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【Bリーグ/福井ブローウィンズ】完全ガイド:B3優勝→B2東地区4位の躍進、マテオ・ルビオ体制の戦術とロスター分析【2025-26最新版】

本稿は福井ブローウィンズの最新動向を、ニュースの要点、歴史的文脈、戦術・データ分析、地域との関係性まで横断して再編集した長編解説である。キーワード福井ブローウィンズを冒頭に置き、2023-24のB3優勝(46勝4敗・ホーム26勝0敗)から、B2昇格初年度の2024-25(33勝27敗・東地区4位、QF敗退)を経て、2025-26に始動したマテオ・ルビオ体制の狙いを読み解く。クラブの設立経緯、ブランド、アリーナ運用、マスコット、そしてロスター構成がどのように勝率へ還元されているかを、データと比較の両面から検証する。

ニュース概要

福井ブローウィンズは、2023-24シーズンのB3で46勝4敗(勝率.920)、ホーム26勝0敗の圧倒的成績で優勝し、B2昇格を決めた。昇格初年度の2024-25(スローガン:NOW OR NEVER)では、33勝27敗(勝率.550)で東地区4位、プレーオフ準々決勝(QF)で敗退しつつも、上位定着の“入口”に立った。2025-26は、ヘッドコーチがマテオ・ルビオに交代(スタッフに中堀純希、クラウディオ・ホルケラ)。主軸にはライアン・ケリー(2.11m)ペリー・エリス(2.02m)満田丈太郎(主将)、ゲームメイクの細谷将司らが名を連ねる。クラブカラーはロイヤルブルー、ホーム収容は3,975人、サプライヤーはUNDER ARMOR、マスコットは風神の子ども“BOOZ”。

背景と歴史的文脈

ルーツは2020年設立の一般社団法人「福井県プロバスケットボールクラブ」。B3参入一次審査で不合格(2021年9月)を経験したのち、2022年に福井バスケットボール株式会社(のちの株式会社福井ブローウィンズ)を新設。2023-24シーズンのB3参加資格最終審査に合格し、正式入会へ。チーム名はコピーライター小藥元による造語「Blow × Wind」で、「ともに巻き起こそう、とてつもない旋風を。」を掲げる。エンブレムはデザイナー木住野彰悟の手による風神モチーフで、“荒れ狂う風”たる存在意義を視覚化した。

クラブ運営は株式会社福井ブローウィンズ。代表は湯本眞士、GMに手代木達。主要株主はALL CONNECT。B3参入前からブランディングとマーケティングの専門人材を招き、地域×デジタルの両輪でファネル設計を進めてきた。短期の勝敗と中長期の土台づくりを両立させたことが、B3即優勝→B2中位超の“昇格後バウンス”に直結している。

選手・チームのプロフィール

2025-26ロスター(抜粋)は以下。サイズ・経験・決定力・機動力を高次でミックスしている。

  • PF/C 4 ライアン・ケリー(34):2.11m。ハイポストのプレーメイクとストレッチ能力に秀でる。PnP(ピック&ポップ)からのミドル~3Pで相手BIGを外に引き出す。
  • PF 30 ペリー・エリス(32):2.02m。ペイントタッチの巧さとオフボールIQ。ショートロールの中継点として高効率。
  • SG/SF 21 満田丈太郎(31/C):1.88m。二線の守備と勝負所のショットで流れを掌握。ロッカールームリーダー。
  • PG 0 細谷将司(36):1.73m。P&Rのテンポ制御に長けた司令塔。クラッチでの決断力も評価が高い。
  • PG 18 藤澤尚之(27):1.74m。セカンドユニットの推進役。アーリーでの押し上げとPNR継続で相手ビッグを走らせる。
  • SF 12 西野曜(27):1.99m。ウイングスパンを活かしたPOA(Point of Attack)守備とトランジション加速。
  • PF 22 小阪彰久(33):1.98m。スクリーンの質が高く、ボールの離れを速める“縁の下”。
  • F/C 25 ラポラス・アイヴァナーカス(27):2.08m。身体を張れるハードスクリーンとDREBでポゼッション支配を補強。
  • G 2 モサク・ダミロラ(23)/SG 13 川島聖那(25):運動量とアタックでラインナップに縦を与える若手枠。
  • SG 73 田渡修人(35):経験豊富なシューター。スペーシングの整理役としても貢献。
  • PG 11 内藤英真(20/U22):伸びしろ最大級。終盤のディフェンス投入やゲームチェンジャー起用に期待。

サプライヤーは2023年からUNDER ARMOR。ブランド統一による“見た目の速さ”の訴求も、ゲーム体験の一部になっている。マスコットのBOOZは風神の子ども設定で、ホーム演出のムードメーカーだ。

試合・出来事の詳細

B3 2023-24:46勝4敗、得点4,692/失点3,962(+730)。ホーム26勝0敗は象徴的。ディフェンスからの走力と、ハーフコートでのボールの速さが圧倒的な差を生み、昇格を最短で完遂した。

B2 2024-25:33勝27敗(東4位)。ホーム17-13、アウェイ16-14。東地区内19-17、他地区14-10と、バランス良く勝点を積み上げた。QFは僅差のポゼッションでの詰めに課題が残ったが、昇格即PO進出はリーグでも稀有。B2の強度に適応し、ミスからの失点“連鎖”を抑える学習効果が見られた。

2025-26(現行):ヘッドコーチをマテオ・ルビオにスイッチ。ゲームモデルは「守備の同一性→DREB→4秒以内の一次攻撃」を軸に、ハーフコートはケリー+エリスの2ビッグで“内外の二刀流”。終盤は満田+田渡のショットクリエイトやハンドオフ連鎖で事故(TO)を減らす設計に寄せる。

戦術・技術・スタイル分析

守備(ハーフコート):東地区上位はPNR対策でICE/Nailヘルプ/Low-Manタグを高精度に運用する。ブローウィンズはPOA(西野・川島・ダミロラ)でドリブル侵入角を制御し、サイドPNRではICE気味にベースラインを切る。ベースラインが破られた場合はLow-Manがペイントを守り、バックサイドはX-outでコーナー3を抑制。小阪/アイヴァナーカスはスクリーン対処後のリカバリーとDREBの“止め”を担当する。

攻撃(ハーフコート):一次アクションはハイPNR(細谷-ケリー)。ケリーがポップ→ハンドオフ→再PNRと連続アクションを作り、守備のスイッチを誘導。二次はショートロール(エリス)からダイブorコーナー3の二択で効率を上げる。終盤はホーンズエレベーターで田渡のキャッチ&シュートを引き出し、満田のミドルでバランスを取る。

トランジション:DREB→アウトレット→レーンラン(西野/ダミロラ)→セカンドトレーラー(ケリー)のトップ3が基本形。早い時間帯に高期待値のオープン3を打つことで、相手BIGの帰陣を強要し、以後のハーフコートDFを遅らせる狙いがある。

