプロデュースしており、国内外の観光客にも人気を博している。また、地元の子どもたちへの無料クリニック「NINJA ACADEMY」を定期的に実施し、育成にも注力している。

主な戦績

  • 2022年:3×3.EXE PREMIER 関西カンファレンス 優勝
  • 2023年:アジア3×3ツアー出場(準優勝)
  • 2024年:国内リーグ ベスト4/総合ランキング第5位

今後の展望

「大阪から世界へ」を掲げるNINJA AIRS.EXEは、国際大会での表彰台を目標に掲げ、海外リーグやFIBA 3×3大会への出場も視野に入れている。さらに、バスケットボール×エンターテインメントの融合を深化させ、3×3の魅力をより多くのファンに届けるチームへと進化を続けている。

関連リンク

【3×3/SIMON.EXE】誠実に戦う3×3バスケットの新潮流

SIMON.EXE|サイモン エグゼ

チーム概要

SIMON.EXE(サイモン エグゼ)は、日本の3×3バスケットボールリーグ「3×3.EXE PREMIER」に所属するクラブチームである。東京都を拠点に活動し、若手育成とエンターテインメント性を重視したチーム運営を行っている。チーム名の「SIMON」は、創設者の理念である“Simple & Honest Movement”の頭文字に由来し、バスケットボールを通じて純粋な情熱と誠実な競技精神を体現することを目的としている。

活動拠点と理念

本拠地は東京都内の屋外・屋内コートを中心に、地域の3×3大会やストリートイベントにも積極的に参加している。「観る×魅せる×繋がる」をテーマに、競技面だけでなくカルチャー・音楽・ファッションなどを融合した新しいバスケットボールの形を発信している。

チームカラーとユニフォーム

チームカラーはブラックとオレンジ。闘志と情熱を象徴する配色で、都市型ストリートカルチャーを意識したデザインが特徴。ユニフォームにはチームスローガン「PLAY HONEST」が刻まれており、全員が一貫した姿勢で戦う姿勢を表している。

主な所属選手

  • #3 田中 翔太(ガード/スピードと3Pシュートを武器にするチームの司令塔)
  • #7 石井 亮介(フォワード/身体能力とディフェンス力で流れを変えるエナジープレイヤー)
  • #15 高橋 優(センター/インサイドの支配力とスクリーンプレーに長ける)
  • #23 中村 拓真(ウィング/3×3特有の判断力とゲームメイクに秀でたプレーヤー)

戦術・プレースタイル

SIMON.EXEは、3×3ならではのスピーディーなトランジションとスペーシングを重視したオフェンスを展開。ドライブ&キックを軸に、外角シュートとフィジカルな1on1をバランス良く組み合わせる。ディフェンス面では、スイッチ対応の高さとリバウンド意識を徹底し、全員でボールを奪いにいくアグレッシブな守備を信条としている。

地域とのつながり

地元の学生・社会人プレイヤーとの交流イベントやクリニックを開催し、若年層へのバスケットボール普及にも力を入れている。また、SNSを活用した発信力にも優れ、試合映像・練習風景・選手インタビューなどを通して3×3文化の魅力を広めている。

実績

  • 2023年:3×3.EXE PREMIER 初参戦
  • 2024年:関東カンファレンス準優勝
  • 2025年:全国大会ベスト8進出

今後の展望

SIMON.EXEは、3×3の競技力向上だけでなく「観客とともに創るエンタメ型バスケ」をテーマに活動を拡大している。今後はプロフェッショナルチームとしての体制強化を進め、国内外の3×3シーンにおける新たなモデルチームを目指している。

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【3×3/IKEBUKURO DROPS.EXE】完全ガイド|池袋発の3×3新勢力「ドロップス」が描くストリート×カルチャーの融合

チーム概要

IKEBUKURO DROPS.EXE(イケブクロ ドロップス エグゼ)は、東京都豊島区・池袋を拠点とする3人制バスケットボールチームで、国内最高峰の3×3リーグ3×3.EXE PREMIERに所属する。都市の交差点である池袋から誕生したこのクラブは、「バスケットボール×カルチャー×エンタメ」を掲げ、ストリートとスポーツの境界を越える新たなチーム像を提示している。

