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【Bリーグ/アースフレンズ東京Z】完全ガイド|理念・歴史・戦力・地域をつなぐ“東京発の挑戦者”

ニュース概要

アースフレンズ東京Z(Earthfriends Tokyo Z)は、東京都城南エリアを拠点とするプロバスケットボールチームである。2014年に創設され、現在はB3リーグに所属。創設者であり代表の山野勝行が掲げる「誰もが夢を追える環境をつくる」という理念のもと、社会人バスケスクールからスタートし、プロクラブとして成長を遂げてきた。2025–26シーズンはアンソニー・ケントHCのもとで再浮上を狙い、育成・地域貢献・ファン文化を三本柱に掲げて活動している。

背景と経緯

東京Zの起点は、2009年に山野勝行が設立した社会人向けスクール「アースフレンズ」にある。彼は平山譲のノンフィクション『ファイブ』に感銘を受け、バスケットボールを通じて人と社会をつなぐ活動を開始。その後、NBDL所属の黒田電気ブリット・スピリッツから会員資格を譲り受け、2014–15シーズンにプロチームとしてデビューした。

クラブ名の“アースフレンズ”は「地球規模での仲間づくり」を、末尾の“Z”は「究極」「進化型」を意味し、挑戦者としての精神を体現している。初代ヘッドコーチには小野秀二(元日立HC)が就任。渡邉拓馬や泉秀岳ら実績ある選手を迎え、参入初年度から注目を集めた。

チームの歴史と成長

2016–17シーズン、B.LEAGUE発足とともにB2リーグへ。中地区3位と健闘したが、翌年以降は成績不振とHC交代が続く。古田悟、東頭俊典、ウーゴ・ロペス、ブラニスラフ・ヴィチェンティッチなど、国内外の指揮官が指導にあたった。

2022–23シーズンは橋爪純HC体制から衛藤晃平GM兼HC代行へ移行するも、B3降格が決定。だが、降格後もクラブは解体せず、理念重視の再建に着手。衛藤体制のもとでB3を戦い抜き、2024–25シーズンにはアンソニー・ケントHC(元京都AC)を招聘し、外国籍の大型選手を加えて戦力を再構築した。

2025–26シーズンのチーム構成

2025–26シーズンのロースターは、若手主体の編成に経験豊富な外国籍選手を融合。SFマリク・ベンレヴィ(主将)、Cジェレミー・コームズ、PFジョーダン・ブルーナー、SGジェームス・スペンサーらが主軸を担う。日本人選手では野口龍太郎(共同主将)、武本祐ルイス、下田平翔、小熊健斗らが攻守に存在感を見せている。

ケントHCは「ディフェンスでリズムを作る」スタイルを徹底。速攻と3Pを織り交ぜた“アクティブ・モーション”を採用し、ポゼッションの早い展開で相手を圧倒することを狙う。平均身長190cm超のローテーションを武器に、B3上位常連チームへの対抗を目指す。

地域・文化・チアリーダー

ホームタウンは東京都の大田区・品川区を中心とする城南エリア。メインアリーナは大田区総合体育館で、世田谷や江戸川、浦和などでも開催される。地域との結びつきは強く、学校訪問やバスケット教室、地域祭りへの参加などを通じてファンとの接点を育てている。

専属チアリーダー「Zgirls」および「Zgirls next」は、ホームゲームの演出を担う存在。アリーナ内の熱量を高めると同時に、地域イベントや子ども向け教室での活動も積極的に展開している。ファン層はファミリー・学生・社会人がバランスよく混在し、観客参加型の演出が特徴的だ。

理念と経営スタイル

運営法人である株式会社GWCは、バスケットボールを「社会インフラ」として位置づけている。スクール運営・普及活動・オリジナルグッズ販売を通