ローテとマッチアップ:相手に大型ウイングがいるケースは西野×クロスマッチでPOAを置き、満田を二線に回す。ビッグラインナップ相手はケリー+アイヴァナーカスでリム封鎖とDREBの二重化、機動力勝負はケリー+エリスのスキルデュオでハーフに勝ち筋を作る。

ファン・メディア・SNSの反応

B3無敗ホームと即昇格は「県内初のプロクラブ」の存在意義を可視化し、SNSでも“#巻き起こせ旋風”が浸透。B2初年度はNOW OR NEVERのコピー通り、勝負所の粘り強さが語られた。一方でプレーオフの惜敗後は「終盤のセット精度」「リバウンド後の再開速」を高めたいという建設的な議論が増え、クラブ側もデータ発信やハイライト編集でファンの“読み解く楽しさ”を後押ししている。マスコットBOOZのコミュニケーション力も相まって、ホームの“体感価値”は年々上昇中だ。

データ・記録・統計情報

  • B3 2023-24:46-4(.920)、ホーム26-0、+730(4692-3962)
  • B2 2024-25:33-27(.550)、東4位、ホーム17-13/アウェイ16-14、地区内19-17/他地区14-10、総得点4923/総失点4846(+77)。
  • 会場・運営:収容3,975人規模。B3時代は福井県営体育館を基点に、福井市体育館、越前市アイシンスポーツアリーナでも開催。B2以降は需要予測に応じてホーム構成を最適化。
  • ブランド/装備:ユニフォームサプライヤーはUNDER ARMOR(2023-)。ロゴは風神モチーフ。カラーはロイヤルブルー。

リーグ全体への影響と比較分析

昇格直後に勝率.550まで乗せるクラブは少ない。ブローウィンズの成功要因は、①ブランドづくりと競技の同時進行(早期の専門人材登用)②2m級×機動力×シュートIQのロスター思想③ホーム体験の磨き込み(無敗ホームが語る価値)の三点に集約できる。B2上位は“スイッチ適性の高い2m級”を複数並べ、ハイテンポとハーフの両方で得点期待値を確保している。福井はケリー+エリスを軸に、ウイングの守備粘着度(西野、川島、ダミロラ)を高めることで上位流儀に近づいている。

過去の類似例としては、B3で圧勝→B2でも早期に中位ラインへ到達したクラブ群があるが、ホームパワー(観客の圧)とデータリテラシー(プレー設計の“見える化”)の両立は福井の特徴。今後はDREB%FTr(フリースロー獲得率)の更なる上積み、そしてクローズゲームでのA/TO安定化が、東上のレバーとなる。

今後の展望とまとめ

2025-26のターゲットは、勝率.560~.580でのPOシード獲得、シリーズ終盤の“勝ち切り力”の可視化だ。実務KPIは①守備の同一性(POA→Nail→Low-Man→X-outのミス低減)②DREB%の改善(セカンドチャンス抑止)③eFG%の最適化(コーナー3とリムの配分)④FTr(ショートクロックISOの設計)⑤A/TO(特に終盤)。ローテは、ケリー+エリスの2ビッグで“内外二枚看板”、相手の種類に応じてアイヴァナーカス小阪を組み込み、守備とリバウンドを“二重化”する。

地域軸では、ロイヤルブルーの視認性とBOOZの人気、UNDER ARMORの機能性を活かし、来場導線(アクセス/売店/親子席)と二次創作(SNS・UGC)を促進。学校訪問・クリニック・地域イベントとの連携を拡大し、「風」を“文化”へと定着させたい。

最後に――福井ブローウィンズの歩みが役立ったと感じたら、本記事を共有し、戦術やロスターの最適解について議論してほしい。あなたの一声が、福井にさらにいい風を呼び込む。#福井ブローウィンズ #B2リーグ

桜花学園が4年ぶりの夏王者に返り咲き|女子インターハイ史上最多26度目の優勝達成

桜花学園がインターハイ制覇|史上最多26回目の夏優勝で全国に名を刻む


2025年8月1日、全国高等学校総合体育大会(通称:インターハイ)女子バスケットボール競技の決勝がジップアリーナ岡山で開催され、桜花学園高校(愛知県)が日本航空北海道高校(北海道)を63−59で下し、4年ぶりの栄冠に輝いた。

この勝利により、桜花学園は自身が保持する最多優勝記録を更新。通算26回目のインターハイ制覇を達成し、「高校女子バスケ界のレジェンド」としての立ち位置を再び確固たるものとした。

激闘の決勝戦|前半の主導権と後半の我慢比べ

「日本一」の文字を腕に刻み、試合に臨んだ桜花学園は、第1Qから高いディフェンス強度と切れ味鋭いトランジションで主導権を握る。第2Q終了時点で21−15、25−15と点差を広げ、前半を46−30で終えた。

しかし、後半は一転。日本航空北海道が粘り強いプレッシャーディフェンスと高確率のアウトサイドシュートで猛追を開始。特に第3Qでは桜花学園がわずか8得点に抑えられ、一気に緊張感が高まる展開に。

それでも第4Q、要所で3ポイントと鋭いドライブからのレイアップが炸裂。最後まで食らいついた日本航空北海道の反撃をなんとか振り切り、桜花学園が歓喜の瞬間を迎えた。

キープレイヤーたちの言葉|濱田と勝部の存在感

攻守にわたりチームを牽引した濱田選手は、勝利後に「この結果はチームメートのおかげ。本当にみんなで勝ち取った」と感謝の意を示した。

また、この決勝戦が誕生日と重なった勝部選手は、「一生忘れない最高の誕生日。ここで終わらず冬に向けてもっと成長したい」と次なる戦い=ウインターカップを早くも見据えた。

桜花学園の快進撃|準決勝ではリベンジ達成も

今大会、桜花学園は2回戦から登場し、以下の強豪校を次々に撃破:

– 2回戦:小林高校(宮崎県)
– 3回戦:大阪薫英女学院高校(大阪府)
– 準々決勝:昌平高校(埼玉県)
– 準決勝:精華女子高校(福岡県) ※前回ウインターカップのリベンジ

準決勝で対戦した精華女子は、2024年のウインターカップ準々決勝で敗れた相手。雪辱を果たし、その勢いのまま決勝でも実力を発揮した。

記録と歴史に名を刻む「26冠」|岡山の地で蘇った王者

桜花学園が初めてインターハイを制覇したのは1986年。そして2025年、初優勝の地・岡山で26度目の優勝を成し遂げた。この偶然とも言える巡り合わせに、ファンの間では「バスケの神様が味方した」と感動の声も。

過去10年のインターハイ優勝校を振り返っても、複数回の優勝を重ねたのは桜花学園だけ。以下は直近10年の優勝校一覧:

| 年度 | 優勝校 |
|——|——–|
| 2015 | 桜花学園 |
| 2016 | 桜花学園 |
| 2017 | 桜花学園 |
| 2018 | 岐阜女子 |
| 2019 | 京都精華学園 |
| 2020 | 中止(コロナ) |
| 2021 | 昭和学院 |
| 2022 | 京都精華学園 |
| 2023 | 岐阜女子 |
| 2024 | 日本航空北海道 |
| 2025 | 桜花学園 |