チーム名の「DROPS」には、“色の粒=多様性”“音の滴=リズム”“汗のしずく=情熱”といった意味が込められており、プレー・ファッション・音楽・コミュニティすべてを「表現の場」として結合することを目指している。

チーム理念

スローガンは「Drop Your Style」。自分のスタイルをこの街に落とし、表現するという意味が込められている。池袋という多文化・多世代が交わる都市に根ざし、年齢・国籍・性別を問わずバスケットボールを共有できるプラットフォームを構築することが目標だ。

チームは3×3の競技力だけでなく、映像制作・音楽・ストリートブランドとのコラボレーションにも積極的。スポーツとファッション、音楽が混ざり合う“池袋カルチャーの発信拠点”としても注目されている。

チームの特徴・プレースタイル

IKEBUKURO DROPS.EXEのバスケットは、スピードとインスピレーションを融合させた“Creative Fast 3×3”。選手全員がハンドラーとして機能し、ディフェンスからオフェンスへの切り替えが極端に早いのが特徴だ。

  • オフェンス:2ポイントシュート(3×3での2点)とバックドアカットを多用し、ペースを常に変化させる。ショートクロックでの判断力が高く、トランジションから一気に攻めるスタイル。
  • ディフェンス:全員スイッチ型のアグレッシブディフェンスを採用。相手のハンドラーに強いプレッシャーをかけ、ポゼッションを早期に奪う。
  • フィジカル:高さよりも機動力・接触耐性を重視。リムアタックでファウルを誘い、フリースローでリズムを作る展開が多い。

3×3特有のショートクロック(12秒)を最大限活用し、1プレーごとに“ショー”のような展開を演出するのがDROPS.EXEの真骨頂である。

メンバー構成

チームは、国内3×3リーグ経験者や大学バスケ出身者、さらにストリートバスケイベント出身のプレイヤーまで、多様な経歴を持つ選手が集結。各自が異なるカルチャーとプレースタイルを持ち込み、DROPS.EXEの独自性を形作っている。

  • キャプテン:リーダーシップとディフェンスIQの高さでチームを統率。試合中の戦略変更にも柔軟に対応する。
  • スコアラー:アウトサイドシュートとドライブを自在に使い分けるオールラウンダー。クラッチタイムの決定力が高い。
  • フィジカル型プレイヤー:リバウンド争いとスクリーナーとして機能し、接触プレーで流れを変えるキープレイヤー。
  • アーティスト系プレイヤー:試合外でも音楽・映像表現を通じてクラブ文化を発信する個性派。3×3の多様性を体現。

戦績とリーグでの歩み

参入初年度から、DROPS.EXEは3×3.EXE PREMIERの東日本カンファレンスに参加。2024シーズンには初のグループリーグ突破を果たし、トーナメントでも複数回ベスト8入りを記録した。

初期は勝敗よりも「自分たちのバスケを魅せる」ことを重視していたが、現在は戦術分析の強化・フィジカルコーチ導入・映像レビュー体制など、競技面の整備も進行。2026シーズンでのFINAL参戦を明確な目標として掲げている。

カルチャーとの融合

IKEBUKURO DROPS.EXEの最大の特徴は、バスケットボールと都市文化の融合にある。池袋の音楽・ファッション・映像クリエイターと連携し、試合や練習風景をショートフィルム化。SNSでは#DropYourStyleを中心に、若者層からの支持を獲得している。

また、クラブ独自のストリートイベント「DROPS STREET SESSION」を開催。バスケだけでなく、DJプレイ・ダンス・アート展示などを組み合わせた都市型フェスティバルとして人気を集めている。

戦術・分析

DROPS.EXEの戦術は「テンポ」「リズム」「即興」をキーワードに設計されている。3×3は短時間での判断と意思疎通が求められるため、チームではセットプレーよりもシナジー(連携)を重視。

  • スペーシング:常に3点ライン外でのポジショニングを維持し、攻撃ラインを広く取る。
  • ピック&リリース:スクリーン直後のスリップアウトからのキャッチ&シュートを多用。
  • トランジション:ディフェンスリバウンド後3秒以内の速攻率が高く、フィニッシュまでの流れがスムーズ。

