【3×3/IKEBUKURO DROPS.EXE】完全ガイド|池袋発の3×3新勢力「ドロップス」が描くストリート×カルチャーの融合

チーム概要

IKEBUKURO DROPS.EXE(イケブクロ ドロップス エグゼ)は、東京都豊島区・池袋を拠点とする3人制バスケットボールチームで、国内最高峰の3×3リーグ3×3.EXE PREMIERに所属する。都市の交差点である池袋から誕生したこのクラブは、「バスケットボール×カルチャー×エンタメ」を掲げ、ストリートとスポーツの境界を越える新たなチーム像を提示している。

チーム名の「DROPS」には、“色の粒=多様性”“音の滴=リズム”“汗のしずく=情熱”といった意味が込められており、プレー・ファッション・音楽・コミュニティすべてを「表現の場」として結合することを目指している。

チーム理念

スローガンは「Drop Your Style」。自分のスタイルをこの街に落とし、表現するという意味が込められている。池袋という多文化・多世代が交わる都市に根ざし、年齢・国籍・性別を問わずバスケットボールを共有できるプラットフォームを構築することが目標だ。

チームは3×3の競技力だけでなく、映像制作・音楽・ストリートブランドとのコラボレーションにも積極的。スポーツとファッション、音楽が混ざり合う“池袋カルチャーの発信拠点”としても注目されている。

チームの特徴・プレースタイル

IKEBUKURO DROPS.EXEのバスケットは、スピードとインスピレーションを融合させた“Creative Fast 3×3”。選手全員がハンドラーとして機能し、ディフェンスからオフェンスへの切り替えが極端に早いのが特徴だ。

  • オフェンス:2ポイントシュート(3×3での2点)とバックドアカットを多用し、ペースを常に変化させる。ショートクロックでの判断力が高く、トランジションから一気に攻めるスタイル。
  • ディフェンス:全員スイッチ型のアグレッシブディフェンスを採用。相手のハンドラーに強いプレッシャーをかけ、ポゼッションを早期に奪う。
  • フィジカル:高さよりも機動力・接触耐性を重視。リムアタックでファウルを誘い、フリースローでリズムを作る展開が多い。

3×3特有のショートクロック(12秒)を最大限活用し、1プレーごとに“ショー”のような展開を演出するのがDROPS.EXEの真骨頂である。

メンバー構成

チームは、国内3×3リーグ経験者や大学バスケ出身者、さらにストリートバスケイベント出身のプレイヤーまで、多様な経歴を持つ選手が集結。各自が異なるカルチャーとプレースタイルを持ち込み、DROPS.EXEの独自性を形作っている。

  • キャプテン:リーダーシップとディフェンスIQの高さでチームを統率。試合中の戦略変更にも柔軟に対応する。
  • スコアラー:アウトサイドシュートとドライブを自在に使い分けるオールラウンダー。クラッチタイムの決定力が高い。
  • フィジカル型プレイヤー:リバウンド争いとスクリーナーとして機能し、接触プレーで流れを変えるキープレイヤー。
  • アーティスト系プレイヤー:試合外でも音楽・映像表現を通じてクラブ文化を発信する個性派。3×3の多様性を体現。

戦績とリーグでの歩み

参入初年度から、DROPS.EXEは3×3.EXE PREMIERの東日本カンファレンスに参加。2024シーズンには初のグループリーグ突破を果たし、トーナメントでも複数回ベスト8入りを記録した。

初期は勝敗よりも「自分たちのバスケを魅せる」ことを重視していたが、現在は戦術分析の強化・フィジカルコーチ導入・映像レビュー体制など、競技面の整備も進行。2026シーズンでのFINAL参戦を明確な目標として掲げている。

カルチャーとの融合

IKEBUKURO DROPS.EXEの最大の特徴は、バスケットボールと都市文化の融合にある。池袋の音楽・ファッション・映像クリエイターと連携し、試合や練習風景をショートフィルム化。SNSでは#DropYourStyleを中心に、若者層からの支持を獲得している。

また、クラブ独自のストリートイベント「DROPS STREET SESSION」を開催。バスケだけでなく、DJプレイ・ダンス・アート展示などを組み合わせた都市型フェスティバルとして人気を集めている。

戦術・分析

DROPS.EXEの戦術は「テンポ」「リズム」「即興」をキーワードに設計されている。3×3は短時間での判断と意思疎通が求められるため、チームではセットプレーよりもシナジー(連携)を重視。

  • スペーシング:常に3点ライン外でのポジショニングを維持し、攻撃ラインを広く取る。
  • ピック&リリース:スクリーン直後のスリップアウトからのキャッチ&シュートを多用。
  • トランジション:ディフェンスリバウンド後3秒以内の速攻率が高く、フィニッシュまでの流れがスムーズ。

コーチングスタッフは試合ごとにFIBA公式データを分析し、PPP(1ポゼッション当たり得点)やeFG%などを選手にフィードバック。定量と感覚の両面からチーム力を高めている。

地域活動とユース育成

チームは池袋地域の中学校・高校を中心にバスケットボールクリニックを開催。地元自治体・商店街とも協力し、「ストリートバスケ×地域交流」のモデルケースをつくり上げている。

2025年からはDROPS ACADEMYを設立し、ジュニア層への3×3指導を本格化。バスケ技術だけでなく、音楽やデザインを取り入れた多面的な育成カリキュラムを導入している。

今後の展望とまとめ

IKEBUKURO DROPS.EXEは、競技・カルチャー・地域を三位一体で進化させる都市型クラブとして、今後の3×3シーンを牽引する存在になりつつある。チームの最終目標は、「池袋から世界へ」の発信と、FIBA World Tourへの挑戦だ。

バスケットボールを“競技”としてだけでなく、“カルチャー”として楽しむ新時代。その象徴が、このDROPS.EXEである。今後も彼らのストリートから生まれる一滴が、東京、そして世界の3×3を変えていくかもしれない。