注目される 冬 への戦略|ウインターカップでの再戦も視野に

この優勝により、桜花学園は冬の「ウインターカップ2025」に向けて一気に主役候補へと躍り出た。特に今大会準優勝の日本航空北海道との再戦は、今から注目を集めている。

桜花学園は近年、冬の大会での苦戦もあり「夏女」の印象が強かったが、この夏の勝利が 年間二冠 への足掛かりとなるか注目される。

ファンとメディアの反応|歓喜と称賛がSNSに溢れる

試合直後からSNSには以下のような投稿が相次いだ:

– 「桜花学園おめでとう!やっぱり伝統校は強い」
– 「勝部ちゃんの誕生日に優勝ってドラマすぎる…」
– 「冬のリベンジ成功、今度はウインターカップで三冠だ!」

また、メディアも「桜花の復活」「高校女子バスケ界の女王帰還」などの見出しで一斉に報道。多くの人々にとって記憶に残る一戦となった。

まとめ|桜花学園の 復活劇 が意味するもの

今回のインターハイ優勝は、単なる1勝ではなく、「桜花学園再興」の象徴となるものだった。栄光の歴史を背負うチームが、再び全国制覇の座に返り咲いたことで、日本の女子高校バスケにおける 新旧交代 の波に一石を投じたとも言える。

GL3x3でも、今後この世代の選手たちが3×3やプロの舞台で活躍することが期待されており、高校女子バスケの熱量は今後ますます高まるだろう。

▶GL3x3では次世代スターも続々登場! 高校バスケ出身選手の飛躍に注目!

フィリピン代表ジェイミー・マロンゾ、B1京都ハンナリーズへ加入!アジア枠の切り札として期待

京都ハンナリーズがフィリピン代表のジェイミー・マロンゾを獲得|アジア枠のラストピースが決定


2025年7月31日、B1リーグの京都ハンナリーズは、フィリピン代表として国際舞台で活躍するスモールフォワード、ジェイミー・マロンゾとの契約合意を正式発表した。2025–26シーズンからアジア特別枠でチームに加わるマロンゾは、京都が今オフ最後の補強として確保した注目の新戦力だ。

京都ハンナリーズにとって、彼の加入はロスター構築の最終段階における 決め手 となり、クラブの新たな方向性を象徴する動きとして注目を集めている。

ジェイミー・マロンゾのプロフィール|アメリカ育ちのフィリピン代表エース

ジェイミー・マロンゾは1996年生まれ、アメリカ出身で現在29歳。身長201cm、体重95kgのサイズを誇るスモールフォワードで、必要に応じてパワーフォワードもこなすオールラウンダーだ。

大学はフィリピンの名門・デ・ラ・サール大学(De La Salle University)でプレーし、2021年にフィリピンPBAのノースポート・バタン・ピアでプロデビュー。2022年には人気クラブ・バランガイ・ヒネブラ・サンミゲルに移籍し、フィリピン国内でも屈指のスウィングマンとして評価を確立した。

国際大会では2021年からフィリピン代表に選出され、『FIBAワールドカップ2023』にもロスター入り。世界を相手に通用する運動能力とフィジカル、得点力で高い評価を得ている。

ハンナリーズGM・松島氏&伊佐HCも大きな期待「戦術の幅が広がる存在」

クラブの松島鴻太ゼネラルマネージャーは、今回の獲得について次のように語っている。

「29歳というキャリアのピークに差し掛かるタイミングでの決断を非常に嬉しく思います。ジェイミー選手が日本で最高の時間を過ごせるよう、オンコート・オフコートの両面で支援していきます」

さらに、伊佐勉ヘッドコーチは「3番と4番ポジションで起用予定。彼のスキルセットは我々の戦術に柔軟性をもたらし、ディフェンスとアウトサイドシュートの両面で期待している」と戦力としての即戦力ぶりを強調した。

実際、マロンゾは長いリーチを活かしたスティール、リム周りでのブロック、そして高い跳躍力から生まれるダンクシュートなど、攻守にわたり多彩なプレーが可能な万能型フォワードだ。

マロンゾのコメント全文|「京都で成功に貢献したい」

今回の加入に際し、マロンゾはクラブを通じて日本のファンに向けて熱いメッセージを送っている。

「京都ハンナリーズファミリーの皆様、温かい歓迎をありがとうございます。日本の情熱的なチームの一員になれることを光栄に思います。
チームが私を信じてくれたことに感謝し、今季の成功に貢献したいです。エネルギーと覚悟を持って毎試合に臨みますし、コート内外で京都のバスケ文化を盛り上げていきたいと思っています」

このように「オンコート」と「オフコート」両面での活躍を誓ったマロンゾは、単なるプレーヤー以上の価値を持つ存在として、ファンとの絆も大切にしたいと語っている。

Bリーグとフィリピンの架け橋|アジア特別枠の新たな可能性

近年、Bリーグではアジア特別枠の活用が活発化しており、フィリピン出身の選手も数多く参戦。マロンゾはその中でも「FIBAワールドカップ経験者」としてトップクラスの実績を持ち、京都ハンナリーズとしても アジア戦略 の象徴的存在として迎え入れる形となった。

今後もフィリピンをはじめとする東南アジアからのタレント流入は増加が予測されており、マロンゾの成功は他選手の道標になるだろう。

3×3バスケとの親和性も高いポテンシャル

マロンゾは5人制の代表選手だが、その運動能力や1on1スキル、アウトサイドシュートは3×3バスケットにも高い親和性を持つ。

特にスイッチディフェンスに対応できる横のフットワーク、ピック&ポップの動き、そして短時間で試合の流れを変える瞬発力は、3×3でも有効な武器となる可能性がある。

GL3x3でも、今後このような アジア代表クラス の選手が参戦する可能性が出てくることを考えると、マロンゾのプレーは日本の3×3シーンにとっても注視すべき存在と言える。

まとめ|京都のラストピースが描く未来の輪郭

ジェイミー・マロンゾの加入は、京都ハンナリーズにとって今季の完成度を左右するキーファクターとなるだろう。29歳という脂の乗った年齢での加入は、即戦力としての活躍が大いに期待される。

また、彼の存在は単なる戦力補強にとどまらず、京都という土地とバスケットボール文化を結びつけるシンボルにもなり得る。

アジアを代表するスウィングマンが、日本のBリーグにどんな影響をもたらすのか。その第一歩が、京都で始まろうとしている。

マーカス・モリスが約4000万円のカジノ詐欺容疑で逮捕|NBA13年ベテランに重罪の可能性

マーカス・モリスが詐欺容疑で逮捕|NBA13年のベテランに重罪の影


2025年7月27日(米現地時間)、NBAで13年のキャリアを持つフォワード、マーカス・モリスが詐欺容疑で逮捕されたというニュースが全米を駆け巡った。事件の内容は、ネバダ州のラスベガスにある複数の高級カジノで小切手を使い、総額約26万5000ドル(約4000万円)を不正に取得したというもの。