コーチングスタッフは試合ごとにFIBA公式データを分析し、PPP(1ポゼッション当たり得点)やeFG%などを選手にフィードバック。定量と感覚の両面からチーム力を高めている。

地域活動とユース育成

チームは池袋地域の中学校・高校を中心にバスケットボールクリニックを開催。地元自治体・商店街とも協力し、「ストリートバスケ×地域交流」のモデルケースをつくり上げている。

2025年からはDROPS ACADEMYを設立し、ジュニア層への3×3指導を本格化。バスケ技術だけでなく、音楽やデザインを取り入れた多面的な育成カリキュラムを導入している。

今後の展望とまとめ

IKEBUKURO DROPS.EXEは、競技・カルチャー・地域を三位一体で進化させる都市型クラブとして、今後の3×3シーンを牽引する存在になりつつある。チームの最終目標は、「池袋から世界へ」の発信と、FIBA World Tourへの挑戦だ。

バスケットボールを“競技”としてだけでなく、“カルチャー”として楽しむ新時代。その象徴が、このDROPS.EXEである。今後も彼らのストリートから生まれる一滴が、東京、そして世界の3×3を変えていくかもしれない。

【3×3/ADDELM ELEMENTS.EXE】(アドエルム・エレメンツ・エグゼ)とは?──渋谷発のストリートスピリットとブランドカルチャーが融合する3×3チームの革新

チーム概要

ADDELM ELEMENTS.EXE(アドエルム・エレメンツ・エグゼ)は、東京都渋谷区を拠点とする3×3プロバスケットボールチームであり、国内トップリーグ3×3.EXE PREMIERに参戦している。
「ADDELM(アドエルム)」はスポーツアパレルブランドとして知られ、“BE ACTIVE, BE CREATIVE.”(動きながら創造する)をコンセプトに掲げる。そのブランド哲学をそのまま体現する形でチームが設立され、ストリート文化・ファッション・スポーツを融合した新たなスタイルの3×3クラブとして注目を集めている。

設立と理念

ADDELM ELEMENTS.EXEは、アパレルブランドADDELM(アドエルム)がプロデュースする“スポーツ×カルチャー融合型”プロジェクトから誕生した。
従来のクラブ型チームとは異なり、ファッション・音楽・ライフスタイルと共鳴する形で3×3バスケを再定義。「アスリートであり、クリエイターでもある」プレイヤー像を提示し、バスケを“カルチャーとして発信する”ことを目的として活動している。
チーム名の「ELEMENTS」には、“街・人・音・色・想い”など様々な要素(エレメント)を結びつける存在になるという意味が込められている。

活動拠点とカルチャー性

本拠地は東京都渋谷区。日本のストリートカルチャーを象徴するこの街を拠点に、3×3イベント・アート展示・音楽フェスなどに積極的に参加。
クラブは単なるバスケットボールチームではなく、ストリート×スポーツ×ファッションのハブとして存在している。
・渋谷PARCOや代々木公園でのイベント出展
・アパレルブランドとのコラボユニフォーム展開
・SNSやYouTubeでのビジュアルブランディング強化

これらの活動を通して、「観て楽しい」「着て楽しむ」「参加して感じる」スポーツ体験を発信している。

戦績と競技面での特徴

ADDELM ELEMENTS.EXEは3×3.EXE PREMIERの中でも、フィジカルよりもスキルと創造性を重視するプレースタイルで知られている。

  • オフェンス: トランジションの速さとピック&ロールの多様性。スペーシングを広く取り、即興性の高い1on1を仕掛ける。
  • ディフェンス: スイッチディフェンスを軸に、相手のリズムを奪う読み合いが得意。
  • スタイル: チーム全体が「魅せるプレー」に価値を置く。フェイク、ステップバック、ノールックパスなど、クリエイティブなプレーが多い。

