Bリーグオールスター総選挙2026中間発表|富樫勇樹&比江島慎が得票トップ、地元・長崎勢も躍進

Bリーグオールスター2026、ファン投票中間結果が発表

10月27日、Bリーグは「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2026 in 長崎」に向けたファン投票の中間結果を公開した。来年1月18日にハピネスアリーナで開催されるこの祭典は、奇数順位チームの選手が「B.BLACK」、偶数順位チームの選手が「B.WHITE」として激突する形式。ファン投票で決定するスターティングファイブの座を懸け、各クラブのスターが得票を競っている。

富樫勇樹&比江島慎が得票トップに

現時点で全体最多得票を獲得しているのは、千葉ジェッツの富樫勇樹(163,325票)。日本代表でも司令塔を担う彼の人気と実力が、投票結果にそのまま反映された形だ。続いて宇都宮ブレックスの比江島慎(132,828票)がB.BLACKのPG/SG枠で1位に立ち、リーグを代表する“2大エースガード”が中間発表を牽引している。

さらに、比江島と同じ枠では篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)が2位につけ、3位にはルーキーイヤーの富永啓生(レバンガ北海道)がランクイン。ベテランと若手が同時に選出圏内に並ぶ構図は、リーグの世代交代を象徴する光景だ。

B.WHITE勢は千葉Jの独壇場

PG/SG枠では千葉J勢が圧倒的な存在感を見せており、富樫に続いて岸本隆一(琉球)が2位、瀬川琉久(千葉J)が3位。さらに西村文男、田代直希、原修太らも上位に入り、“千葉ジェッツ王国”の厚みを感じさせる。
SF/PF/C枠では、渡邊雄太(千葉J)が147,681票でトップ。2位にはジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)、3位には地元長崎ヴェルカの馬場雄大が78,605票で選出圏内に入った。

馬場は「地元開催」の強い追い風を受け、SNS上でも“長崎の星”として支持を集めている。一方で同郷の田中大貴(SR渋谷)は惜しくも4位につけ、選出ラインにわずかに届かない状況だ。

中間発表の上位選手一覧

以下は、各カテゴリーの上位者リスト(10月27日時点)。

B.BLACK(PG/SG枠)

  1. 比江島慎(宇都宮)132,828票
  2. 篠山竜青(川崎)78,378票
  3. 富永啓生(北海道)69,129票
  4. D.J・ニュービル(宇都宮)53,272票
  5. 辻直人(群馬)51,309票

B.BLACK(SF/PF/C枠)

  1. 吉井裕鷹(三遠)111,847票
  2. アイザック・フォトゥ(宇都宮)90,309票
  3. クリストファー・スミス(広島)78,185票

B.WHITE(PG/SG枠)

  1. 富樫勇樹(千葉J)163,325票
  2. 岸本隆一(琉球)92,234票
  3. 瀬川琉久(千葉J)89,503票

B.WHITE(SF/PF/C枠)

  1. 渡邊雄太(千葉J)147,681票
  2. ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)112,066票
  3. 馬場雄大(長崎)78,605票

ルール概要と選出方法

投票は11月3日まで実施され、各ポジションの上位選手がスターティングファイブに選出される。PG・SG枠とSF・PF・C枠に分かれ、同一クラブからの選出は上限2名。また、外国籍選手2名、アジア特別枠・帰化選手1名の制限も適用される。投票終了後、11月13日にBリーグ推薦を含めた全26名(各チーム13名)の出場選手が正式発表される。

投票傾向の分析|“スターの固定化”から“多極化”へ

今回の中間結果は、富樫・比江島というリーグの象徴的存在が依然として強い支持を集めつつも、富永啓生や吉井裕鷹ら新世代プレーヤーが上位に食い込む点で大きな変化を示している。特にSNS世代のファン層が厚い若手は、得票数の伸びが早く、“次のスター”としての兆しを感じさせる。

また、地元長崎開催という舞台が馬場雄大や川真田紘也(長崎ヴェルカ)の浮上を後押し。地域密着クラブがファン投票においても存在感を発揮し始めている。

ファン・選手・メディアの反応

SNS上では「富樫と比江島の1位2位は納得」「富永が3位はうれしい」「馬場が地元開催で輝いてほしい」といったポジティブな声が相次ぐ一方、「千葉J勢が多すぎる」「クラブバランスが偏る」といった意見も見られる。
メディア関係者の間では、“Bリーグ人気の中心が完全に全国区化した”との評価が広がっており、リーグ10周年を迎える2026年にふさわしい熱量が生まれつつある。

今後の展望|最終発表は11月13日

最終的な選出メンバーは11月13日に発表予定。ここから一週間、ファン投票のラストスパートに向けてSNSキャンペーンやクラブ主導の投票呼びかけが活発化している。富樫・比江島のトップ争いは続く一方、馬場雄大や富永啓生がどこまで票を伸ばせるかが注目点だ。

まとめ|“10周年オールスター”にふさわしい顔ぶれへ

今回の中間結果は、Bリーグが10年で築いたスター文化と、多様なファン層の広がりを象徴している。
富樫・比江島という象徴的な存在に加え、若手や地方クラブの選手が上位に並ぶ構図は、まさに「リーグの成熟」を示すものだ。
1月の長崎決戦では、地域・世代・国籍を超えた“Bリーグの全景”がハピネスアリーナに集結する。