報道によると、マーカスは7月28日、フロリダ州フォートローダーデール・ハリウッド国際空港に到着した直後、州外逮捕令状に基づいて身柄を拘束された。現地では保釈金も設定されず、ブロワード郡保安官事務所に身柄を拘束されたままとなっている。

事件の詳細|ラスベガスの2大カジノで不渡り小切手を使用か

モリスが関与したとされるのは、2024年5月および6月にラスベガスのカジノで発生した2件の詐欺疑惑だ。

– 2024年5月:『MGMグランド・ホテル&カジノ』で小切手を使用し、11万5000ドル(約1700万円)を取得。その後不渡りとなり、返済を行わず。
– 2024年6月:『ウィン・ラスベガス・ホテル&カジノ』にて、あらかじめ換金不能とわかっていた小切手で15万ドル(約2200万円)を取得。

これにより、合計26万5000ドル(日本円で約3950万円相当)の詐欺行為が疑われており、「詐欺目的の小切手使用」と「10万ドル超の窃盗」の2件で重罪に問われる見通しだ。

兄マーキーフがSNSで擁護も、被害金額は想像超え

事件発覚直後、双子の兄であるマーキーフ・モリス(元NBA選手)もSNSを通じて弟を擁護。

> 「言葉遣いが狂ってるよ。たかがあの金額で、空港で家族と一緒にいるところを恥さらしにするなんて、ふざけている。みんながこの件の本当の話を聞いたら…」

この発言から「軽微なトラブル」と捉える声もあったが、実際の被害額は高額かつ明白であり、事態は一気に深刻さを増した。

検察と弁護側の主張| 未払いマーカー か、 意図的な詐欺 か

ラスベガス治安判事裁判所によると、ネバダ州では1200ドル(約18万円)以上の不渡り小切手は自動的に重罪とみなされる厳格な規定がある。検察は「支払いの意思が最初からなかった時点で詐欺に当たる」として重罪起訴を主張している。

一方でモリス側の弁護士は、「これはカジノとのクレジットトラブルであり、すでに一部返済済み」「小切手詐欺などではなく、メディアの過剰報道だ」と反論。弁護人であるヨニー・ノイ氏は「これは商業的な貸付契約の延長であり、詐欺ではない」と釈明している。

同様の前例|NBAスターにもあった ラスベガス破産劇

実は、モリスのようにカジノでの未払いによって訴追されたNBA選手は過去にも存在する。2006年には元マイアミ・ヒートのアントワン・ウォーカーが、カジノへの未払いにより同様の逮捕・起訴を経験。最終的には全額返済し、起訴猶予処分となった経緯がある。

ラスベガスでは、1200ドル以上の未払いマーカー(=小切手)について厳罰化することで、ギャンブルによる金銭トラブルを早期に抑止する意図があり、有名無名問わず逮捕されるケースが多発している。

GL3x3的視点| オフコートのリスク が競技者人生を左右する時代

この事件は、スポーツ選手のキャリアにおける「オフコートリスク」がいかに深刻な影響を与えるかを象徴する事例でもある。GL3x3では選手契約時にコンプライアンス規定を重視しており、法的・倫理的トラブルを未然に防ぐ教育機会も整備中だ。

特に3×3は個のブランド性が強く、SNSやイベント露出も多いため、今回のような 信用崩壊 は競技人生に致命的となり得る。逆に言えば、健全な生活基盤とマネーリテラシーを持つことが、アスリートとしての資産価値を大きく左右する時代に突入していると言えるだろう。

今後の焦点|起訴回避か、NBA復帰消滅か

現在、モリス側は「全額弁済による訴追回避」を模索しているが、検察は「支払い完了がなければ正式起訴する」と明言。司法判断は今後の送金状況と、和解交渉の進展に左右される見込みだ。

NBAでの契約機会はすでに限られているモリスだが、過去の実績と人気を考慮すれば、今回の対応次第では再起のチャンスも残されている。ただし、起訴が確定すればキャリア終了の可能性も高く、まさに選手生命をかけた正念場にある。

まとめ| 18万円 から始まった疑惑がキャリア最大の危機に

ネバダ州の独自法が定める「1200ドル超=重罪」の基準が、結果的にモリスのキャリアに大きな試練をもたらした今回の事件。NBA選手として輝かしいキャリアを積み上げた男が、約4000万円の返済問題で進退を問われているという現実は、プロスポーツ界に警鐘を鳴らす。

GL3x3としても、こうした 競技外リスク の啓発と教育を引き続き強化していく。すべてのアスリートに問われるのは、パフォーマンスだけでなく、 人格と行動 でもある。

📣GL3x3では、今秋プレイベントの契約選手に向けて「SNSガイドライン」「マネーリテラシー講座」も新設予定。真のプロフェッショナルとは何か、一緒に考えていこう。

ジョシュ・スコットがB3岡山と契約!元宇都宮ブレックスの優勝ビッグマンが2季ぶりBリーグ復帰

ジョシュ・スコットがB3岡山に加入|2季ぶりのBリーグ復帰へ


2025年7月31日、B3リーグのトライフープ岡山は、元宇都宮ブレックスのジョシュ・スコットとの2025–26シーズンにおける新規選手契約を発表した。スコットのBリーグ復帰は、2022–23シーズンを最後に日本を離れて以来、2シーズンぶりとなる。

B1優勝経験を持つ実力派ビッグマンの加入により、トライフープ岡山の来季の注目度は一気に高まった。

スコットのキャリア|NCAAから世界を経て日本の頂点へ

ジョシュ・スコットは1992年アメリカ・コロラド州出身。身長210cm、体重114kgのパワーフォワード兼センターとして、NCAAディビジョン1の名門・コロラド大学で頭角を現した。大学卒業後は北マケドニア共和国のクラブでプロキャリアをスタートし、2017年に初来日。

以降、島根スサノオマジック、琉球ゴールデンキングス、宇都宮ブレックス、横浜ビー・コルセアーズといったB1クラブを渡り歩き、特に宇都宮在籍時の2021–22シーズンにはBリーグチャンピオンの立役者の一人として活躍した。

宇都宮ブレックスでの躍動|インサイド支配力が光った

スコットの代表的なシーズンとなった2021–22年、宇都宮ブレックスではレギュラーシーズン52試合中すべてに出場。平均11.4得点、7.6リバウンド、1.2ブロックを記録し、攻守にわたってチームの屋台骨を支えた。

プレーオフでもその存在感は際立ち、特にファイナルでは強豪琉球との激戦の中でペイントエリアを完全に制圧。彼のサイズとフィジカル、そして戦術理解度の高さが優勝への大きな推進力となった。

B3岡山への加入背景|優勝経験を地方クラブに還元

今回のトライフープ岡山加入は、B3クラブにとって極めて大きな補強となる。岡山は2024–25シーズン、B3プレーオフ進出を逃したものの、近年着実に組織力を高めてきており、スコットの加入はチームの天井を押し上げる存在となるだろう。