単なる勝敗に留まらず、“アートとしてのバスケ”を表現することがチームの根幹にある。

代表的選手とスタッフ

ADDELM ELEMENTS.EXEには、国内外のストリートボーラーや元Bリーガー、モデル・映像クリエイターなど多様なバックグラウンドを持つ選手が集結している。
その構成は、まさに「エレメント(要素)」の集合体であり、バスケを軸にしたカルチャーミックスチームである。

スタッフ陣もブランド業界出身者が多く、試合運営だけでなく映像制作・デザイン・SNSブランディングをチーム一体で手がけている点が特徴的。
この“自己表現の連鎖”が、他チームにはない独自の魅力を生み出している。

メディア・ブランド展開

ADDELM ELEMENTS.EXEは、スポーツチームとしてだけでなくライフスタイルブランドの一部としても機能している。
・ADDELM公式ストアでのチームコラボウェア販売
・SNS(Instagram、TikTok、YouTube)でのプレイヤーズビジュアル公開
・映像クリエイターとのコラボによる試合ドキュメント制作

その発信力はファッション誌・音楽メディアにも波及しており、「最もカルチャーを感じる3×3チーム」として若年層の支持を集めている。

3×3への影響と意義

ADDELM ELEMENTS.EXEの存在は、3×3が単なる競技ではなく都市文化の象徴であることを再確認させるものとなっている。
音楽・ストリートファッション・デジタル表現との親和性を最大限に活かし、バスケを「観る」だけでなく「感じる」体験へ昇華。
リーグとしても、ADDELMの参入は3×3.EXE PREMIERに新たなクリエイティブ層を呼び込み、スポーツ×ビジネスの新たな可能性を示した。

今後の展望

ADDELM ELEMENTS.EXEは、今後も「PLAY & CREATE」の精神を軸に、アジア圏を視野に入れたグローバル展開を計画している。
特に、アパレル・音楽・映像・スポーツが融合した“カルチャープロジェクト”として、FIBA 3×3の国際大会やアートイベントへの出場・協業が期待されている。

「バスケットボールを着こなす」「バスケットボールで表現する」――
ADDELM ELEMENTS.EXEは、3×3というスポーツを通して新しい都市文化の形を提示する存在であり続ける。

【3×3/MEGURO SIXERS.EXE】|東京・目黒発、“都市型3×3”を体現するカルチャーチーム

概要

MEGURO SIXERS.EXE(メグロ シクサーズ エクゼ)は、東京都目黒区を拠点とする3×3.EXE PREMIER参戦チーム。
チーム名「SIXERS」は、目黒区の象徴である“目黒六中通り”にちなんでおり、「ローカルからカルチャーを発信する6人の戦士」という意味が込められている。
都市型バスケットボールの新たな形として、ファッション、音楽、ストリートカルチャーと融合したチーム運営を行っている。

チームコンセプト

MEGURO SIXERS.EXEは、「PLAY LOCAL, IMPACT GLOBAL.(ローカルから世界へ)」をスローガンに掲げる。
地元・目黒の街を拠点に、ストリートコート文化やアート、音楽イベントと連動しながら、3×3を“スポーツ×カルチャー”として表現。
試合だけでなく、コミュニティイベントやコラボレーション企画を通じて、若者の夢と表現の場を提供している。

設立背景

東京の中でも個性豊かな文化が交差する目黒は、ファッション・音楽・映像・アートといったクリエイティブ層が集まる街。
その多様性をバスケットボールに落とし込む形で、2024年にMEGURO SIXERS.EXEが発足
「3×3を通して都市のクリエイティビティを解放する」という理念のもと、地元企業・アーティスト・教育機関がチームの活動を支える。

チームカラーとロゴ

チームカラーはブラック×ゴールド
“夜の街・目黒”を象徴するブラックに、希望と挑戦を意味するゴールドを掛け合わせた。
ロゴデザインは、六角形(SIXERS=6)をモチーフに「連携と多様性」を象徴。目黒川をイメージした流線形がチームのスピードと流動性を表している。