岡山は以前よりインサイドのリムプロテクターとフィジカルプレイヤーを補強ポイントとしており、スコットのサイズと経験はまさに理想的なピースと言える。

GL3x3視点|3×3でも活きる 知性あるビッグマン のモデル

ジョシュ・スコットのような「サイズだけでなく、頭脳で守るビッグマン」は、3×3バスケットボールでも重要なモデルケースだ。特にスイッチディフェンスの局面では、サイズのミスマッチだけでなく、ポジショニングと状況判断力が試される。

GL3x3では、高さのある選手でも スローではなく機動性と判断力を持つ ことが求められており、スコットのような動けるインサイドプレイヤーが新たなスター像として注目されている。

選手コメント(※岡山公式より)

現在のところスコット本人からのコメントは発表されていないが、岡山側はプレスリリースで以下のように期待を寄せている。

「ジョシュ・スコット選手の経験と実績、そして日本バスケを熟知したインテリジェンスは、我々のチームに新たな推進力を与えてくれると信じています。地域のバスケ熱をさらに高める存在として大きな期待をしています」

Bリーグ全体の流れとスコット復帰の意義


現在、Bリーグ全体では『B.革新』と呼ばれる構造改革が進行中で、外国籍選手の役割やチーム編成方針にも変化が見られている。そんな中で、過去にリーグの頂点を経験したスコットのような選手が再び日本に戻ってくることは、リーグの競争力と魅力を高める意味でも大きな意義を持つ。

彼のような選手が、再び地方都市でプレーすることで地域バスケ文化への還元が生まれ、リーグ全体の底上げにもつながっていく。

まとめ| B1優勝の柱 がB3で再起、岡山から再び頂点へ

ジョシュ・スコットのB3岡山加入は、単なる助っ人補強ではない。B1優勝経験を持つインテリジェントなビッグマンが、再び日本でのキャリアをスタートさせるという 再生と挑戦 の物語である。

トライフープ岡山の悲願であるB2昇格、そして地域からのバスケ文化醸成に向けて、スコットが果たす役割は計り知れない。GL3x3としても、こうした 復帰組 のストーリーが若手選手のロールモデルとなることを強く期待している。

📣GL3x3公式サイトでは、元B1スターや海外組の復帰情報も随時発信中。あなたも 次のステージ に挑む選手たちの姿を追いかけてみてほしい。

ルカ・ドンチッチが肉体改造で批判に反論「誰がなんと言おうと」…レイカーズでの第2章に挑む理由

ルカ・ドンチッチ、批判に打ち勝つ肉体改造と キャリア第2章

2025年7月31日(現地時間30日)、ロサンゼルス・レイカーズのスーパースター、ルカ・ドンチッチがアメリカの人気番組『TODAY Show』にゲスト出演。これまでたびたび話題となってきた コンディション不良 に関する世間の批判に対して、ついに自ら言及し、その上で自身の進化と未来への展望を明かした。

度重なるコンディショニング批判に晒された過去

ドンチッチはNBA入り以降、スロベニア出身の天才プレーメーカーとして高い評価を受ける一方、身体の重さやオフシーズンの体型変化について繰り返し批判を浴びてきた。特にダラス・マーベリックス在籍時には、プレーの質の高さとは裏腹に「体脂肪率が高い」「すぐバテる」「リーグで最も非アスリート的なスター」など、辛辣な声も少なくなかった。

しかし、2025年現在、ドンチッチはそんなネガティブな評価に正面から向き合い、自らの肉体を変革する決意を固めている。

ドンチッチが選んだ「3つの改革」:食事・断食・高タンパク


『Men’s Health Magazine』の最新号(7月28日公開)の表紙を飾ったドンチッチの姿は、かつての姿とは一線を画すシャープな肉体だった。インタビューによれば、彼はこの2ヶ月間、以下の3つのアプローチを徹底しているという:

– **グルテンフリーの食事**:消化負担を減らし、体内炎症を抑える食生活。
– **低糖質+間欠的断食**:脂肪燃焼を促進するため、朝食を抜く16:8式の断食法を導入。
– **高タンパク質摂取**:1日あたり250グラム以上のたんぱく質を摂取し、筋量維持と代謝向上を狙う。

NBAトップレベルのスケジュールをこなしながらのボディメイクは容易なことではないが、彼の変貌ぶりは「プロ意識の覚醒」を感じさせるものだ。

批判に対する反論:「誰がなんと言おうと、俺は優れた選手だった」

番組内でMCから「コンディショニング批判」について問われたドンチッチは、笑みを浮かべながらもきっぱりと次のように答えた。

> 「もちろん、僕はそういった内容はあまり読まないようにして、集中するようにしている。その頃でさえ、僕は優れたバスケットボールプレーヤーだったと思っている。誰がなんと言おうとね」

この発言には、周囲の声に惑わされず自分の道を信じる強い意志が込められている。さらに、彼はこう続けた。

> 「これは僕のキャリアにおける 次のステップ だと思っている。僕はまだ26歳で、これから長い道がある。だからこれはいいステップなんだ」

新天地レイカーズで始まる 第2章

2025年途中、マーベリックスからレイカーズへ電撃移籍を果たしたドンチッチ。その背景には、ダラスでの長年のビジョンとのズレ、チーム編成への不満などがあったとされるが、今や彼はロサンゼルスで 再起動 を果たしつつある。

今夏にはレイカーズとの延長契約も控えており、チームの フランチャイズプレーヤー としての道を歩む可能性が高い。レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスといった重鎮たちからの信頼も厚く、「新たな黄金期の核」としての期待がかかっている。

8月にはFIBAユーロバスケット出場も予定

クラブでの再出発と並行して、ドンチッチは祖国スロベニア代表の一員として、8月下旬に開幕する『FIBAユーロバスケット2025』に出場する予定だ。ユーロバスケットでは、NBA選手が多数出場する中でもドンチッチの存在感は群を抜いており、2017年大会での優勝再現が期待されている。

GL3x3やFIBA 3×3などの競技形態でも近年、NBA選手の代表参加が目立つようになり、ドンチッチのような 万能型プレイヤー がいかに国際大会で通用するかにも注目が集まる。

GL3x3視点:ドンチッチの フィジカルIQ は3×3にも通じる

GL3x3的視点から見れば、ドンチッチのようなプレーメイク力・ポストプレー・外角シュートをすべて兼ね備えた オールラウンダー は、3×3においても最強の存在となり得る。特に、彼のフィジカルコンタクトの巧みさとスペーシングの意識は、狭いコートで戦う3×3の舞台においても有効だ。

今後、3×3の世界大会におけるNBAスターの参戦が現実のものとなった場合、ドンチッチはその象徴的存在になる可能性がある。

ファン・メディアの反応:「批判より進化が勝った」

今回のドンチッチの肉体改造と発言には、SNSを中心に多くの称賛の声が寄せられている。「本気のドンチッチは止まらない」「痩せたドンチッチはMVP確定」「レイカーズで優勝を狙える」など、肯定的な反応が多数。