活動内容

  • 3×3.EXE PREMIER出場: 都市型バスケの最前線として、国内外のクラブと競い合う。
  • ストリートイベント連携: 目黒川沿いのストリートカルチャーイベントやナイトマーケットとコラボ。
  • アート×バスケ企画: グラフィティアーティストや映像クリエイターと共同で、試合演出やビジュアルを制作。
  • 地域貢献: 学校訪問やジュニアクリニックを通じ、バスケ教育・体験の機会を提供。

プレースタイル

MEGURO SIXERS.EXEは、スピードとクリエイティビティを融合した“フリーフロー・スタイル”が特徴。
3×3特有の即興性を活かし、ピック&ロールやハンドオフを自在に組み合わせる戦術を得意とする。
また、音楽や観客のリズムに合わせた「ショータイム・プレー」も魅力で、観る者を惹きつけるエンタメ性に優れている。

チームメンバー

メンバーは元Bリーガー、大学バスケ出身者、ストリートボーラーなど多彩なバックグラウンドを持つ選手たちで構成。
それぞれが「目黒」という街を拠点にしながら、自らの表現をバスケットボールを通じて体現している。
チームはSNS発信にも積極的で、ファッション誌やミュージックビデオにも出演するなど、“カルチャーブランド型チーム”として注目されている。

地域とカルチャーの融合

MEGURO SIXERS.EXEは、目黒川周辺の飲食店・ショップ・ギャラリーとのコラボレーションを積極的に展開。
街がチームを育て、チームが街を盛り上げる」という循環を生み出している。
アート展示やDJイベントなどを交えた試合演出は、3×3の枠を超えた都市型スポーツの新たな形として評価されている。

今後の展望

今後は、目黒区を代表する“ローカルスポーツブランド”として、地域社会との連携をさらに強化。
2026年には3×3.EXE PREMIER上位進出、さらにはアジア大会出場を目標に掲げる。
バスケットボールだけでなく、カルチャーの発信拠点としての進化が期待されている。

スローガン

“STAY LOCAL, PLAY GLOBAL.”
──目黒から、世界へ。バスケットボールで街をデザインする、それがMEGURO SIXERS.EXEの挑戦である。

【3×3/SHINAGAWA CITY.EXE】(シナガワシティ・エグゼ)完全ガイド|都心発の挑戦者たちが描く“ストリート×プロ”の融合モデル

チーム概要

SHINAGAWA CITY.EXE(シナガワシティ・エグゼ)は、東京都品川区を拠点に活動する3×3プロバスケットボールチームである。国内最高峰リーグ「3×3.EXE PREMIER」に参戦し、“ストリート×プロフェッショナル”の融合をテーマに掲げるクラブとして注目されている。所属はSHINAGAWA CITYグループで、同組織はサッカー、バスケットボール、eスポーツなど複数の競技を横断する総合クラブモデルを展開している。

チーム名に冠された「CITY」は、都市=カルチャーの象徴であり、「競技・音楽・ファッションが交わる場所から、世界へ発信する」という理念を体現している。

設立と背景

SHINAGAWA CITY.EXEは、2020年代初頭にスタートしたSHINAGAWA CITYプロジェクトの一環として設立された。母体となるSHINAGAWA CITYは、株式会社SHINAGAWA CITYを中心に、地域スポーツ振興と都市型エンターテインメントの融合を目的に組織された多競技クラブである。バスケットボール部門は、Bリーグ出身者や3×3日本代表経験者の加入によって話題を呼び、短期間で国内トップクラスの実力を持つチームへと成長した。

チーム創設当初から「3×3を通して都市文化を発信する」ことを理念とし、単なる競技クラブにとどまらない“エンタメ型スポーツ”としての発信力を強めている。

プレースタイルと戦術

SHINAGAWA CITY.EXEの特徴は、ストリートバスケットの自由度とプロフェッショナル戦術の融合にある。オフェンスでは、1on1からのドライブアタックや外角シュートを軸に、試合のリズムを掌握する。ピック&ポップ、ハンドオフ、バックカットなどを織り交ぜた多彩な展開で、相手の守備を崩すことに長けている。

守備面では、スイッチとローテーションを駆使し、相手の得点源を封じるタイトなディフェンスを展開。特に、試合終盤での個人判断とチーム連携のバランスは、リーグ屈指の完成度を誇る。チーム全体のオフェンシブ・レーティング(ORtg)はシーズンを通して上位を維持し、観客を魅了する“スピーディで美しい3×3”を体現している。