一方で、批判を重ねてきたメディア関係者からも「彼の意志を侮っていた」「ここからが彼の真価」といった自己反省的なコメントも見受けられる。

まとめ:肉体もキャリアも 次のステージ へ

批判をエネルギーに変え、肉体を徹底的に鍛え直したルカ・ドンチッチ。レイカーズでの延長契約、ユーロバスケットへの出場、そしてその先に広がる 第2章 の物語は、今後のバスケットボール界にとって極めて重要なテーマとなる。

GL3x3もまた、こうした 進化するスター と共に、世界のバスケカルチャーをより熱く、より深く発信し続けていきたい。

鳥取城北が冬夏連続の決勝進出!仙台大明成を破りインターハイ2025優勝へ王手

鳥取城北が冬夏連続の全国決勝進出|インターハイ2025準決勝を制す


2025年7月31日、高校バスケットボール界にまたひとつ、新たな歴史が刻まれた。ジップアリーナ岡山で行われた「令和7年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)男子準決勝」にて、鳥取県代表の鳥取城北高校が宮城県代表・仙台大学附属明成高校を71−68で撃破。昨冬のウインターカップに続き、史上初となる 冬夏連続の決勝進出 を成し遂げた。

鳥取県勢としての快挙はもちろん、バスケットボール後進県といわれてきた地域の希望として、全国のバスケファンに衝撃と感動を与える結果となった。

試合展開|前半は福元源士が圧巻のシュートショー

試合の立ち上がりから主導権を握ったのは、鳥取城北だった。司令塔・福元源士が開始早々のジャンプシュートで先制すると、彼は前半だけで4本の3ポイントを沈め、得点リズムを作り出す。第2Q中盤には最大13点差までリードを拡大し、仙台大明成に圧力をかけた。

しかし、大舞台に慣れた仙台大明成も黙ってはいない。三浦悠太郎のジャンパー、新井慶太の連続3Pシュート、今野瑛心のオフェンスリバウンドと、じわじわと点差を縮め、前半をわずか2点ビハインドの29−31で折り返した。

第3Q|激しいディフェンス合戦の中でリードを広げる

後半は一進一退の展開となったが、流れを再び引き寄せたのは鳥取城北だった。第3Q序盤に7−2のランを決め、再び点差を二桁に。仙台大明成がゾーンとマンツーマンを織り交ぜたチェンジングディフェンスで応戦するも、鳥取城北は冷静なゲームメイクでボールを動かし続けた。

特に、新美鯉星の判断力とパスセンスが光り、相手のディフェンスの綻びを見逃さなかった。終盤にはベンチメンバーも役割を果たし、チーム一体となった戦いが印象的だった。

終盤の攻防|仙台大明成の追撃を振り切る

第4Q、仙台大明成はキャプテン・小田嶌秋斗が意地の3ポイントを沈め、さらなる反撃に出る。フルコートプレスと連動した速攻で点差を詰め、一時は4点差にまで迫る粘りを見せた。

しかし鳥取城北は、ファウルゲームのプレッシャーの中でも冷静だった。福元がフリースローをしっかりと決め、最終的に71−68で試合終了。昨年のウインターカップでの惜敗を経て、ついにインターハイ決勝の舞台に立つ。

チーム背景|鳥取城北の成長と戦いの足跡

鳥取城北高校は、ここ数年で急速に力を伸ばしてきた新鋭チーム。指揮を執るのは元プロバスケ選手でもある指導者で、走力とアウトサイドを活かすスタイルが特徴だ。今大会では、羽黒(山形)、柳ヶ浦(大分)、帝京長岡(新潟)という強豪校を次々と撃破し、準決勝では名門・仙台大明成をも退けた。

2024年ウインターカップ準優勝の悔しさを糧に、選手たちは全国の舞台での経験値を着実に成果へとつなげている。

GL3x3的視点|地方の台頭と3×3への波及

この鳥取城北の快進撃は、3×3シーンにも示唆を与える。地方の学校がフィジカル・戦術・メンタルの3要素をバランスよく高め、名門を撃破するプロセスは、GL3x3が掲げる 挑戦の連鎖 とも重なる。

また、福元源士や新美鯉星のように、3Pシュート力と意思決定の速さを持つ選手は、3×3でも即戦力として活躍可能だ。特にトランジションの判断力や、1対1の強度の中でも冷静さを保てるメンタリティは、3×3特有のリズムに適応するうえで非常に重要なスキルとなる。

GL3x3では、こうした高校世代のスター候補を将来的にリーグに招くことも視野に入れている。

試合データ|スコア詳細

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
鳥取城北 21 10 22 18 71
仙台大明成 13 16 14 25 68

次戦|決勝の相手は八王子学園に決定

鳥取城北の決勝戦の相手は、同日行われた準決勝で福大大濠を破った八王子学園八王子高校。ゾーンディフェンスを武器に勢いを増す東京の雄と、鳥取の新勢力との 初対決 が日本一を決する一戦となる。

冬に涙をのんだ鳥取城北が、ついに夏の頂点へ。高校バスケ2025年シーズンのクライマックスに、全国が注目している。

📣GL3x3公式では、次世代スター候補や注目戦術を随時特集中!本戦プレイベントの選手エントリーも近日公開予定。

ジャ・モラント来日イベントが急遽中止に…台風で日本入国断念、Nikeとのグローバルツアーに影響

ジャ・モラント来日中止、ナイキとの注目イベントが台風で幻に


NBAファン、そしてバスケットボール界にとって残念なニュースが飛び込んできた。2025年7月31日に東京・Alpen TOKYOで開催予定だった「Make Them Watch Tour」日本イベントが、台風の影響により中止されることが発表された。

このイベントは、メンフィス・グリズリーズのスターガード、ジャ・モラント(Ja Morant)とナイキが世界4カ国を巡る形で共催していたグローバルプロモーションの一環。中国・上海を皮切りに展開されていたツアーで、アジア屈指のバスケ市場である日本でも特別開催が予定されていた。しかし、台風の影響によりモラント本人が日本への入国を果たせず、急遽イベント中止という判断に至った。

イベント概要|ナイキとジャ・モラントの戦略的コラボ

「Make Them Watch Tour」は、ジャ・モラントの個性とバスケ哲学を伝えるために企画されたナイキ主催のプロモーションツアー。モラントのシグネチャーモデル「Nike Ja 1」や彼のプレースタイル、価値観を世界に届けるべく設計された。

日本での開催は、東京・新宿のAlpen TOKYOで実施される予定だった。内容はトークセッションに加え、特別展示、限定グッズの配布など、ファンとのインタラクティブな交流が盛り込まれていた。特に、モラント本人の来日による「直接対話の場」は、SNSでも多くの注目を集めていた。