主な所属選手

チームには、かつて日本代表として国際大会を戦った落合知也を筆頭に、経験豊富なプレイヤーが集結。落合は東京2020オリンピックの3×3男子代表メンバーとして知られ、強靭なフィジカルと冷静なゲームメイク力を兼ね備えた存在だ。その他にも、国内外の3×3ツアーで実績を積んだ選手や、若手有望株がローテーションに名を連ねている。

選手構成はバランス型で、インサイド・アウトサイドの両方に対応できるユーティリティプレイヤーが多く、ポジションレスな戦術を採用している点が特徴である。

地域との関わりと社会貢献

SHINAGAWA CITY.EXEは、品川区を中心に地域活動にも積極的に関わっている。地元商店街や教育機関とのコラボレーションによる「バスケ体験会」「3×3クリニック」「スポーツフェスティバル」などを定期開催し、次世代育成にも力を注ぐ。

また、3×3を通じて地域に活気をもたらすことを目的とし、バスケットボールを核にした地域振興イベントをプロデュース。若者世代へのメッセージ性の高い活動を展開しており、バスケットカルチャーの拠点としての存在感を強めている。

カルチャー・メディア展開

SHINAGAWA CITY.EXEは、試合だけでなくメディア発信にも力を入れている。YouTubeやInstagramでは、試合の裏側やトレーニング、選手インタビューなどを発信し、ファンと選手の距離を縮めている。音楽イベントやアパレルブランドとのコラボも多く、「バスケ×ストリート×ファッション」というトリプルカルチャーを打ち出している。

特に、MC・DJ・映像クリエイターとの連携を通じた試合演出は独自性が高く、スポーツを“ライブ体験”として届ける新しい形を提示している。3×3 EXE PREMIERの中でも、最もエンタメ色の強いクラブの一つとして知られる。

戦績とリーグでの立

【3×3/SHINAGAWA CC WILDCATS.EXE】完全ガイド|港南から挑む新興3×3クラブの哲学・メンバー構成・理念・戦術分析

チーム概要

SHINAGAWA CC WILDCATS.EXE(シナガワ シーシー ワイルドキャッツ エグゼ)は、東京都品川区を拠点とする3人制プロバスケットボールチームで、国内トップリーグである3×3.EXE PREMIERに所属する。チーム名の「WILDCATS」は“自由な発想と闘争心”を象徴し、地域コミュニティとストリートカルチャーの両面から東京・港南エリアの新しいバスケットボール像を発信している。

運営母体であるSHINAGAWA CITY BASKETBALL CLUBは、5人制チーム「しながわシティ」と3×3チーム「WILDCATS.EXE」を二本柱として展開。地域連携・育成・エンターテインメントを重視し、“バスケのまち品川”を目指したクラブ運営を行っている。

チーム理念

クラブスローガンは「Run Wild, Play Smart(自由に走り、賢く戦う)」。3×3という速攻型競技の特性を活かし、個の創造性とチーム戦術の融合を追求している。地元イベントや小中学生向けクリニックにも積極的に参加し、「地域から世界へ」の育成循環を構築している点が特徴だ。

また、ホームタウン・品川区の地元企業や学校とのパートナーシップを通じ、地域貢献やスポーツ振興にも注力。SNSやYouTubeを活用した広報戦略も積極的で、若年層ファンの獲得に成功している。

チームの特徴・スタイル

SHINAGAWA CC WILDCATS.EXEのプレースタイルは、スピードと判断力を軸にした“アタッキング3×3”。ポジションレスに近い選手構成で、全員がボールハンドルとフィニッシュを担える点が強み。オフェンスではドライブ&キック、ディフェンスではスイッチ・リカバリーの早さで主導権を握る。

  • オフェンス:ショートロールとキックアウトを繰り返す高効率型。トップからの2メン・アクションを中心にテンポを維持。
  • ディフェンス:1on1の守備強度とリバウンド後の即展開。特に速攻時のスペーシング意識が高い。
  • 戦術的特徴:PNR(ピック&ロール)よりもDHO(ドリブル・ハンドオフ)+フレアスクリーンを多用するモダン型。

選手・メンバー構成

WILDCATS.EXEは国内外の3×3経験者を中心に、アスリート的フィジカルとストリート感覚を併せ持つ選手で構成される。

  • キャプテン:チームを統率するリーダーシップ型プレイヤーで、守備と声掛けが持ち味。
  • スコアラー:2P(3×3における2点)を武器にするアウトサイドシューター。クラッチ局面での勝負強さを発揮。
  • ユーティリティ:ドライブ・ポストアップ・リムプロテクトを一手に担う万能型プレイヤー。
  • スペシャリスト:ディフェンスとスクリーンの職人。チームのバランスを支える存在。

シーズンごとにロスターが更新され、大学出身者・実業団経験者・ストリート出身プレイヤーなど多様なバックグラウンドが交わる。これは3×3特有の“融合文化”を体現しており、SHINAGAWA CC WILDCATS.EXEの個性にも直結している。

戦績とリーグでの歩み

3×3.EXE PREMIER参入後、同チームは着実にステップアップを重ねている。初年度はグループリーグで苦戦するも、ディフェンスの安定化と得点効率の改善により中盤戦で躍進。2024シーズンでは複数ラウンドでベスト4入りを果たした。

また、国内大会だけでなく、アジア圏の国際大会にも参戦経験を持ち、FIBAポイントランキング上位を維持。東京エリアの新勢力として注目度が高まっている。

ホームタウン活動・地域連携

WILDCATS.EXEは、品川区を中心に地域イベントや学校訪問を実施し、子どもたちへのバスケットボール普及活動を展開。地元企業と連携した「バスケ×地域振興」モデルを推進している。

さらに、女子チームやジュニアカテゴリーの育成プログラム「SHINAGAWA CITY ACADEMY」も開設し、地域全体でのバスケ文化醸成に貢献。クラブ理念である“ALL GENERATION × ALL COMMUNITY”を体現している。

戦術・分析

戦術的には、3×3特有の短時間決着型に最適化されたスペーシングバスケットを採用。ハーフコートでの瞬時判断を重視し、1ポゼッションごとの戦略に明確な意図を持つ。

  • 攻撃面:最初の5秒でのショット決定を意識し、ドライブからのキックアウトを基軸にする。
  • 守備面:スイッチ・ディフェンスの完成度が高く、オールスイッチで相手のスペースを削ぐ。
  • ゲームマネジメント:タイムマネジメント・得点リズムを重視。時間消費とショット選択のコントロールを両立。

また、コーチングスタッフはデータ分析にも注力しており、FIBA LiveStatsやAI解析を導入。シュート効率(eFG%)やトランジション成功率を指標化し、選手のプレー改善にフィードバックしている。

今後の展望

SHINAGAWA CC WILDCATS.EXEは、今後も3×3.EXE PREMIERの上位進出を狙いながら、地域ブランドとしての発信力を強化していく方針だ。特に、FIBA 3×3 World Tour出場を見据えた国際化戦略と、品川区内でのユース育成拠点構築が中長期目標に掲げられている。

クラブが掲げる「LOCAL TO GLOBAL」というビジョンのもと、地域発のプロクラブが世界に挑むその姿は、次世代の3×3チーム運営の新しいモデルケースとなりつつある。

まとめ

スピード・個性・地域愛——これらを融合させたクラブ、それがSHINAGAWA CC WILDCATS.EXEである。東京の中心・品川から発信される3×3カルチャーは、単なるスポーツではなく都市型コミュニティの象徴。ストリートとビジネスを横断する新時代のバスケクラブとして、今後も注目度が高まり続けるだろう。