中止の理由|モラント、日本に入国できず

イベント中止の最大の要因は、2025年7月末に日本列島を直撃した台風8号による影響だ。中国・上海でのイベントを終えたモラントは、7月30日まで現地に滞在しており、翌日には東京入りする予定だった。しかし、悪天候によるフライトの欠航と日本入国の遅延が重なり、主催者側は「安全性と移動制限」を考慮し、イベントの中止を決定した。

Alpen TOKYOの公式Instagramでは「多くのお客様のご期待に添えない形になり誠に申し訳ございません。今後も引き続き、よろしくお願いいたします」とコメントが掲載された。

ファンとメディアの反応|SNSには落胆の声

イベントを心待ちにしていた日本のファンからは、SNS上で「夢が一瞬で消えた」「台風め…」「次こそ日本に来てほしい」といった惜しむ声が相次いだ。特に、モラントのシグネチャーシューズ「Nike Ja 1」のファンや、次世代のスターとして彼に憧れる中高生たちからの反響が大きかった。

一方で、イベント中止という難しい判断を下した主催側に対しては、「安全第一の対応は正解」「無理に強行されるよりマシ」と理解を示す声も多く見られた。

ジャ・モラントのプロフィールと近況

ジャ・モラントは1999年生まれ、アメリカ・サウスカロライナ州出身。2019年のNBAドラフトでメンフィス・グリズリーズから2位指名を受け、以降はリーグ屈指のアスリートガードとして急成長。NBA2020年の新人王にも輝き、ダンクやアクロバティックなドライブを武器にファンを魅了してきた。

ただし近年は、私生活での問題行動や出場停止処分などでメディアに取り上げられることも多く、今回のツアーはモラント自身にとっても 再出発 を意味する重要なプロジェクトだったとされる。

GL3x3的視点|バスケ×カルチャーが融合する未来

今回の「Make Them Watch Tour」が示しているのは、単なる競技としてのバスケットボールを超えた、 ライフスタイル や 自己表現 としての価値だ。ジャ・モラントのように、プレースタイルだけでなく、言動やカルチャー的影響力を持つ選手が登場することは、3×3シーンの進化とも密接に関係している。

GL3x3でも、試合だけでなくトークイベントやパフォーマンスを通じてファンとの接点を増やす取り組みが進んでおり、今回のようなイベントは今後のヒントになるだろう。

今後の展望| 延期 や 再開催 の可能性は?

現在のところ、今回のイベントの 延期開催 や オンライン開催 といった代替プランについては未発表。しかし、ナイキとモラントのパートナーシップは継続中であり、ファンの期待に応える形で何らかの形での「日本での再企画」は期待される。

過去には、NBA選手による バーチャルQ&A や ファン交流ライブ配信 といったオンライン形式も成功を収めており、モラント自身のコメントや動画メッセージによるフォローアップにも注目が集まる。

まとめ|夢がつながる、その先に

台風という自然災害によって、ジャ・モラントの日本初イベントは幻となった。しかし、今回の出来事は、NBA選手と日本のファンが距離を縮めつつある証でもある。グローバルなムーブメントと、ローカルな情熱が交差する地点にこそ、これからのバスケカルチャーの可能性が広がっている。

GL3x3でも、こうした 競技とカルチャーの交点 を意識した企画を引き続き展開予定。あなたも次の波に、乗り遅れるな。

📣GL3x3公式サイトでは、2025年秋開催の本戦イベントや、世界とつながる新プロジェクトを近日発表予定。最新情報は公式X(旧Twitter)とInstagramをチェック!

八王子学園が福大大濠を撃破!ゾーンディフェンスで優勝候補を封じインターハイベスト4進出

福大大濠の壁を破った八王子の戦術的勝利


2025年7月30日、岡山県のジップアリーナで開催されたインターハイ男子準々決勝において、八王子学園八王子高校(東京都)が福岡大学附属大濠高校(福岡県)を71−63で破る快挙を成し遂げた。この結果、八王子は見事ベスト4進出を果たし、大会の台風の目として存在感を強めている。

注目すべきは、八王子が採用した2-3ゾーンディフェンス。福大大濠という攻撃力に定評のある名門校を相手に、ティップオフから徹底して守備を固め、試合全体を通じて相手のオフェンスリズムを寸断した。ゾーンによってパス回しを遅らせ、外角からの3ポイントに頼らせたことで、大濠の持ち味であるインサイド攻撃を封じることに成功した。

試合の流れ:前半でリードを奪った八王子

試合開始直後から八王子は積極的なゾーンで大濠のドライブを封じ、わずかに得点が伸び悩む展開に持ち込む。前半終了時点で36-26とリードし、試合を優位に進めた。

福大大濠は第3クォーターでディフェンス強度を高め、村上敬之丞の3ポイントや速攻を軸に反撃。第3Q終了時にはわずか5点差(46-51)まで迫ったが、最後まで逆転には至らなかった。

八王子のヒーロー:ニャン・セハセダトの圧巻パフォーマンス


この試合で最も印象的だったのは、八王子のニャン・セハセダトのパフォーマンスだ。彼は25得点17リバウンドという驚異的なダブルダブルを達成し、インサイドでの支配力を証明した。オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスや、ペイント内でのタフショットを沈めるなど、大濠にとって最大の脅威となった。

加えて、花島大良が16得点、照井昇太朗が15得点を挙げるなど、チーム全体の得点バランスも光った。

反撃も届かず…福大大濠の惜敗

一方、福大大濠は村上敬之丞が24得点(うち3ポイント4本)を挙げ、攻撃の要として奮闘。サントス・マノエルハジメも13得点を記録したが、チーム全体としてはゾーンディフェンスに対する解決策を最後まで見出せず、苦戦を強いられた。

終盤には榎木璃旺が意地の3ポイントを決める場面もあったが、勝負どころでファウルゲームに突入。これに対し、八王子の畠山颯大が冷静にフリースローを沈め、勝利を確実なものにした。

インターハイ2025 男子準々決勝 試合結果

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
福大大濠 18 8 21 16 63
八王子 17 19 15 20 71

注目校・福大大濠の過去実績と今大会での展望

福岡大学附属大濠高校は、全国大会での優勝経験もあり、常にインターハイ優勝候補に名前が挙がる強豪校である。今大会でもその地力は健在であり、個々のスキルの高さや選手層の厚さには定評がある。

だが今回、ゾーンディフェンスへの対応に苦戦したことは、全国制覇に向けた課題として浮き彫りとなった。特に、インサイドへのアタック力が低下した場面では、外角に頼らざるを得なかった点が大きな要因といえる。

過去の波乱劇との比較:王者撃破はインターハイの醍醐味

インターハイでは過去にも「番狂わせ」と呼ばれるような試合が数多く存在する。たとえば、2021年には無名校がベスト8入りするなど、地方勢が強豪校を破る事例も珍しくない。八王子の勝利は、こうした「一発勝負」のインターハイ特有のドラマの一幕として語り継がれるだろう。