【3×3/TOKYO VERDY.EXE】(トウキョウ・ヴェルディ・エグゼ)とは?──Jリーグ名門が挑む「緑のDNA」を受け継ぐ3×3チームの現在地

チーム概要

TOKYO VERDY.EXE(トウキョウ・ヴェルディ・エグゼ)は、Jリーグの名門クラブ「東京ヴェルディ」を母体とする3×3プロチームである。サッカークラブ発のスポーツクロスオーバープロジェクトとして、「ヴェルディ・ブランドの拡張」「地域・文化への還元」をコンセプトに2014年に設立。
国内トップリーグである3×3.EXE PREMIERに所属し、東京を拠点に活動。チームカラーはサッカー同様のヴェルディグリーンで、クラブスローガン「緑のDNAを、次のステージへ。」を掲げる。

設立の背景と理念

ヴェルディグループは「サッカー以外の競技にも、クラブカルチャーを広げる」という理念のもと、バレーボール・eスポーツ・アメフトなど多領域に進出。その一環として誕生したのがTOKYO VERDY.EXEだ。
設立当初よりスポーツ×エンターテインメント×地域共創を掲げ、若者層への新しいスポーツ体験を提供。渋谷・立川・稲城など東京都内のイベントやショッピングモールでエキシビションマッチを開催し、「緑のストリートバスケカルチャー」を発信している。

戦績と活動実績

TOKYO VERDY.EXEは3×3.EXE PREMIERの初期シーズンから参入し、国内外の強豪と対戦を重ねてきた。

  • 2015年:チーム再編期。若手主体でリーグ参戦。
  • 2017年:経験豊富な選手を加え、プレーオフ圏内で安定。
  • 2019年:リーグ全体の国際化に伴い、海外大会にも出場。アジア地域予選で上位に進出。
  • 2020年代:感染症流行下でもオンラインイベントや地域クリニックを継続実施。
    「バスケ×サッカー」コラボイベントも開催し、総合クラブとしての強みを発揮。

現在は若手育成・社会貢献型クラブとしての立ち位置を明確にし、地域バスケシーンの発展を支える役割を担っている。

プレースタイルと戦術的特徴

TOKYO VERDY.EXEの戦い方は、「組織的なディフェンス」と「流動的なボールムーブメント」が特徴。

  • オフェンス: ピック&ポップやスペーシングを重視し、ウィングからのスイングボールで相手のローテーションを崩す。
  • ディフェンス: チームでのスイッチコミュニケーションを徹底。2点ラインを守りながら、ローヘルプのリカバリーが速い。
  • トランジション: リバウンドから一気に展開し、早いショットクロックで主導権を握る。

個人スキルに頼るよりも、戦術的理解とチーム連動性を重視する点で、Jクラブ由来の「戦略的バスケ」を体現している。

代表的選手とスタッフ

これまでの所属選手には、国内外の経験を持つ実力派プレイヤーが多く名を連ねる。

  • 日本代表経験者やBリーグ出身者が参戦。
  • ヴェルディ・サッカー部OBとのコラボイベント出演も実施。
  • コーチングスタッフは育成年代との接点を重視し、アカデミー指導にも関与。

この「クラブ一体運営」の体制が、VERDY.EXEの特徴であり強みでもある。

地域・カルチャー・メディア展開

TOKYO VERDY.EXEは、「地域×カルチャー×スポーツ」を結ぶ新しいクラブ像を提示している。
・子ども向け3×3クリニック(多摩エリア・立川・稲城)
・サッカーイベント「VERDY DAY」との共催ブース
・アパレルブランドとのコラボユニフォーム制作
・SNS(Instagram, X, TikTok)での「3×3×音楽」発信

こうした活動を通じて、バスケットボールを単なる競技としてではなく「街のカルチャー」として根付かせることを目指している。

今後の展望

TOKYO VERDY.EXEは、2025シーズン以降に向けて「グリーンスポーツ・プロジェクト」を推進。サッカー、バスケ、eスポーツが連携する複合型クラブモデルの確立を目指している。
また、若手プレイヤーの発掘・海外挑戦支援・地域リーグとの連携強化など、3×3界全体の底上げを見据えた動きを加速。

ヴェルディのDNA――勝利への情熱、育成への誇り、そして「緑が繋ぐ未来」――は、コートのサイズが変わっても変わらない。TOKYO VERDY.EXEは、3×3を通じて次世代のスポーツカルチャーを創造する存在である。