GL3x3にも通じる ゾーン攻略 と 個の強さ

この試合は、GL3x3の視点からも非常に学びが多い。ゾーンディフェンスに対してパスのテンポを変える、外角シュートの的確な選択、そしてセハセダトのようにゴール下で勝負できるプレーヤーの重要性は、3×3バスケでも活きる戦術要素である。

また、3×3は1on1の強さが直結する競技であり、今回のように「個のフィジカル」と「戦術の融合」が試合を決める鍵となる点は共通している。

次戦以降の注目ポイントと八王子の躍進予測

ベスト4へと駒を進めた八王子学園八王子高校は、次戦以降も勢いを持って臨むことになるだろう。今大会では、組織力と個の力の融合が光っており、セハセダトの活躍を筆頭に、全員が自分の役割を徹底して遂行している。

準決勝以降はさらなる強豪校との対戦が予想されるが、ゾーンディフェンスを基軸とした堅守速攻が機能すれば、決勝進出も夢ではない。

ファン・メディアの反応:「八王子旋風」に期待高まる

SNSやスポーツメディアでも、「八王子旋風」「セハセダト無双」などのワードが飛び交い、ファンの間でも高い関心が寄せられている。特に、「優勝候補撃破」のインパクトは大きく、今大会最大のハイライトとも言えるだろう。

一方で、福大大濠の敗戦については「大濠らしくないミスが多かった」との指摘もあり、強豪校としての真価が問われる結果となった。

まとめ:八王子の快進撃はまだ終わらない

2−3ゾーンという明確な戦術で強豪・福大大濠を下した八王子学園八王子高校。その背景には、チーム全体の徹底された準備と、セハセダトら選手のハードワークがある。GL3x3的観点でも「守備戦術×個の突出力」の融合は参考になる要素だ。

今後の準決勝・決勝の舞台でも、彼らのプレースタイルがどこまで通用するかに注目が集まる。次なる一戦を前に、「八王子旋風」はさらに加速していきそうだ。

Bリーグ全選手研修がオンライン開催|田渡凌が語る「B.革新」とコンプライアンスの未来

全選手対象のオンライン研修が開催──Bリーグ10周年を節目に新たなステージへ

2025年7月29日、Bリーグは発足から10周年の節目を迎えるにあたり、全選手を対象とした研修会をオンライン形式で実施した。この研修は、これからのリーグ運営に欠かせない「選手の主体性」や「リーグ全体のガバナンス強化」を目的としており、特にコンプライアンス意識の醸成と、今後の大改革「B.革新」への理解促進がテーマとなった。

この研修後、B3・しながわシティに所属し、現在日本バスケットボール選手会(JPBA)の会長を務める田渡凌がメディア対応に応じ、研修の意義や現状の課題について率直に語った。

田渡凌が語る「研修の重要性」と選手の責任感


「とても良かったと思います」。田渡は、研修内容の充実度と共に、選手一人ひとりの自覚の必要性を強調した。内容としては、これまでのBリーグの10年間の歩みや、2026年から始動予定の新リーグ構想『B.革新』の全体像、そして選手が持つべき倫理観やリーグ全体の信用を守るためのコンプライアンス講義が含まれた。

特に注目されたのは、「選手一人の不祥事がリーグ全体の信頼に影響する」という点で、プロ選手としての自覚を持つ必要性が繰り返し訴えられたという。

コンプライアンス研修の背景──過去の問題と再発防止

Bリーグでは過去にも、複数の不祥事(SNSトラブル、交通違反、試合中のラフプレーなど)が報じられたことがあり、リーグイメージやスポンサー対応に大きな影響を与えてきた。その教訓を受け、今回の研修では「未然に防ぐこと」がテーマとなり、選手の行動一つひとつがどう見られるか、そしてどのような対応が求められるかが明確に提示された。

プロ野球やJリーグなど他競技団体でも同様の全体研修が導入されており、Bリーグもスポーツ界全体の流れに即した教育体制へとシフトしていることがうかがえる。

『B.革新』に対する選手の理解度──田渡会長の危機感

2026年秋に向けて構造改革が進められている『B.革新』構想。ドラフト制度の導入、外国籍選手枠の見直し、サラリーキャップ制の試験導入などが進行中だが、田渡は「選手の理解度はまだまだ十分ではない」と語る。

特に問題となっているのが、リーグ側と選手間の情報格差だ。新制度が導入される中で「自分のキャリアにどう関わるのか」「どう対応すればよいか」といった点を把握しきれていない選手が多い現状に、田渡は強い危機感を示した。

「選手会としても継続的な説明機会を増やしていく必要がある。チーム単位でフォローアップする取り組みが求められている」と明かし、情報共有の重要性を訴えた。

「B.革新」とは何か?──リーグ全体の構造転換


『B.革新(ビー・イノベーション)』は、Bリーグが2021年に発表した中長期ビジョン「B.LEAGUE 2026構想」の中核となる構造改革プロジェクトである。

主な改革ポイントは以下の通り:

– **新リーグ3部制への再編**(プレミア・スタンダード・ディベロップメント)
– **ドラフト制度の導入**
– **外国籍選手の出場ルールの柔軟化**
– **サラリーキャップ導入(年俸制限)**
– **アリーナ要件の強化**
– **クラブの財務透明性の強化**

これらの改革は、選手の契約条件や出場機会に直結するため、選手会の役割もますます重要になる。

今後の課題──「伝わらなければ意味がない」

田渡は、「リーグが説明会を一度行ったから伝わったというのでは足りない。伝わって理解されて初めて意味がある」と語り、制度設計以上に 伝え方 の工夫を重視した。実際、制度変更が決まっても、選手の現場レベルで混乱や誤解が起きた例は過去にもあった。

「制度変更を正しく理解し、納得した上で次世代のバスケキャリアを歩んでいけるようにすること」が、選手会の役割であり、選手自身の将来を守る手段でもある。

ファンやメディアの反応──透明性と誠実さへの期待

今回の研修実施と田渡の発言は、SNS上でも反響を呼んでいる。「こういう動きは安心できる」「選手の責任感が伝わってきた」「説明不足だったから見直してくれると助かる」など、リーグの透明性を歓迎する声が多く見られた。

一方で、「そもそもなぜここまで周知が遅れたのか」「現場の声が届いていなかったのでは?」といった課題提起もあり、Bリーグ運営側と選手間のコミュニケーションに対する注視は今後も続くだろう。

まとめ:Bリーグの未来を担うのは「選手の理解力と責任感」

Bリーグが迎える第2フェーズには、制度改革・収益モデル再構築・グローバル戦略など多くの課題が待ち構えている。その中で、選手が「自分事」としてこれらに向き合えるかどうかが、リーグの持続可能性に直結する。

田渡凌は、会長としても現役選手としても、「選手の声をリーグに届ける」橋渡し役として、今後も対話と行動を重ねていくと強調した。

選手の意識改革と理解力が高まることで、Bリーグは日本スポーツ界の先頭を走る存在となるかもしれない──それは、まさに今、変革の真っ只中にある。